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ジェネラル・ルージュの凱旋

うちの幹部の一人から、海堂尊氏の著作「ジェネラル・ルージュの凱旋」を勧められ、昨日、読了する。氏は、医学博士であり、現役の医師として活躍中なので、小説の舞台である病院の描写が生々しい。

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)

ジェネラル・ルージュの凱旋(上) (宝島社文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2009/01/08
  • メディア: 文庫




日本の医療行政が抱える問題点。救急医療部門が、本書の舞台だ。
医業経営に何らかの形で携わる方には、読んでいただきたい超一級のエンターテイメント小説です。
他の関連書も読んでみよっと・・・
楽しみ増えた!(笑)

MMPG創業者との邂逅

ブログを日刊から週刊へ移行し、「内容が極端に面白くなくなった!」との声を随所で拝聴いたしましので、日刊の頃の文体に戻すこととします。
また、わたくし自身も面白くないので、喜んでその声に応じます(笑)。
でも、週刊は継続とします(願)
4月の下旬、MMPGという団体で事務所強化の事例を話すこととなりました。
日頃、御愛顧頂いている読者の皆さま方に、先んじて、その一部を公開いたしましょう。。。
文体は、リハビリと同様の理屈で、徐々に柔らかくしていきます(笑)
前の文体見ると、本当、堅いなぁ~(涙)
「MMPG創業者との邂逅」
私は、30歳の時に後継者として専務取締役となり、それ以来、経営とは何かを模索し続けてきました。そして、悩んだときは、とにかく苦悩の軌跡を紙に書いておりました。さらに、その過程を他人も見せようということで、学習したことをブログで毎日、公開した時期もあります。
壁にぶつかった時、三通りの方法があると思います。立ち向かう、逃げるという選択肢の他にもうひとつ。それは、壁の前に座るということ。素直に表現すれば、当時、立ち向かうことも逃げることもできず、座り込むことしかできませんでした。
MMPG理事会が金沢で開催されたとき、川原名誉会長を金沢リンクスというゴルフ場から小松空港まで送迎させて頂きました。座席の後ろでは木村所長が同席しておりました。
川原先生に、前述の壁の話をしたとき、後部座席から身を乗り出すようにして聞いておられました。私は、「ある日、気付いたら、その壁がなくなっていました」と言ったところ、川原先生の返答は一生忘れられない言葉であり、号泣し、周りの景色が涙で歪んだことを今でも忘れることができません。
「壁がなくなったわけじゃない。君が大きくなったんだ」
慈愛に満ちた言葉であり、本当のリーダーは、一言で此処まで人間を感動させる。言葉の偉大さを学習した瞬間でもありました。
以上

受け売りとコンサルティングの違い

1.社会学の本質
社会学は、究極、つまるところ、人に聞けば解決する学問です。なぜなら、社会の制度は、人間が作ったものですから。自然科学は、神の領域である一方、社会科学は、欠点の多い人間がそれでも限りある叡智を結集した制度、仕組みの領域です。
故に、社会科学では、ノウハウ(KNOW HOW)よりノウフー(KNOW WHO)が大事なのです。
しかしながら、情報提供業は、単に人の受け売りになる危険性があります。薄い皮のように、本質的なところを理解しなければ、説明もつまらないでしょう。
2.会計事務所に経営指導ができるか?
本質的な理解には、自身が経験したものを付加する必要があります。しかも、継続した何かを。例えば、マネジメントで継続が大事とお題目だけ唱えても何の説得力もありません。実際、継続して気づくことを説明すれば、自身が経験した事ですから、迫力が違います。
会計事務所業において、経営指導やコンサルティングの看板をあげているところは結構多いですが、小規模の会計事務所では、自身の事務所経営の体験はありません。5人のスタッフの経営と30人の経営のスタッフの経営では、例えば、情報共有という仕組みからも全然異なります。人事労務、人事考課など、切り口というか仕組みが全く異なるのです。
人からの単なる情報提供、受け売りでは、説得力がありません。

