2025/09/25
「SNSの特性」<662>
9/19、北陸税理士政治連盟の第56回定期大会の講演会で佐々木紀衆議院議員(石川2区)の「つなぐ力」と題する講演を拝聴した。
佐々木先生は自民党の情報調査局長・選挙対策副委員長・国会対策副委員長に就任されている。
とくに、情報調査局長として7月の参議院議員選挙での自民党敗北(与党過半数割れ、石破総裁辞任)は都会議員増(左傾化)とSNSの影響が大きかったと語る。
SNSの特性について
1、フィルターバブル
自分と同じ傾向の情報が、「泡の壁」のように囲んでいて「自分とは違う意見や情報が見えなくなっている」状態。
2、エコーチェンバー
誤った情報や隔たった考えを信じこみやすくなり、異なる視点を受け入れられなくなります。
その結果、個人が「自分の考えは絶対的に正しい」と過信し、誤った意思決定をしたり、過激な行動に走ったりするリスクが高まる。
集団分極化が進み、異なる意見を持つ人々とのたいわ妨げられ、社会の分断が深まる恐れがある。
推し活、誤認しがち。
3,アテンション・エコノミー
情報過多な現代社会において、人々の「注目(アテンション)」そのものが希少な資源となり、経済的価値を持つようになる経済モデル。
注目度に応じて広告収入が得られる。
情報の質より注目を集めた方が利益が大きくなる傾向があり、過激な表現やフェイクの拡散、炎上といった負の側面あり。
切り取り動画、課金、スキャンダルを信じてしまう。
危うい。
4、アルゴリズム
問題を効率的かつ確実に解決するための「作業手順」や「思考方法」であり、プログラミングはもちろん、私たちの日常生活の様々な場面で活用されている。
ボットという機械による投稿が増えている。
「いいね」を自動的に仕込む。
ポピュリズム政党の台頭
政治変革を目指す勢力が、既成の権力構造やエリート像を批判し、人民に訴えてその主張の実現を目指す運動である。
日本では「固定的な支持基盤を超え、幅広く国民に直接訴える政治スタイル」という意味で使用されることが多い。
対義語は、リアリズム、エリート主義。
日本の民主主義は分極化し多様化した中で、どう変化するのか。
石破内閣の例に見られるように、過半数割れでは政策の実現には時間と労力がかかりすぎる。
連立政権も新たな段階に。
選挙もSNSによる新たな時代へ。
(写真)
- 9/17、来春の石川県知事選挙に向けて北陸税理士政治連盟から推薦状を馳知事に手渡す。
- 9/19、北陸税理士政治連盟の第56回定期大会。
森蔭輝夫会長から女性初の高木悦子次期会長を選任。
万歳三唱をさせていただく。
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