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ネット社会を実感 2019

過日、新潟のある団体から講師の依頼があった。

グーグルで「金沢 税理士 資金別貸借対照表」と検索すると、私のブログが最上位に位置したという。

ネット社会と言われて久しいですが、実感した次第です。

資金別貸借対照表とは、貸借対照表の順番を並べ替えたものであり、佐藤幸利先生が考案し、古田土先生が業界へその有用性を伝えた表です。

 

私自身、2004年(平成16年)から現在に至るまで、実際、担当者として、この資金別を活用しております。2014年と現在の貸借対照表を比較してみると、果たして同じ会社かと思えるほど、驚きの変化がわかります。

貸借対照表の資産の部には、実際キャッシュアウトされたものしか記載されません。(時価主義適用で時価が反映されている場合は除く)

決算日時点で、「はい、息止めて!」とレントゲンで写し出されたものがこの表の特徴です。残高とはその時点のものだからです。ですから、昔の写真を見て、あの時、こんな太っていたなと思うような印象と似ています。

 

 

 

「SNSの世界」<443>

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、今や社会に浸透し、無くてはならないものになっている。

 

私個人も、在宅でPCでネット勤務でき助かっている。

 

今年2月に、ガラケー携帯電話をスマホに切り替えた。

 

6か月経過して、その利便性に驚いている。

 

アプリも多様で、生活全般に及んでいる。

所得税の確定申告も今年3月からスマホを利用できるようになった。

 

一方でSNSの弊害も現れている。

 

2016年のアメリカ合衆国大統領選挙に対するロシアのサイバー疑惑など、手口も国際的である。

 

個人情報の流出事件も後を絶たない。

 

どこからアドレスを入手したのか、私のアドレスにも迷惑メールが頻繁に着信するようになり、たまりかねて、今月8月にメールアドレスを変更した。

 

スマホのトラブルで、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺など、「振り込め詐欺」は深刻だ。

 

警察庁の発表によると、2018年の振り込め詐欺など特殊詐欺の被害総額は363億円になるという。

被害に遭わないようにするにはどうすればいいのか。

スマホのメールや電話での被害を防ぐ一案として、大手通信の「迷惑メールや電話被害を防ぐサービス」を利用する方法がある。

 

発信者が誰なのかを調べてくれるサービスだ。

 

ドコモの場合、「あんしんセキュリティ」というオプションを登録して利用できる。(月額200)

 

サービスを入れても必ず守ることがある。

 

1、個人情報は電話で言わない。

「本人確認のため」でも名前や生年月日は言わない。

 

2、怪しい電話は、かけ直す。

「警察に転送する」と言われてもいったん切る。

 

3、お金の請求は無視する。

「家族に知られたくない」と払わない。

 

専門家によると、「わからないことを相談できる家族や友人をつくりスマホで交流しておくと良い」という。

 

私の迷惑メールで、「無料アプリの無料期間が切れました。解約しないと有料になり、2年間は解約できないので、解約届け出を送信してください」と。

解約届には個人情報があり、つけ入られる。

 

詐欺メールに反応しないで、無視するのが最善である。

 

 

写真・・鞍月セントラルパークで、鴨の親子(8/11)と百合の花(8/12)

 

第14期 STLOWS倶楽部定期総会の開催 2019

18歳で会計を志して30年が過ぎた。

貸借対照表の資産の部には、原則として、実際キャッシュアウトしたものしか記載されない。

これを取得原価主義という。

客観的で確実であることが長所ではあるが、現金支出されたものしか記載されないので、将来現金を産み出すものは記載されない。

例えば、人である。

損益計算書に「給与」としか費用計上されない。

また、信用やネットワークなども同様である。

 

当社の人的ネットワークにSTLOWS倶楽部(会員数18名)がある。

会員層は、お客様を中心にお取引を頂いている方から私の友人まで幅広い。

一業種一社に限定しているため、会員の数は増えませんし、その意図もありません。

先日、金沢リンクスにてコンペを行い、その後、叙々苑に場所を移し、総会を行いました。

 