命の値段

1.ベトナムの命の値段
ベトナムでは、人の命を安く扱っているため、生命保険という概念が希薄なようです。聞けば、ベトナムの自動車保険の対人事故の保険付保額は、対人1名当たり約10万円のようです。命の値段が10万円であれば、生命保険も必要ないということでしょう。
2.中小企業経営者の担保
多くの創業者は、ゼロから出発して、人脈や財産を築いてきました。お金も人もいない状態から、命を担保にして事業を始めました。経営者は、命を担保とする限り、命の値段は生命保険の加入額で決まります。経営者が生命保険に入る理由は、経営者自身の命が担保だからです。
3.人間の価値
人間はいずれ死に、日本式に焼けば最終的に灰となります。究極の最終形である灰の値段はいくらなのでしょうか。仮に無保険だった場合、命の値段はその灰の値段と同じであると思います。一方、生命保険で3億加入している場合、命の値段は3億円となります。
4.会計人の生命保険指導
大同生命の新規契約の約半分がTKC会計人によるものと言われています。職業会計人は、とくにオーナー経営者、事業主のお金をマネジメントする立場であるので、オーナーの標準保証額がわかるので、保険を指導できるのです。しかも、地方の会計事務所は、地場に密着しており、自社ビルを所有しているならば簡単に移動できるわけもなく、その会計事務所が事業承継に成功すれば、少なくとも数十年、お客様の保険を含む情報管理ができるからです。
機会があれば、御自身の命の値段と生命保険について考えては如何でしょうか?

第三の病床の行方

介護保険制度が平成12年に創設されてから、10年を経過しました。
増え続ける老人を受け入れる財源も限界があります。
ハコモノを作り、患者さまに来て頂く仕組みでは、財源が持たないのです。
そこで、第三の病床として、在宅・居宅ないし集合住宅が期待されています。
ホテルコストをアウトソーシングする形態で、介護保険の支出を軽減しようとしています。
日本がモデルにすべき国を何処なのでしょう。
北欧やデンマークなどは人口が少なく、日本の参考にはなりません。
オランダ・ベルギー・アメリカのオレゴン州などの国は、介護制度が機能しているので、今後の参考ににできると思います。
【日本の介護系3団体】
○特定施設事業者連絡協議会
○全国有料老人ホーム協会
○高齢者専用賃貸住宅業者協議会

インターシップについて

確定申告の繁忙期に、ある学校から2名の学生をインターシップとしてお預かりさせて頂きました。
最近の学生は、次の4つの特徴が顕著です。
気にしない・無理しない・対話しようとしない・我慢しない
しかしながら、きちんと指導し、仕事を長時間して頂くことにより、成長できます。
インターシップ研修評価表一部引用。
はじめに
先ずは、インターシップという機会を頂き感謝しております。毎年、研修生の方には、確定申告の補助としてお手伝い頂いております。実習報告書を通じた研修生との10日間の学習記録は、わが社にとっても、貴重な資料となりました。人材育成の要諦は「成長対話」にあると再認識させて頂き、学習させて頂きました。来年も、インターシップの機会を頂きたく宜しくお願い申し上げます。
研修生Aさんのケース
1.担当者から学生へのアドバイス
仕事はスポーツと同じです。イヤイヤやれば仕事の奴隷です。しかし、自主的に仕事に楽しみを見出すことができればスポーツと同じになります。仕事というスポーツは個人プレーではなく、団体戦です。自分の役割分担を知って自主的に動くようにすれば、仕事が楽しくなります。
2.研修生に対する総評
10日間、実務能力を十分発揮頂き、大変優秀でしたので、総合評価はAです。会計事務所の人材能力として、実務能力、資格能力、人格能力の3つがあります。Aさんは、10日間の実習にて、実務能力は抜群であり、確定申告補助業務を立派にして頂きました。資格能力においては、文章がやや稚拙であり、本を読むなどして、表現を工夫するアドバイスを指導させて頂きました。人格能力においては、これから社会に出て、たくさんの方に支えて頂いて生きていると実感して、身につけていって頂きたいと思います。
研修生Bさんのケース
1.担当者から学生へのアドバイス
遅刻について、意識を変えましょう。我々は限られた時で生きています。なぜなら、我々の時間は有限であり、必ず死ぬからです。時間は命です。時間を守るということは、命を大切にすること、命を守ることなのです。時間はお金のように貯金できません。過ぎた時間はお金と違い取り戻せません。二度、遅刻したことについては、会社の信用を失いました。信用と信頼は、時間をかけて勝ち取るものです。言い換えるならば、約束を守ることです。
集中できないのは、心が乱れているからです。モノの乱れは心の乱れです。身近なモノから整理整頓しましょう。かならず、成果があがります。
2.研修生に対する総評
10日の間、遅刻二回など生活習慣を改善する事項はあるものの、仕事に対する真摯かつ素直な姿勢は評価できますので、総合評価はBです。能力開発というより、自身の健康管理から始める必要があります。「健全な魂は健全な肉体に宿る」“A sound mind in a sound body.”

