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「医食同源」<386>

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食は医なり~。

 

中国には古くから「正しい食事をしていれば病気にならない。

病気になったら食事を正せばよい」という。いわゆる゛医食同源゛の考え方が伝わっています。

 

一方、古代ギリシャのヒポクラテスは「食べ物で治せない病気は医者でも治せない」と言ってます。

 

まさに洋の東西を問わず食べ物で病気を治そうとしてきたわけです。

 

いま日本では゛飽食の時代゛といわれています。

一年間に医者にかかったことのある人は十人中八人もいます。

 

栄養のとりすぎ、バランスのかたよりが病気の原因となっているのです。

 

私の書棚に主婦と生活社の「食べて治す医学大事典」があるが、そこに書かれてる。

 

〇、クスリになる山野草

〇、体調をよくする食べ物

〇、病気を治す食べ物

〇、女性の病気を治す食べ物

〇、子供の病気を治す食べ物

〇、クスリになる食べ物

〇、救急に役立つ薬草と食品

 

など575ページ数にわたり掲載されていて、家庭に一冊は常備しておけば役立つだろう。

 

私は昨年9月に人間ドックを受けたが、「筋肉と脂肪のバランス」で肥満型との診断を受けた。

 

私の場合は、一日のエネルギーを補給と消費で2,100kcalとするのが良いと診断された。

 

また、外食時につい飲み過ぎてしまう場合には。

 

メソッド1…「お酒を惰性で飲まない」

 

お酒の飲み始めは味やのど越しを楽しんでいても、そのうち「なんとなく」、「雰囲気」でお酒を飲んでいることはありませんか?

3杯目以降は思い切ってお茶や水に切り替えます。

 

メソッド2…「酔いを和らげる゛和らぎ水゛」

 

いわゆるチェーサーのことです。

お酒を飲みながら合間に飲む水のことを゛和らぎ水゛ともいいます。

飲み過ぎ防止だけでなく悪酔いも防げます。

 

また油脂と上手に付き合ってほしいとも言われた。

 

〇、さけたい油脂を含む食品…バター、クッキー、ケーキ、牛丼。

 

〇、とりたい油脂を含む食品…魚、くるみ、オリーブ油。

 

 

1月22日に75歳を迎え、いよいよ後期高齢者の仲間入り。

食事にも少しは気を付けていきたいし、歯の大切さも身に凍みて感じているこのごろです。

 

 

写真…クスリになる山野草(食べて治す医学大事典<主婦と生活社>)

「映画『タイムマシン』~神の目線」

はじめに ~ SFの世界

H.G.ウェルズの小説『タイムマシン』(2002年)を原作とした映画を鑑賞する。

ストーリーは割愛しますが、兎にも角にも80万年後の世界へタイムトラベルします。

80万年後の世界。

想像できますでしょうか。

映画の中で、主人公がかつて住んでいた場所を回顧するシーンがあります。

80万年後の今、草が生い茂る場所で、「ここはリビングがあった」と回想しています。

人間の目線では100年が限度。

80万年後には所有という概念も幻。

神の目線というものを感じました。

 

日本の所有権の始まり~明治維新後

今年(2018年)は、明治維新(1968年)から150年後。

日本において土地の近代的所有権が確立したのは、明治維新後です。

明治4年、廃藩置県。

明治5年、土地売買の自由が認められました。

昭和35年、不動産登記法改正により、現在の不動産登記の制度ができあがりました。

 

神の目線~所有衝動よりも創造衝動で生きる

私の住んでいる場所は日本海近隣にあり、80万年後は、海の底かもしれません。

また、現在の所有制度も崩壊しているかもしれません。

神の目線から考えると、創造衝動に重きを置く方が自明ということなのでしょうか。

自問自答しています。

2つの衝動~所有衝動と創造衝動

12日(金)の朝、起きて外の景色を覗くと、銀世界。

暖冬が続いて、此処金沢が雪国であることをすっかり忘れていました。

その日は、雪没した車を横目に会社まで歩きました。

会社に着くと誰もいない。

始業まで電話番をするという貴重な体験をしました。

大雪で会社の機能もストップ。

初めて、業者の方に会社の駐車場の除雪を依頼しました。

コントロール出来ないものの一つが自然ということを思い知らされました。

 