各会員との有益な情報も頂いた。改めて、地縁のネットワークこそ貴重な財産と確信しました。

「日本税理士会連合会の顧問相談役・執行役員懇談会」<442>

7月25日に帝国ホテルで表題の懇談会が開催され出席する。

出席者は顧問1名、相談役45名中35名、執行役員20名の合わせて56名

 

私が相談役に委嘱されたのは2007年(平成19年)だから、もう13年経つことになる。

当時の思い出が甦る。

2001年(平成13年)に日本税理士会連合会の副会長に就任したが、その時の新任副会長は、故峯村氏(関信会会長以下単位会会長)、金子氏(東京)、後藤氏(名古屋)、故弓岡氏(近畿)、故宮部氏(南九州)、飯島氏(千葉県)、山城氏(沖縄)それに木村(北陸)の八人だった。

八人の副会長なので、「八副会」と名付けた会ができ、最初の懇親会は木村が担当した。

場所は浅草で、寄席と駒形ドジョウ宴席を企画した。

懐かしい思い出である。

 

本年の懇談会は、神津信一会長が三選を果たした日税連定期総会前に開催された。

 

報告事項

 

1、税理士法改正についての答申内容

 

・税理士法第33条において、電子的に行う税理士の署名押印について明示する。

・税理士事務所のテレワークに関して、在宅勤務やモバイルワークは別として、施設利用型テレワーク勤務は2か所勤務となり認められない。

税理士の長期間在宅勤務は適正履行に留意。

職員は非税理士行為や名義貸し行為の排除、労働基準法などの観点から指針を設けるべき。

・税理士法人制度は制度創設から15年以上が経過し、平成31年3月現在、本店支店合わせて約6千、社員税理士は約1万人、所属税理士は約5千人となっている。

倫理研修の受講義務と公益的業務を義務範囲とすること。

・税理士試験が最近5年で受験者数が1万人減少している。

現行の大学3年次からの受験可能を未満でも受験可能にすべき。

税理士試験に合格した者を原則とすべき。

・財務大臣の日税連や税理士会に対する総会決議取消権は見直すべき。

・比較広告等を行う斡旋業者の利用に指針を。

・一人税理士法人制度の創設。

・社員税理士の無制限連帯責任の見直し。

 

2、税制改正建議について

 

・消費税における単一税率及び請求書保存方式を維持すること。

・基礎的な人的控除のあり方を見直すとともに、所得計算上の控除から基礎控除へのシフトを進めること。

 

3、中小企業支援に関する施策について

 

・中小企業数は482万社あったのが平成28年には359万社になり、うち245万社には後継者がいない。

中小企業減は2025年には経済損失22兆円、雇用者減650万をもたらす。

・全国78,000人の税理士のネットワークを利用して「担い手探しナビ」を構築し、稼ぐ力を持っていながら後継者が確保できず廃業せざるを得ない経営者や経営資源の引き継ぎを支援する。

・2018年度税制改正において、事業承継税制(特例措置)が創設され、非上場株式の贈与税や相続税が100%猶予されることになりました。

ただし、本税制の適用にあたっては、

①、令和5(2023)年3月31日までに特例承継計画を策定し都道府県に提出すること。

②、令和9(2027)年12月31日までに贈与を実行し、又は相続の開始があり、円滑化法の認定及び申告書の作成・提出を行うことのほか、一定期間ごとの報告等が必要となり、適用要件や手続きが複雑です。

税理士が主導となり対応することが、トラブル回避の第一歩です。

 

4、役員選任規則について

 

昭和60年2月、現行の会長選任規則を盛り込んだ役員選任規則が制定される際、附帯決議として、「会長選考会の構成については、今後引き続き検討すること」旨付された。

平成31年2月13日付け会長からの諮問を受けて、令和元年5月22日付けで会務制度委員会が答申した。

その内容は「34年間の歩みを見ると、本会が選択した現行の会長選任制度に大きな瑕疵がないことを証明しており、現行制度に問題はない」と。

 

 

以上の4項目の報告の後、相談役から意見が出された。

 

・現行の会長候補推薦会から推薦された者を税理士会会長(15名)と理事候補者(100名)の115名で選考するのではなくて、弁護士会のように税理士全員の直接選挙にすべきである。

 

