金沢会計人 のすべての投稿

不良長寿のすすめ

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、わたくしが感動した本「まじめは寿命を縮める 不良長寿のすすめ」を紹介いたします。
会計事務所は円を扱い、ご縁で生かされています。良い本との出会いも縁ですね。
皆様の周りで長生きしている人を思い浮かべていただければ、彼らには共通点が必ずあるはず。わたくしの今年の誕生日、自分の母親に少しでも長生きをして頂けるように、本書をプレゼントしました。
読めば、真面目な人生より、面白可笑しく生きる方が絶対長生きできると確信できます。人間は、もともと免疫力を備えており、薬に頼らなくても長生きできます。こうしたヒントが満載の免疫学の権威による不良長寿理論。
是非、会員の皆様に読んで頂きたく、ブログにてご紹介いたします。
「不良長寿の7つの習慣」
1.「不良」は仲間と出歩く
2.「不良」のそばに、女あり
3.「不良」はゲラゲラ笑う
4.「不良」は、丑三つ時には暴れない
5.「不良」は能天気
6.「不良」はなんでもよく食べる
7.「不良」の運動はちんたら、ちんたら
敬具

まじめは寿命を縮める 不良長寿のすすめ  (宝島社新書)

まじめは寿命を縮める 不良長寿のすすめ (宝島社新書)

  • 作者: 奥村康 (順天堂大学医学部教授)
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2009/01/10
  • メディア: 新書



次期5か年事業発展計画書の概要構築開始

連休中、2012年から始まる第八次事業計画の概要を考えております。あたかも靄のかかった、物音ひとつしないシンとした湖の淵に座るように、沈思しております。「その思考に事業発展障害となる自利はないか?」
真っ白なキャンパスに絵を描くように、誰も歩んでいない道をこれから将来活躍するだろう幹部と共に構築していきます。
過去の延長線上、日常の繰り返し、来年も今年と同じというような思考ならば、経営者は必要ございません。何か知恵がないかと周囲を見渡します。
上場企業の分厚いIRの事業計画を拝見すると、未だ先の見えない事業環境を予見しようと努力の跡が残っています。また、日本全国の成功している同業者をベンチマークとして、実際に見学に行くのも一考でしょう。
「会計事務所は円(えん)を扱い、ご縁(えん)で生かされている。」
歩んできたこれまでの道を振り返り、これから歩む道を遠く眺めるとき、この言葉が繰り返し浮かんできます。

渦中の中小機構北陸支部でのこと

先日の金曜日(4月23日)の午後、相談員として、金沢駅前のパークビル10Fにある中小企業基盤整備機構北陸支部へと出向く。初回のガイダンスを受講中、何やら隣室でテレビの音が漏れ聞こえる。しかも何人も視聴している感じが伝わってきており、尋常ならざる感じもする。どうやら、国会中継のようなやり取りのようだ。
中小機構は、事業仕分けの対象であったかと思い、インターネットで「中小機構 事業仕分け」と入力すると、ズバリ。以下のような記事が出てきた。
以下、引用。
『鳩山政権の「事業仕分け」第2弾が23日午前、東京・日本橋の「TKP東京駅日本橋ビジネスセンター」で始まった。・・・仕分け作業は、蓮舫参院議員率いるAグループと、尾立源幸参院議員のBグループに分かれ、それぞれ国会議員3人と民間の「仕分け人」が加わる。午後は、昨年11月の事業仕分け第1弾でも取り上げた外務省所管の「国際協力機構」などが対象。前回の仕分けの結果が反映されているか検証するほか、・・・経済産業省の「中小企業基盤整備機構」も対象となる。』
うむむ。。。 ビンゴだ。
偶然、事業仕分け中の中小機構にいる!隣室の職員さんからは、国会議員の突っ込みに対して、苦笑と共につぶやきが漏れる。「わかってないな。。。」
中継終了後、職員さんの話を拝聴する限り、今回の事業仕分けは組織存続には致命的ではないようだ。わたくしもやはり中小機構は、社会的使命がある組織と思います。
<お知らせ>
株式会社木村経営ブレーン 木村岳二(きむら がくじ)
「中小企業の財務管理、資金調達(私募債発行など)、事業承継対策(財産権~相続税の試案、経営権~M%Aの可能性)、中堅企業の組織再編(合併、分割)、人事労務対策など幅広いご相談に応えさせて頂きます。
5月26日(水)13~17時に、金沢駅前のパークビル10Fで窓口相談しております。相談ある方で時間の都合がつく方いれば、対応させて頂きます。現在、中小機構は、事業仕分けの対象であり、その存在と意義をみなさんに周知して頂ければと思います。
(5月スケジュール)
http://www.smrj.go.jp/hokuriku/manage/consult/schedule/053156.html
<参考~>
事業仕分け結果(2009年11月26日) 
 行政刷新会議による26日の事業仕分け結果の詳報は次の通り。
【中小企業基盤整備機構に対する運営費交付金】人件費の引き下げや業務の効率化など「見直しをすべきだ」と判定。運営費交付金(要求額206億円)の約40%が職員の給与などの管理費という高コスト体質が問題視され、中小企業経営者のための退職金共済で約1兆円の積み立て不足が発生していることにも批判が集中した。全国9カ所に設置している中小企業大学校の民間移行も求められた。