さて、バートランド・ラッセルという方の話をします。

この方の亡くなった1970年に私が産まれています。

ちょっとしたご縁を感じます。

著書『社会改造の原理』(Principles of Social Reconstruction, 1916)の中で、人間の衝動には、所有衝動と創造衝動の2つがあると言っています。

所有衝動は、他人と共有することができないもの。

蓄財といった行為でしょう。

創造衝動は、知識とか芸術、善意といったように、私的に所有することなどのない価値ある何物かを世界にもたらすこと。

最良の生活とは、その大部分がさまざまな創造衝動に基づいて築かれた生活であり、一方、最悪の生活とは、その大部分が所有欲に発しているような生活であると喝破しております。

創造衝動で生活しているかどうか。

雪の中、自問自答しております。

 

「”ビットコイン”ってなあ~に」<385>

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このごろ、経済誌を見ていると、ビットコインという活字が目につく。

 

「インターネット上の現金」とか「仮想通貨」などと言われているが、通貨は中央銀行が発行するものとしか考えていない私の頭が追いつかない。

 

その本質と実態を探って見ると。

 

 

〇、ビットコインは金融商品で、2017年のはじめには1ビットコイン(BTC)は12万円だったが、1月7日には200万円となり実に1年足らずで17倍という上昇である。

 

〇、08年10月に正体不明のプログラマーにより発明され、3か月後にはビットコインのネットワークが稼動し始めている。

 

当時1万円を投資していれば9年間で2,000億円になっている計算だ。

 

〇、現金は支払いに使う時に当事者間で合意すれば、その場で取引が完了する。

ビットコインもスマホをかざすという手間で同じことが出来る。

ビットコインは「ウォレット」 と呼ばれる財布アプリで管理される。

 

〇、ビットコインは中央で管理する組織はない。

いわば、「勘定元帳」が数珠つなぎになったネットワークだ。

ビットコインを送金すると、その履歴は、およそ10分おきに「ブロック」 の中にしまわれる。

ブロックは勘定元帳の1ページで、それが前のページとつなってゆく仕組みで「ブロックチェーン」と呼ばれる。

 

〇、ビットコインのネットワークを維持する「マイナー採掘者)」がブロックチェーンを守っている。

マイナーはお互いの作業を監視し不正は不可能。

 

〇、ビットコインは仮想通貨取引所から買う方法が一般的で簡単。

大手では「ビットフライヤー」、「ザイフ」、「ビットバンク」がある。

 

取引に参加しているのは個人が中心で全世界で2,000万人前後と言われる。

 

17年12月にはシカゴ取引所でビットコイン先物が上場し、ヘッジファンドなどの証券市場資金が流入すると見込まれる。

 

〇、ビットコインは市場は24時間開いている。

株式市場は平日の9時~15時だから深夜でも取引が可能。

 

〇、ビットコインは買い物や飲食に使える。

「ビックカメラ」、「コジマ」、「メガネスーパー」など支払い可能な店が増えていて年内には20万店にもなる。

 

〇、ビットコインには配当や金利がない。

 

その代わりに、通貨価値の下落を抑えるアルゴリズムが内臓されている。

それが210万BTCという発行上限だ。

1ブロックあたり12.5BTCにまで当初より減少している。

 

 

〇、ウォレット作成時にパスワードを設定するが、それを忘れたり盗まれたりしないようにしなければならない。

 

〇、我々が使っている通貨(明治4年~)は、せいぜい150年にも満たない。

日本は際限なく円を発行し、今や1,000兆円を超える借金を抱えでいる。

財政破綻が起こればハイパーインフレにより日常生活が破壊される。

その際、ビットコインがセーフガードの役割を果たすことができる。

 