・平成19年答申では、税理士会員の意思を反映させるには現行人数(115名)ではあまりにも少なすぎることから選考人数を税理士会の理事会構成員の総数(923人当時)にすべきとしている。

少なくとも、この案を採用すべきである。

(平成20年答申では、税理士会員数の1%相当数を現行選考人数に加える意見が出されている。)

 

意見を受けて神津会長は、理事会に相談役の意見を報告すると回答した。

 

この役員選任規則については、私も平成19年当時に、理事会構成員総数を支持して動いたが、当時の森金次郎会長は退任直前の時期でもあり、答申を再審議として棚上げになった。

 

 

会務制度委員会の考えは、「より多くの会員の意思を反映させること」と「税理士会連合会としての選考人の適格性」は互いに衝突する関係にあるとしている。

 

私の考え・・会長選挙は政治的な思惑が強く働き、現執行部は現行維持を支持しているが、会員数は34年前から1.7倍に(45千人が78千人)増加しており、改正すべきとの意見は強い。

20年答申で、19年答申の選定方法が不公平の存在する余地が残るとしているが、その理由が書かれてなく、あるとしても改善措置を考えれば良い。

115名では、選挙になると各人は過度な投票依頼を受け易い規模なのだ。

一本釣りを避け距離を置く判断が出来る人数にしなければならない。

その方が会長立候補者にとっても個別対応がしにくくなるから負担が軽減される。

同時に、選挙運動に関するガイドラインの策定と選挙管理委員会で行き過ぎた運動の禁止をルール化すべきである。

 

懇談会の後、日税連第63回定期総会に陪席した。

 

 

写真・・帝国ホテルロビーと東京駅のオリンピックまでの残日数掲示板(7/25)。

映画「セッション」からのメッセージ

衝撃的な映画を観た。

2014年制作の米映画である。

有名になりたい学生ドラマーと鬼のような師匠との熾烈な関係。

J・K・シモンズ演じる狂気の師匠は、弟子の限界を試す。

いまや禁じ手のパワーハラスメントの連続である。

事実、学生の親に訴えられて、師匠は学校を追われる。

師匠は、弟子を限界まで鍛えることによって、スターを産み出したかったのだ。

ある場面で、こう言う。

更なる成長を志す人をダメにする言葉は、この2つだ。

「Good Job」(よくやった)

これで現状に甘んじてしまう人がいかに多いことか。

こう独りごちる。

振り返ると、私が連発している言葉ではないか!

リーダーとして、耳障りの良い言葉だけでは、お客様にも部下にも良くない。

是々非々で、ダメなものはダメと言える勇気が欲しい。

部下の成長のため、ここ一番で苦言を言える度胸が欲しい。

来年2020年の曼荼羅シートの8つのうちの1つ「精神」の項目の軸に据えようと思う。

ただ、こういうことを言えるには、お客様と社員との信頼関係が前提だ。

真剣に成長を願うからこその言葉だからだ。

映画「セッション」ありがとう。

滋養を頂きました。

「NPO 法人 北陸HACCPシステム研究会」<441>

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  7月18日に表記法人の令和元年度通常総会が株式会社アルプ総合センターで開催され出席した。

 

本研究会は、産官学連携を基盤に、HACCP(ハサップ)を中心とした食の安全・安心に関して、会員相互の情報交換や関連諸団体との交流を通してHACCPシステムによる食品の衛生管理の普及に努め、健康福祉の増進に寄与するのが目的である。

そのために研究会の活動を充実させるため講演会を開催してから25年が経つ。

 

HACCP (ハサップ)とは、1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理方式。

「Hazard AnaIysis CriticaI ControI Point」の頭文字で「危害分析重要管理点」と訳される

 

理事長は金沢学院大学の矢野俊博教授。

 

会員数は38名。

総会出席者15名、委任状14名の29名。

総会の議事録署名人に私ほか二名が指名された。

 

承認された活動計画の内容。

 

2018年6月に食品衛生法が大幅に改正されて、HACCPが制度化する。

 

公示を経て1~3年で施行される。

 

改正の背景には、食品プラスチック廃棄物の地球汚染や生態系破壊が国際的な問題になっているのも要因である。

 

ストローをプラスチックから紙にする試みもある。

 