ジェネラル・ルージュの凱旋

うちの幹部の一人から、海堂尊氏の著作「ジェネラル・ルージュの凱旋」を勧められ、昨日、読了する。氏は、医学博士であり、現役の医師として活躍中なので、小説の舞台である病院の描写が生々しい。

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2009/01/08
  • メディア: 文庫




日本の医療行政が抱える問題点。救急医療部門が、本書の舞台だ。
医業経営に何らかの形で携わる方には、読んでいただきたい超一級のエンターテイメント小説です。
他の関連書も読んでみよっと・・・
楽しみ増えた!(笑)

MMPG創業者との邂逅

ブログを日刊から週刊へ移行し、「内容が極端に面白くなくなった!」との声を随所で拝聴いたしましので、日刊の頃の文体に戻すこととします。
また、わたくし自身も面白くないので、喜んでその声に応じます(笑)。
でも、週刊は継続とします(願)
4月の下旬、MMPGという団体で事務所強化の事例を話すこととなりました。
日頃、御愛顧頂いている読者の皆さま方に、先んじて、その一部を公開いたしましょう。。。
文体は、リハビリと同様の理屈で、徐々に柔らかくしていきます(笑)
前の文体見ると、本当、堅いなぁ~(涙)
「MMPG創業者との邂逅」
私は、30歳の時に後継者として専務取締役となり、それ以来、経営とは何かを模索し続けてきました。そして、悩んだときは、とにかく苦悩の軌跡を紙に書いておりました。さらに、その過程を他人も見せようということで、学習したことをブログで毎日、公開した時期もあります。
壁にぶつかった時、三通りの方法があると思います。立ち向かう、逃げるという選択肢の他にもうひとつ。それは、壁の前に座るということ。素直に表現すれば、当時、立ち向かうことも逃げることもできず、座り込むことしかできませんでした。
MMPG理事会が金沢で開催されたとき、川原名誉会長を金沢リンクスというゴルフ場から小松空港まで送迎させて頂きました。座席の後ろでは木村所長が同席しておりました。
川原先生に、前述の壁の話をしたとき、後部座席から身を乗り出すようにして聞いておられました。私は、「ある日、気付いたら、その壁がなくなっていました」と言ったところ、川原先生の返答は一生忘れられない言葉であり、号泣し、周りの景色が涙で歪んだことを今でも忘れることができません。
「壁がなくなったわけじゃない。君が大きくなったんだ」
慈愛に満ちた言葉であり、本当のリーダーは、一言で此処まで人間を感動させる。言葉の偉大さを学習した瞬間でもありました。
以上

