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自創経営研修2 2023

私の使命は、木村経営グループの長期利益の実現であることから、2018年(平成30年)入社の方から、新人研修の講師を務めております。

多くの研修企画は、知識を新人には与えるが、グループの理念や知識は誰も教えてくれません。

対象は、8名。

2023年(令和5年)入社4名。

2022年(令和4年)入社4名。

研修を終えた後の楽しみが、受講者のレポート。

すぐに私だけでなく全社員に対し、グループウェアによって共有されます。

受講者8名のうち、2022年入社のMさんのレポートが秀逸であったので、その抜粋を引用したい。

 

「木村社長による自創経営研修に参加させていただきました。
中でも一番心に残っているのは、自分のことばかり考えていると人は後ろ向きになり、他のためを考えると前向きになるという言葉です。先輩とお客様の元へ訪問した際、自分の会計処理の速さ、正確さ、正しく数字を報告することを考えていました。

しかし、お客様が何を求めているのかを考えることが大切なのだと気づかされました。経営状況の報告だけでなく、納税スケジュールであったり、最近では補助金に関しても社内で話題になっているように、お客様のニーズは何かを把握し、自分の付加価値を提供できるようになりたいと思いました。

また、コミュニケーションは伝わっていないことが前提というお話も印象に残りました。言った、言っていないをなくすためには証拠(メモ)は必要であり、監査報告書はそのためにあることがわかりました。日頃からメモをとることは意識しているので、これからも続けていきたいです。

メモだけでなく、普段の話し方でも伝わり方は変わってくると思いますので、同行監査や社内研修、セミナー等の際には、上司、先輩方の「話し方」にも目を向けて、吸収していきたいです。
本日は研修に参加させていただき、ありがとうございます。」

 

 

「税理士試験受験者懇談会」<579>

2日、フラワーガーデンで当社の第1回税理士試験受験者懇談会が開催された。

新進気鋭の受験者7名が参集。

受験者は孤独だから連帯感を養う場が長丁場の挑戦を支えると思う。

私の冒頭あいさつは次のとおり。

・1961年、18歳のとき白山市(現)の民間会社の経理課に配属されたのが運命の始まり。

就職してからバトミントン、囲碁、ギター、ダンス、片町通いと遊び惚けていた私をいたたまれなく思ったのか、友作叔父さんから「遊びならいつでもできる、30歳までは勉強しなさい」と諭された。

そこで、会社の監査をしていただいていた公認会計士という資格を通して税理士資格を知り、23歳から税理士受験生活に入り6年後の30歳で合格した。

それがきっかけに微力ながら社会貢献の道につながった。

・皆さんも税理士試験受験を通して、政治経済の勉強をしていると思えば興味が持続すると思います。

・勤務しながらの受験勉強はとても厳しいですが「この道より我を生かす道なし、この道を歩く」(武者小路実篤)の短冊を差し上げますので、それを励みに頑張ってください。

・試験は出題者の意図を思ん諮り、そのレベルの期待に応える努力をしていけば、将来必ず充実した人生を得られると確信します。

 

岳二社長からは、税理士受験は自分の独立開業のためでは無く、会社を通して関与先の発展に貢献するためのものであって欲しいと。

 

個人より組織の中で自身の知見を発揮できると自覚して欲しい。

 

和気あいあいと懇談し、締めに、野崎常務から、皆さんの合格を祈っておりますとの話があった。

 

(写真)

第1回KKB税理士試験受験者懇談会

最も苦しめるものが最高の師 2023

過日、ある社員を面談した折の事。

かつての社員。

令和3年(2021年)4月の入社した頃は緊張感もなく学生気分が抜けていない新人であった。

ところが、眼前にいる彼は緊張感もあり全くのプロフェッショナル。

思わず、何があったかと問うたところ、苦しい仕事で自身が鍛えられたと。

仏教の言葉に「最も苦しめるものが最高の師」であると彼に説明した。

人は成長する。

成長のきっかけは、いつも師の存在にあることを実感した面談の機会であった。

「ナスルディンの鍵」 2023

トルコ民話「ナスルディンの鍵」が経営に示唆を与えてくれます。

 

昔、ナスルディンという男が、自宅の前の土の上を這いつくばって何かを探していました。

その前を通りかかった友人はナスルディンに尋ねた。 

友人『何を探しているんだい?』

ナスルディン『鍵だよ。』

そこで友人も一緒に膝をついて「鍵」を探しはじめた。

しかし、なかなか見つかりません。

友人はどのあたりで鍵をなくしたか正確に言ってみろと問うた。

「家の中」とナスルディンは答えた。

それなら、なぜ「家の外」で探しているんだ?

ナスルディンは言った。

「家の中よりも外の方が明るくて探しやすいだろう」

 

さて、この寓話は何を示唆しているでしょうか。

我々も気づかないうちに、ナスルディンのように家の中ではなく、明るく探しやすい外を探しているかもしれません。

 

新規事業に挑む際、明るいところを探している場合が多いと教えてくれます。

まだ見ぬ世界に切り込もうとした際、自分たちの明るいところ、すなわち、自身の得意分野、過去の成功体験に基づいて動こうとしている。

成功体験を捨て去り、自分たちの前例がないところに新規事業成就の鍵がある。

 

この寓話は、経営学者ヘンリー・ミンツバーグの「H・ミンツバーグ経営論」という本で紹介されている。

計画は「左脳」で、経営は「右脳」で』という章で。

 

「左脳」は『分析的』、一方「右脳」は『直感的』。

ミンツバーグは、左脳を「明るさ」、右脳を「暗さ」に例え、右脳のひらめきを活用せよと説いている。

『組織の重要事項についての決定過程では、「右脳」の活動に代表される資質の働きに依存するところが大きい』と。

なるほどー。

寓話から右脳の大切さを学びました。

 