この制度では事業者の規模により、Codex委員会のHACCPに従って実行する事業者とHACCP

の考え方を取り入れる事業者に大別されている。

 

これらのことを鑑みて、HACCP ならびに食の安全と安心を取り巻く状況や課題について、正確かつ有益な情報の発信し研鑽する。

 

総会での全議案承認後、

活動報告として、「品質管理の取り組みと今後に向けて」と題して、株式会社北星の餅加工課マネージャー盛山幸佑氏が発表。

 

餅の加工工程中に金属探知機を使用して金属の混入がないか確認している。

 

記念講演は、「HACCP の制度化と今後」と題して当理事長で金沢学院大学、人間健康学部、健康栄養学科、食品衛生学研究室の矢野俊博教授が講演された。

 

HACCP の基本は

5Sは整理、整頓、清掃、清潔、躾(習慣)で、その上に、一般的衛生管理プログラムがある。

 

また、食品衛生は手洗いに始まり手洗いに終わる。

 

何事も基本が大切だ。

 

終了後、懇親会があり、総会議長を務めた当研究会専務理事で株式会社五郎島農園社長の内藤保英氏と久しぶりに懇談し、中締めに最年長の私が指名され閉会した。

 

 

写真・・・1~2枚目、第44期碁聖戦前夜祭で協賛社を代表して挨拶(7/27朝刊)。3枚目、北國新聞会館での対局立ち会い人写真記事(7/27夕刊)。

日本棋院ユーチューブにも第3局が収録。

中央大学学員会石川県支部総会 2019

昨日、中央大学石川県支部の総会、学術講演会、懇親会が開催されました。

場所は、東急ホテル4階。

 

来賓には、中央大学のトップである大村理事長、中央大学学員会の代表である久野会長。大学と学員会の両トップが出席するのは、私の知るところ、石川県支部では初めてのこと。事務局としては、出席者数も90名程度と一安心。

 

講演会の講師は、中央大学工藤裕子教授。「AI時代の日本の国際競争力」と題して、講演をいただきました。学者の講演は、日頃の実務から頭を解放させてくれます。私の死後の未来に思いをはせました。AI時代の民法も人格ならぬ「ロボット格」が出現することでしょう。

 

懇親会で中央大学の戦略の失敗について再考させられた。一つは東京六大学加入機会の逸失。加入へのお金を図書館費用に充てたのだった。そして、もう一つは東京都心から八王子への移設。都心の明治大学とはキャッシュインフローが年間で数十億違うという。現在、2022年に看板学部である法学部が都心回帰を果す。都心回帰については、政治的にハードルをクリアしたものの、お金の問題がある。都心の土地は高い。OBである学員会には寄付が求められる。母校の戦略の失敗とお金について再考の機会を頂いた。

計画立案の夏到来 2019

梅雨も明け、夏が来ました。

私の夏は、次期の事業計画と予算立案の思考時期であり、暑くなると来期のことを考えています。

私の四季は、春は繁忙(確定申告)、夏は計画、秋は調査(税務調査)、冬は訪問(お客様の年末年始挨拶)で表現できます。

季節は巡り、私の四季も移り変わります。

このルーティンを確立してから、猛烈に時が過ぎるのが早くなったような気がします。

会社行事の他に、北陸税理士会を中心とした業界行事を予定を入れますと、あら不思議、半年先までなんとなくスケジュールが埋まっていくんですねぇ。

私の生活の中心は、会社であり、会社が安定しないと業界活動も出来ません。会社の基盤を強力に固めていきたいと思っております。

 

蛇足ながら、昨日、中央大学学員会石川県支部のゴルフコンペが片山津ゴルフ倶楽部にて開催されました。加賀コースのセルフプレイ。いつも愛用しているセカンドバッグが昨年

12月から使用できないとのこと。さすが、名門と渋々了解した次第。

前半猛暑、後半土砂降りの悪条件の中、初めて優勝いたしました。(総勢18名)

普段陽の当たらない石川県支部事務局長の檜舞台。晴れの舞台で一瞬だけ輝きました。

2位が70歳を超えた先輩。スコア82でベスグロとなりました。

優勝者49歳のスコア99(50・49)。難解な算式の新ぺリア方式での優勝となりました。

しかしながら、99での優勝にて、伝統あるコンペを汚したような複雑な気持ちとなりました。

 