受け売りとコンサルティングの違い

1.社会学の本質
社会学は、究極、つまるところ、人に聞けば解決する学問です。なぜなら、社会の制度は、人間が作ったものですから。自然科学は、神の領域である一方、社会科学は、欠点の多い人間がそれでも限りある叡智を結集した制度、仕組みの領域です。
故に、社会科学では、ノウハウ(KNOW HOW)よりノウフー(KNOW WHO)が大事なのです。
しかしながら、情報提供業は、単に人の受け売りになる危険性があります。薄い皮のように、本質的なところを理解しなければ、説明もつまらないでしょう。
2.会計事務所に経営指導ができるか?
本質的な理解には、自身が経験したものを付加する必要があります。しかも、継続した何かを。例えば、マネジメントで継続が大事とお題目だけ唱えても何の説得力もありません。実際、継続して気づくことを説明すれば、自身が経験した事ですから、迫力が違います。
会計事務所業において、経営指導やコンサルティングの看板をあげているところは結構多いですが、小規模の会計事務所では、自身の事務所経営の体験はありません。5人のスタッフの経営と30人の経営のスタッフの経営では、例えば、情報共有という仕組みからも全然異なります。人事労務、人事考課など、切り口というか仕組みが全く異なるのです。
人からの単なる情報提供、受け売りでは、説得力がありません。

命の値段

1.ベトナムの命の値段
ベトナムでは、人の命を安く扱っているため、生命保険という概念が希薄なようです。聞けば、ベトナムの自動車保険の対人事故の保険付保額は、対人1名当たり約10万円のようです。命の値段が10万円であれば、生命保険も必要ないということでしょう。
2.中小企業経営者の担保
多くの創業者は、ゼロから出発して、人脈や財産を築いてきました。お金も人もいない状態から、命を担保にして事業を始めました。経営者は、命を担保とする限り、命の値段は生命保険の加入額で決まります。経営者が生命保険に入る理由は、経営者自身の命が担保だからです。
3.人間の価値
人間はいずれ死に、日本式に焼けば最終的に灰となります。究極の最終形である灰の値段はいくらなのでしょうか。仮に無保険だった場合、命の値段はその灰の値段と同じであると思います。一方、生命保険で3億加入している場合、命の値段は3億円となります。
4.会計人の生命保険指導
大同生命の新規契約の約半分がTKC会計人によるものと言われています。職業会計人は、とくにオーナー経営者、事業主のお金をマネジメントする立場であるので、オーナーの標準保証額がわかるので、保険を指導できるのです。しかも、地方の会計事務所は、地場に密着しており、自社ビルを所有しているならば簡単に移動できるわけもなく、その会計事務所が事業承継に成功すれば、少なくとも数十年、お客様の保険を含む情報管理ができるからです。
機会があれば、御自身の命の値段と生命保険について考えては如何でしょうか?

第三の病床の行方

介護保険制度が平成12年に創設されてから、10年を経過しました。
増え続ける老人を受け入れる財源も限界があります。
ハコモノを作り、患者さまに来て頂く仕組みでは、財源が持たないのです。
そこで、第三の病床として、在宅・居宅ないし集合住宅が期待されています。
ホテルコストをアウトソーシングする形態で、介護保険の支出を軽減しようとしています。
日本がモデルにすべき国を何処なのでしょう。
北欧やデンマークなどは人口が少なく、日本の参考にはなりません。
オランダ・ベルギー・アメリカのオレゴン州などの国は、介護制度が機能しているので、今後の参考ににできると思います。
【日本の介護系3団体】
○特定施設事業者連絡協議会
○全国有料老人ホーム協会
○高齢者専用賃貸住宅業者協議会

