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遊魚動緑

  • 「直観は経験で磨く」<393>

    2018.04.05
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    4月2日のNHK番組、プロフェッショナル「仕事の流儀」を見た。

     

    将棋棋士初の国民栄誉賞を受賞した羽生善治(47歳)の「永世七冠」に至る激闘の記録である。

     

    羽生善治棋士のインタビューに応えた言葉には重みがある。

     

    ・高いテンションを維持するのは大変なので、休むときは休み、考えるときは考えるようにしている。

    (羽生善治は150名の将棋棋士の中で史上最多のタイトル獲得数99をもつトップ棋士)。

     

    ・対局前には「玲瓏(れいろう)」という澄み切った曇りのない様を思い雑念を払拭するのだという。

     

    ・30歳台では1手で千手読むと言われていたが、今はあえて読まないで大局感を大事にしている。

     

    ・タイトル賞金が2千万円の対局でも、あえて新しい筋を試みる。

    ・手堅くいこうとか、無難にいこうとかでは、そこから何が生まれるのかといったら何もたぶん生まれないでしょう。

    いい作戦だからもっと極めて自分の形になるようだったら、一つや二つ負けるのは苦にならないということです。

     

    ・15歳でプロ棋士になって10年、25歳のときに将棋史上初の七冠独占を達成。

    そのときに「この先、どうなるのか」の不安に襲われた。

     

    ・才能とは努力を継続できる力。

    生涯をかけて自分の将棋を極めることこそ価値がある。

     

    ・昨年6月に77歳で引退した加藤一二三棋士は現役生活63年間(14歳でプロ)だったから、私はまだ折り返し点に来たところ。

    これから30年がんばれといわれたらたいへんだ。

    ただ長く続けるだけならできるかも知れないが高いテンションを保ち続けるのは容易ではない。

     

    ・直観は常識破りの「閃き」だ。

    今までの定石は絶対だと思わないほうが良い。

    定石を信じきっている状態だとアイデアって浮かばない。

    むしろ全部忘れ去って考えたほうが良い。

    その直観を信じる。

     

     

    ・27年間、宿命のライバル森内俊之九段との格闘があってこそ今の羽生善治がある。

    2008年の森内俊之名人との挑戦対局で名人奪還を果たす。

     

    ・年を重ねるとブレーキの踏みかたが上手くなる。

    そこを意図的に意識的にアクセルを踏む気持ちを持つ。

    今まで自分が知らなかったこととか経験しなかったこととかを経験することが大事になってくるんじゃないか。

    ・10年後の自分と対戦したらどちらが勝つかの問いに対して、10年後の自分に勝って欲しい。

     

    ・プロフェッショナルとはその時点で持っているものをすべて出し切る人。

     

    ・これからも少しでも上を目指したいと力強く語った。

     

     

    命を削って戦ってきた羽生善治ならではの珠玉の言葉だった。

     

     

    今年2月、第11回朝日杯将棋オープン戦で15歳の藤井聡太六段が羽生善治竜王に勝った。

    決勝で広瀬八段に勝ち15歳6か月で棋戦最年少優勝を飾った。

     

    14歳2か月の史上最年少でプロ入りを果たした天才棋士・藤井聡太は羽生善治を超えられるか。

     

     

    写真…モクレン(3/30鞍月セントラルパークにて)

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    この記事へのコメント
    • 羽生永世七冠のおっしゃる
      「プロフェッショナルとはその時点で持っているものをすべて出し切る人」重いですね。
      私のお客様と関わる仕事生活に置き換えれば、「営業にすべて出し切る」
      ようなかんじです。明日からの仕事に頑張る気持ちをいただいたようです。

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