「第25回参議院選挙を振り返って」<440>

与野党は、老後資金2千万円問題に端を発した公的年金不安、憲法改正、消費税増税の是非を国民に訴えた。

 

参議院選挙は3年ごとの半数改選。

今回は定数3増になり、選挙区74、比例代表50の124議席を争った。

 

21日の開票の結果は、与党71・野党53の議席を獲得した。

自民党は改選66議席から9減の57議席となり単独過半数を失った。

また、改憲勢力が国会発議に必要な参議院3分の2(164議席)を割り込んだ。

 

石川県内では、

選挙区の山田修路氏は得票率67.2%(全国3位)の28万票余り(前回32万票超)で勝利。

全国比例区の宮本周司氏は、全国で20万2千票(前回17万8千票)を獲得し、19人(前回18名)が当選した自民党比例候補で11位(前回13位)に入った。

今回選から導入され優先的に当選できる「特定枠」の2人を除けば、実質9位となる。

 

県内の個人名得票数は6万2千票。(前回は5万4千票)

 

政党と個人名の合計では22万2千票(前回24万8千票から2万6千票減)で、得票率は51%と全国平均の35%を大きく上回り都道府県別でトップとなり保守王国の強さを示した。

 

心配なのは投票率48.8%という低さ。

1995年参議院選挙の44.52%に次ぐ戦後2回目の50%割れ。

 

石川県も47%と前回の56.8%を10%も下がった。

 

期日前投票は前回より6.

7%増え、全有権者の16%を占めた。

 

選挙権が2016年6月より18歳以上に2歳若返ってから3年、さらには少子高齢化の影響もあるのか。

 

また、今年は統一地方選と参議院が重なる12年に1度の「亥年選挙」で選挙疲れにつながった可能性もあるそうだ。

 

核家族化が政治離れや地域の繋がりを薄めているのかも知れない。

 

3年後には石川県選挙区の岡田直樹参議院議員の改選が控えている。

私は北陸税理士政治連盟で「税理士による岡田直樹後援会」の会長をつとめているので、万全を期したい。

 

 

 

写真・・・鞍月セントラルパークにて(7/21)。

新人研修 2019

先日、2018年入社組5名、2019年入社組4名合わせて9名(うち、新卒者6名、中途入社3名)を対象に、今年2回目の新人研修を行った。

 

当社の憲法に相当する日常業務一般方針書の第17条(職員採用の形態)第一項にはこう記載されています。「当社の職員は、原則として新卒者を採用する。この方針は、人生経験の純一性と理解力尊重の理念に出るものである」と。

 

私の理解によれば、新人は全くの白紙状態であり、なにも知らないがゆえに素直である。したがって、会社の社風通りに成長するということだろうと理解しています。

 

講義の中心は、自創経営ツールであるランクアップノートの書き方や事業発展計画書の解説でありますが、新人がどういったことに対して響いているかを検証することも大事かと思い、各人に研修報告書を書いて頂いております。

 

面白いことに各人各様響いているところが異なるんですねぇ。ただ、今回気になったのがほぼ新卒者6名全員響いたことが一致した箇所がありましたので、ある新人の研修報告書を抜粋して、ブログ閲覧者の方と共有して、今回のブログを終わりにしましょう。閲覧頂き、感謝申し上げます。

 

以下、A氏研修報告書抜粋。

そして社長のお話であった、自分と合わない人ほど自分を客観的に見せてくれる。そういう人は自分の人生のスパイスであり、師匠である。ということを聞いて、合わない人とはできるだけ衝突しないように距離を置いていた自分が逃げていたことに気づき、これからはきちんと向き合わなくてはいけないと感じました。

 

蛇足ながら、上記の解説を試みます。いわゆる離職原因の1位が人間関係であり、社会人になりたての方は社内外の人間関係に悩んでいるのでしょう。学生時代は仲の良い人達に囲まれているわけですから、多種多様な人間関係に触れる機会は初めてということなのでしょう。

自分と合わない人はスパイスであり師匠であるですかぁ。なかなか奥深いものがありますね。