〇、ベンチャー企業の資金調達に仮想通貨技術が使われると資金調達の幅が広がるが、詐欺に対する投資家保護の仕組みが必要だ。

 

〇、メガバンクもMUFGコインやJコインなどのデジタル通貨の実用化を目指している。

中国ではモバイル決済サービスが急速に普及している。

 

仮想通貨は無国籍だから自国通貨のシェアが低下し金融政策の効果が限られる事態を招く恐れがある。

 

 

ビットコインは新しい仮想通貨に分裂しており、ビットコインが失敗するか成功するかは数年後の価格が示すとの見方がある。

 

明治4年に円の新貨条例が制定されてから150年、通貨にも維新が始まった。

 

 

写真…プリムラ(1/11金沢駅)

 

謹賀新年 2018年

2018年の初仕事である初詣。1月4日(木)、創業の地である白山市の金剣宮で今年も参拝いたしました。

お客様の事業発展、社員とその家族の健康を祈ってきました。
8時からの参拝で清々しい気持ちとなりました。 今年も皆で二拝二拍手一礼をし、心ひとつにしていこうと決意しました。

 

新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

過日、静岡県立大学の岩崎邦彦教授の講演「小規模をいかにチカラに変え、マーケティングに成功するか」を聴く機会を頂き、連休中、著作3冊を拝読しました。岩崎教授の言いたいことはたった一つ。小が大を超えるには、尖るしかない。漢字が戦略を教えてくれる。小が大の上と書いて、「尖」る。ホースの水を勢いよく放出するには先端を絞る。商品やサービスを絞り、強みを尖らせていく。これが著者の結論です。

木村経営ブレーングループの提携先に日本M&Aセンターという会社があります。その名の通り、M&Aを仲介する会社であり、仕事はこれしかありません。評価もシンプル。M&Aが成約したかどうか。業績も然り。シンプルなことは強い。まさに尖っています。

翻って、会計事務所はどうか自らを振り返ってみますと、義務である申告、提案業務も経営計画からリスクマネージメントと幅広いです。その中で何を尖らせていくか。私は日本経済の喫緊の課題でもある事業承継が大事であると思っています。グループ会社の「木村事業承継ブレーン」で事業承継をより専門化し、地域経済に少しでもお役に立てばと考えています。

皆様も現在の業務やお客様を棚卸して、強みやターゲットを尖らせてはいかがでしょうか。最後に私の読んだ岩崎邦彦教授の本(いずれも日本経済新聞社)を列挙して新年の挨拶と代えさせて頂きます。皆様の益々の事業発展を心よりご祈念申し上げます。

 

「引き算する勇気~会社を強くする逆転発想」

「小さな会社を強くするブランド作りの教科書」

「小が大を超えるマーケティングの法則」

 

「平穏な年を願う」<384>

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明けましておめでとうございます。

 

元旦に住まいの氏神様である高鞆(たかとも)神社へお詣りしました。

 

御神籤を引いたら、そこに心に響く言葉が書かれていた。

 

「神の教え」

 

〇…過ぎたくり言、とり越し苦労、神の授けの身をやぶる、とり返しのつかぬ過去の事を、くり返して思い悩んだり、どうにもならぬ将来の事を案じ煩うのは、唯心をいため身を害なうだけで、何のやくにも立たぬ愚かな事である。

今日は唯今日の事を、面白く楽しく、神様を念じつつ正しい心でやって行く。

禍も転じて幸いとなる。

 

〇…かき曇る空さえ晴れて、さしのぼる日かげのどけき、我がこころかな。

 

〇…こころをすなおにし、身持ちを正しくすれば、ますます運よろしく、何事もおもうままになるでしょう、欲をはなれて人のためにつくしなさい。

 

 

身に凍みる言葉です。

本年もよろしくお願いいたします。

 

 

写真…正月飾り(自宅)

 