インターシップについて

確定申告の繁忙期に、ある学校から2名の学生をインターシップとしてお預かりさせて頂きました。
最近の学生は、次の4つの特徴が顕著です。
気にしない・無理しない・対話しようとしない・我慢しない
しかしながら、きちんと指導し、仕事を長時間して頂くことにより、成長できます。
インターシップ研修評価表一部引用。
はじめに
先ずは、インターシップという機会を頂き感謝しております。毎年、研修生の方には、確定申告の補助としてお手伝い頂いております。実習報告書を通じた研修生との10日間の学習記録は、わが社にとっても、貴重な資料となりました。人材育成の要諦は「成長対話」にあると再認識させて頂き、学習させて頂きました。来年も、インターシップの機会を頂きたく宜しくお願い申し上げます。
研修生Aさんのケース
1.担当者から学生へのアドバイス
仕事はスポーツと同じです。イヤイヤやれば仕事の奴隷です。しかし、自主的に仕事に楽しみを見出すことができればスポーツと同じになります。仕事というスポーツは個人プレーではなく、団体戦です。自分の役割分担を知って自主的に動くようにすれば、仕事が楽しくなります。
2.研修生に対する総評
10日間、実務能力を十分発揮頂き、大変優秀でしたので、総合評価はAです。会計事務所の人材能力として、実務能力、資格能力、人格能力の3つがあります。Aさんは、10日間の実習にて、実務能力は抜群であり、確定申告補助業務を立派にして頂きました。資格能力においては、文章がやや稚拙であり、本を読むなどして、表現を工夫するアドバイスを指導させて頂きました。人格能力においては、これから社会に出て、たくさんの方に支えて頂いて生きていると実感して、身につけていって頂きたいと思います。
研修生Bさんのケース
1.担当者から学生へのアドバイス
遅刻について、意識を変えましょう。我々は限られた時で生きています。なぜなら、我々の時間は有限であり、必ず死ぬからです。時間は命です。時間を守るということは、命を大切にすること、命を守ることなのです。時間はお金のように貯金できません。過ぎた時間はお金と違い取り戻せません。二度、遅刻したことについては、会社の信用を失いました。信用と信頼は、時間をかけて勝ち取るものです。言い換えるならば、約束を守ることです。
集中できないのは、心が乱れているからです。モノの乱れは心の乱れです。身近なモノから整理整頓しましょう。かならず、成果があがります。
2.研修生に対する総評
10日の間、遅刻二回など生活習慣を改善する事項はあるものの、仕事に対する真摯かつ素直な姿勢は評価できますので、総合評価はBです。能力開発というより、自身の健康管理から始める必要があります。「健全な魂は健全な肉体に宿る」“A sound mind in a sound body.”

表敬訪問の効用

会合で名刺交換させて頂いたとき、将来のネットワーク構築を意識し、手紙やメールを交換の後、表敬訪問することにしています。
≪面談カードの効用≫
あるメーカーに表敬訪問させていただいた時、面談カードなるものを手渡されました。
取引先との面談時間を記録し、担当者のチャージ時間を掛け合わせ、コスト測定するのです。
驚きました。
話好きの方は何処にでもいるものです。
経営者の方にとくに多いです。
何処までも付き合うと、時間チャージをしないと大変なことになります。
また、会議室の机の上には、「面談時間は15分まで」と注意書きが!
時間は無尽蔵ではなく、有限。
私の場合も、例外なく、先ずは要件を言わざるを得ない状況となりました。
結構な話好きの私でさえも、結果、面談時間は45分でした。(13時から13時45分)
≪気にする仕組み≫
また、携帯電話コスト削減のヒントを頂きました。
営業の人員が増加した時期から、比例して携帯電話のコストが伸びていったといいます。
この状況をなんとかせねばと、口頭で「携帯電話の時間を削減しよう!」と指示しても、なんの効果もなかった。
そこで、役員含め全員の携帯電話料金を前年同期比で掲示板に公開したところ、効果てきめん、コストがどんどん削減していったといいます。
全員がコストを気にする仕組みを構築すれば、経営者の意図は伝わることをご教授いただきました。
さらに電話で要件だけを言うなど、仕事に効率も上がったでしょう。