表敬訪問の効用

会合で名刺交換させて頂いたとき、将来のネットワーク構築を意識し、手紙やメールを交換の後、表敬訪問することにしています。
≪面談カードの効用≫
あるメーカーに表敬訪問させていただいた時、面談カードなるものを手渡されました。
取引先との面談時間を記録し、担当者のチャージ時間を掛け合わせ、コスト測定するのです。
驚きました。
話好きの方は何処にでもいるものです。
経営者の方にとくに多いです。
何処までも付き合うと、時間チャージをしないと大変なことになります。
また、会議室の机の上には、「面談時間は15分まで」と注意書きが!
時間は無尽蔵ではなく、有限。
私の場合も、例外なく、先ずは要件を言わざるを得ない状況となりました。
結構な話好きの私でさえも、結果、面談時間は45分でした。(13時から13時45分)
≪気にする仕組み≫
また、携帯電話コスト削減のヒントを頂きました。
営業の人員が増加した時期から、比例して携帯電話のコストが伸びていったといいます。
この状況をなんとかせねばと、口頭で「携帯電話の時間を削減しよう!」と指示しても、なんの効果もなかった。
そこで、役員含め全員の携帯電話料金を前年同期比で掲示板に公開したところ、効果てきめん、コストがどんどん削減していったといいます。
全員がコストを気にする仕組みを構築すれば、経営者の意図は伝わることをご教授いただきました。
さらに電話で要件だけを言うなど、仕事に効率も上がったでしょう。

めだかの学校

先日、自創経営創始者である東川先生の講演を拝聴できる機会を頂く。
『すずめの学校』と『めだかの学校』の歌を比較して、その違いを学ぶ。
学校=会社、先生=社長、生徒=スタッフ、おゆうぎ=仕事と置き換えた場合、自創経営は『めだかの学校』を理想としている。
『めだかの学校』は外から見ると誰が社員か幹部かわからない組織で、みんなが楽しくイキイキと仕事をしているという会社のあり方、人材育成のやり方です。
(『社員がワクワクして仕事をする仕組み』東川鷹年著170ページ、引用加筆)

社員がワクワクして仕事をする仕組み

社員がワクワクして仕事をする仕組み

  • 作者: 東川 鷹年
  • 出版社/メーカー: 日本経営合理化協会出版局
  • 発売日: 2004/11/19
  • メディア: 単行本




『すずめの学校(会社)』
チイチイパッパ チイパッパ すずめの学校(会社)の先生(社長)は 
ムチを振り振り チイパッパ 生徒(スタッフ)のすずめは 輪になって
お口をそろえて チイパッパ まだまだいけない チイパッパ
もいちど一緒に チイパッパ チイチイパッパ チイパッパ
『めだかの学校(会社)』
めだかの 学校(会社)は 川の中 そっとのぞいて見てごらん
そっとのぞいて 見てごらん みんなでおゆうぎ(仕事)しているよ
めだかの学校(会社)のめだかたち だれが生徒(スタッフ)か先生(社長)か
だれが生徒(スタッフ)か先生(社長)か みんなで元気に遊んでる
めだかの学校(会社)はうれしそう 水に流れて つーいつい
水に流れて つーいつい みんながそろって つーいつい