2018年も宜しくお願い致します

皆様、2017年もお世話になりまして感謝しております。

2018年(平成30年)も宜しくお願い致します。

恒例の全員写真の年賀状です。いつも一言を書いております。例えば、ある女性スタッフの両親に向けてはこんな感じです。「大切なご令嬢をお預かりしております。立派な社会人として成長しております」と記しました。
年賀状は、年末挨拶とセットのルーティンです。

2018年は、1月4日(木)の参拝後、年初挨拶からスタートです。

 

「他力本願の本当の意味」<383>

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本年もあとわずかになりました。

 

皆さまにとってどんな年でしたか。

 

私は本年、木村家はじめ親戚六家の家系図づくりや先祖墓石や文化遺跡めぐり、県外でも福岡市の圓應寺をはじめ神社仏閣めぐりをきっかけに「他力本願」の本当の意味を知りました。

 

「他力本願」のうち「他力」とは他人の力をあてにすることではなく阿弥陀如来の力を現す言葉であり、「本願」とは人間の欲望を満たすような願いのことではなく、あらゆる人々を仏にならしめようとする願いのことである。

他力本願を人任せと解釈する間違った理解が伝わり、宗派から関係筋に是正を申し入れたことがあったそうだ。

 

思いどおりにならない人生に対してじたばたせず、「オレがオレが」という自己中心的な考えを捨てて自分の仏の働きに任せて生きること。

 

自分以外の何か大きな力が自分の生き方を支えているという考え方である。

 

浄土真宗の見解としては、縁あって修行の実践により自らの力で悟りを開こうとする人や、その教義を否定するものではなく、しかし自らの力で悟りを開こうとすることは不可能に近いくらい難しいと捉える。

 

人間はエゴイズムに陥りやすい。

 

自らの非力や限界を知りつつも、他人の喜びのため功徳を積むしかない。

 

本年もブログ「遊魚動緑」を見ていただきありがとうございました。

 

来年が皆さまにとって幸多い年になりますよう祈念いたします。

 

 

写真…金沢駅のクリスマスツリー。

TKC石川県支部の初年度総括と新たなルーティン

会員の皆様のおかげで、充実した半年でした。今年もお世話になり感謝しております。2017年は、5回の月例会を開催させて頂きました。先達会員や金融機関との邂逅(かいこう)を中心に、7月のキックオフ、9月の北陸銀行との交流会、10月の畠善昭先生及び11月の三好勝北陸税理士会会長の講演会を企画しました。そして、12月の福井との合同月例会では、大阪の立田先生をスペシャル講師としてお迎えし、早期経営改善計画の具体的取組事例をお話し頂きました。この年内最後の山中温泉での月例会は、忘年会も兼ねており、TKC福井県支部の会員と楽しく交流させて頂きました。

また、会計事務所職員向けの勉強会「TKC石川サクセスくらぶ」では、北國銀行の方々に対し、日々取り組んでいるTKC会計人の取組を紹介し、グループワークでこれからのお客様への支援について議論を深めました。

2018年も会員の皆様のための月例会を企画致します。来年も宜しくお願い致します。

 

 

7月に支部長に就任してから新たに付け加えたルーティンがあります。それは、毎月定期的に届くTKC全国会が発行しているTKC会報の精読です。この会報は、我々会員だけではなく、政界、財界、官界(課税庁を含む)、学界へも送付されており、内容がとても濃いです。近くに宝が眠っていたとバックナンバーにも触手を伸ばしております。ご一読をお勧めします。

新春メッセージ 戌年会員に聞く

北陸税理士会の会報の「新春メッセージ 戌年会員に聞く」という企画があり、下記のように書いてみました。

今年の抱負を聞かれて、正直に私の心境を素直に表現すると、これまでに確立したルーティンを繰り返し、規則正しい生活をするという言葉に集約されます。

木村 岳二 (金沢支部 昭和45年)

(1) 好きな言葉

学んで足らざるを知り、教えてくるしみを知る。

(2) 健康法

定期的に泳いで体重を維持すること。

(3) 趣味・特技

映画を楽しみ、読書で知見を広げること。

(4) 今年の抱負、目標

毎日のルーティンを楽しみながら規則正しい生活をしたい。