2025/04/25
「石川県の地域医療の現状」<647>
4/22、日本医業経営コンサルタント協会石川県支部の研修で、石川県健康福祉部地域医療政策課の細木信哉課長から「石川県の地域医療の現状と今後の方向性について」と題し講演いただいた。
以下、一部要点のみ記述する。
・石川県総人口はR7現在1092千人で3年前から103千人減少し、15年後は114千人減少し978千人と100万人を割り込む推計。
うち65歳以上の高齢者人口はR5の334千人からR22には356千人と増加する。
・石川県は全国と比較すると、人口当たりの病院や病床数が多い。
なお、医療機関のダウンサイジング(病院から診療所への転換)等が進み、病床数は減少傾向にある。
・急性期から回復期への転換、療養病床の医療介護院への転換が進んでいる。
・医師、薬剤師、看護職員の数は増加傾向にある一方、従事する地域や職場、診療科などに偏りがある。
・75歳以上の患者数は、入院は減少、外来はやや増加傾向にある。
・高齢者人口の増加に伴い、訪問診療も増加。
訪問診療は石川中央を中心に増加、令和22年には県全体で12千件となる見込み。
・石川県の第8次医療計画(重点項目)
1.切れ目のない医療提供
2.柔軟な医療連携体制
3.新興感染症の感染拡大時の体制整備
4.子供の医療体制充実
5.医師・医療従事者の確保
6.地域の医療機関相互の機能分担と連携強化
さらに、令和6.1.1能登半島地震と令和6.9.21奥能登豪雨への支援強化が課題となっている。
(写真)
・石川県庁の満開桜。(4/21)
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