これからの会社経営3つの法則

≪国家の存続と発展≫
「世の中で成功をかちとるには、人から愛される徳とともに、人を恐れさせる欠点も必要である。」(ジョセフ・ジュベール)随想録より。
あまねく人から愛されるだけでは成功者にはなれません。鳩山総理大臣の「友愛」は、まさに全員から愛されるという理念であり、議論の対象とはなりません。なぜなら、人と仲良くしようということは、反対のしようがないからです。仮に反対すれば、人格が疑われます。誰に対してもすべて愛されるということであれば、いくら国家の財源が芳醇であっても枯渇してしまいます。一般会計92兆円という史上最大の来年度予算を組んだ鳩山政権。国家の存続と発展のため、何を重要施策とするか、為政者の決断が重要です。
≪企業破綻の2つの理由≫
産業再生機構COO・冨山和彦氏に破綻の理由を聴くと、2つのしがらみにあるといいます。
1.サラリーマン世界のしがらみ
カネボウ・JALの破たんは、原因が明確でした。カネボウの場合は繊維部門、JALの場合は赤字路線。いずれも撤退するほか選択肢がなかったにもかかわらず、社長は、伝統の部門をリストラした場合、社員はじめ関係各位の批判を恐れ、決断できませんでした。誰もが納得できる経営の決断などありません。
2.地縁・血縁の社会のしがらみ
親戚など多数の役員の存在やロータリーなど社会的メンツなどいずれも経営の決断の障害となります。
≪これからの会社経営3つの法則≫
日本M&Aセンター創業者分林氏の講演を参考とさせていただき、筆者が加筆修正しております。
1.企業環境激減の認識
全ての業種で売上減少の時代に突入します。今後40年かけて、生産年齢(15~64歳)が8,600万人から5,400万人へ減少し、通算して3,200万人が日本国土から消滅します。この消費世代と売上が連動すると仮定するならば、「40年間で40%の減少」となります。大手企業は、この環境をきちんと認識しており、集約化(合併・M&A)・グローバル化という戦略をとっています。中小企業も追随すべきです。
2.独自の商品(独自のマーケット)
此処会計事務所には、様々な財務情報が日々蓄積されています。利益構造がほとんど変わらない企業と悪化している企業の違いについて、一行の公式で説明できます。
非価格競争≠見積もり競争
独自の商品やマーケットがある場合、たとえば製造卸売などのお客様は価格競争に巻き込まれていません。規制緩和が進み、誰もが扱う商品の販売している場合、見積もり競争に巻き込まれてしまい、利益構造が極端に悪化しています。
3.プロフェッショナル経営者の時代
時代が変わっているにもかかわらず、会社が変わらないリスク、何もしないリスクを実感し決断します。経営のポイントとして、同業種と同じやり方をしない、ゼロベースから考えることが肝要と考えます。そして、徹底したローコスト経営をし、筋肉質な会社を目指していただければと思います。

下剋上の時代

≪なぜ、人によって態度を変えないのか≫
私がなぜ、昨日入社したスタッフの方に対してさえも敬語を使うか不思議な方も多いようです。東京の修業時代、周りの先輩もすべて敬語でした。なぜか。とくに外資系は下剋上であり、今日の上司は、明日の部下だからです。だから、偉そうに振る舞っていた上司が、翌日、部下となった当惑を実際に目撃し、「明日は我が身」と強烈に体感したのでした。実力主義の徹底が言葉使いにも影響したのですね。毎日、強烈な緊張感で過ごしたことが私の原体験です。
≪経営者の心構え≫
オーナー色が強ければ強いほど、絶対に解雇されないという慢心があり、長所よりもむしろ弊害があると私は思います。上場会社は株主が監視するけれども、未上場会社の経営者は野放図。将来の戦略が描けない赤字会社は、すぐ廃業すること。こういう指導が今、会計事務所に求められています。
経営者に降格はありません。会社がなくなるわけですから。倒産が続く厳しい時代だからこそ、「明日は我が身」とお客様にも指導できればと思います。
私は、将来の成長を描けなくなった時点で社長の資格はないと自戒しております。ここで、成長とは、売上や利益といった数値目標だけでなく、社会的にもきちんと役割のある会社を目指すということ。これから、能力だけでなく、高い思想を学んでいきます。