2025/04/15
「全国6割以上の病院が赤字」<646>
3月、6つの病院団体による公表によると、全国1700余りの病院で2024年6月から11月までの経営状況を調べた結果、経常利益が赤字となった病院は全体の61.2%にのぼり、2023年の同じ時期に比べて10.4ポイント増加しました。
また、補助金などを除いた医業利益をみると69%の病院が赤字で、2023年より4.2ポイント増加しています。
こうした背景には物価高などによる経費の増加が大きく、病院給食などの委託費は2023年に比べて4.2%上昇したほか給与費も2.7%増えたということで、物価と人件費の上昇に診療報酬などの収入が追いつかず、地域の医療は崩壊寸前だと指摘しています。
調査を行った日本医療法人協会は「病床の利用率が90%を超えないと黒字にならない病院もあるとみられ、地域の病院が突然無くなるような事態にある。
国には、物価などの上昇に応じて診療報酬が上がる仕組みを考えてもらわないと、持続的に医療を提供することは不可能だ」と話しています。
病院が倒産する前兆は。
・患者さんの数が減少している。
・スタッフの離職率が高い。
・病院の悪い口コミや評判か多くなっている。
・医師のスキルや知見が不足している。
・病院が不便な立地にある。
・職場で人間関係の問題が発生している。
・資金繰りが悪化している。
・広報や宣伝が機能していない。
・病院の後継者がいない。
病院を潰さない対策には
・スタッフによ医療技術の向上をサポートする。
・開業地調査をしっかり行う。
・スタッフの採用と育成に注力する。
・経営状態や患者動向を把握する。
・広報活動に注力する。
・後継者に良い人材が見つからない場合は、第三者への医療継承も選択肢に。
潰れる前兆を見逃さず、適切な対応で病院を存続させよう。
(写真)
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