 

 

「マインドフルネス」<578>

5月17日のNHK「あさイチ」で放映された心の健康を守る今話題の「マインドフルネス」。

医療でのマインドフルネスは、自分の今現在の心と身体がどのような状態にあるかに気付くことによって、ストレスを軽減し心を穏やかにする治療法として用いられています。

1970年代にアメリカの分子生物学者でマサチューセッツ大学のジョン・カバット・ジン博士が、仏教の禅の思想を取り入れた心理療法として体系化しました。

マインドフルネスでは、善し悪しの評価をしてしまうと、自分の心と向き合ったときに、悪いほうばかりが気になって全体像が見えなくなります。

うまくいって良かったという自分がいて、一方でうまくできていないと思う自分がいる。

いろんな自分がいることが大事なのです。

「ありのままに見つめること」によってバランスがとれる考え方です。

「何かをする」のでなく「ただそこに居る」といった状態を感覚的に経験するようになる。

 

うつの症状に悩む人の中には、完璧志向の強い人がいます。

完璧に支配されると、何をやってもできないことにしか目が行きません。

 

マインドフルネスは、うつの症状を引き起こす兆候とパターンに気付くきっかけを与えてくれます。

 

私は2年半前からスタッブ陽子講師の「ヨーガセラピー」を受講して107回になる。

身体を動かしながら、呼吸法で交感神経と副交感神経を整えて、自分の姿を客観視する。

雑念が湧いたら、そのままの自分を眺める。

 

そんな自分を見て、自分にエールを送っています。

 

(写真)

5/20の北陸税理士政治連盟石川県支部後援会合同定期総会。

1、木村岳二幹事長の司会

2、ご来賓の岡田直樹内閣府特命担当大臣挨拶

3、宮本周司財務大臣政務官挨拶

4、馳浩石川県知事挨拶

自創経営研修1 2023

私の使命は、木村経営グループの長期利益の実現であることから、2018年(平成30年)入社の方から、新人研修の講師を務めております。

多くの研修企画は、知識を新人には与えるが、グループの理念や知識は誰も教えてくれません。

対象は、8名。

2023年(令和5年)入社4名。

2022年(令和4年)入社4名。

研修を終えた後の楽しみが、受講者のレポート。

すぐに私だけでなく全社員に対し、グループウェアによって共有されます。

受講者8名のうち、M氏(私の近所に住んでいることがわかり親近感を持つ。会話って大事ですね。)のレポートが秀逸であったので、その抜粋を引用したい。

 

「本日初めて木村社長による自創経営研修に参加させていただきました。
まず、研修を通じて、改めて挨拶や礼儀の大切さを実感しました。私自身、今持てる強み、武器といったものがないため、まずは挨拶や身だしなみといったところを欠かさないよう気を付けたいと思います。また、社長からは「若さ」が武器であるとおっしゃっており、このことに関しては、先日の大同生命研修で保険販売のマイスターの方にまずは、若さを武器にお客様に元気な挨拶などから接するよう教えていただきました。そのため、社長から若さという言葉がでたときに前向きな気持ちにもなりましたし、仕事に対して貪欲的にいこうと決意しました。
次に、推薦書のお話があり、私は4冊程読んだことがあるものがありました。中でも、松下幸之助氏の『道を開く』には思い入れがあります。私には恩師と呼べる中学時代の先生がいます。その方から卒業式の日にこの本を頂きました。この本は、幸之助氏の名言をまとめてあり、当時は元気づけられる言葉が並んでいるという印象がありました。高校を最後に読むことがなく本棚に眠っていることを本日思い出したため、大人になった今改めて読んでみてどういった印象を持つのか興味が湧きました。中学の恩師は長い人生の中で何度も読み返すものとしてこの本を私に授けてくれたのだと感じました。
最後に、親孝行のお話は一番心に残りました。私自身親孝行は頭の片隅に常に心掛けており、両親には感謝しかありません。税理士を志したのも、実家が税理士事務所にお世話になっており自分も将来役に立てることがあるだろうと思ったことが大きいです。社長からは、ご飯に連れていくのもいいし、LINEは原価ゼロだから連絡をとったりすることも大切だよと教えていただきました。私自身、親孝行が一番の軸にあるため、仕事を頑張れる強い動機にもなっているため今後とも大切にしていきます。
本日の研修を通して、監査の仕事だけでなくとも挨拶や掃除などからも学ぶこともあると教えていただいたため若さを武器に先輩方から多く吸収していこうと思います。本日は貴重な時間をありがとうございます。」

 

熱い。

最近の若者はーという方もいますが、中にはこういう熱い思いを有する若い方がいる。

嬉しく思うと同時に、私もこういう価値観を共有して参ります。

今回も自創経営の本質、自らが主体となって変えていくことを繰り返し伝えました。

2022年入社の多くは、自身の予算を持つ、いわゆる「一人前」としてこの研修を今年で卒業することになるだろう。

来年(2024年)は受講しない。

その変わり、2024年入社の方が入れ替わりにこの研修を受講する。

「新型コロナ、5類に移行」<577>

5月8日に、3年余り続いた新型コロナウィルスは感染症対策で季節性インフルエンザと同じ5類となりました。

第8波(2022.10~2023.2)は感染者は9万人でコロナ発生からの累計感染者数の48%になっている。

第8波は今年1月をピークに減少し今は全国で9,000人/日に治まっている。

 

9日からは感染者数の全数発表が無くなりました。

今後は全国5,000医療機関から報告のデータを基に1週間ごとに発表される。

 

・新型コロナの現在地。

 

報告されただけの累計感染者数は世界で7億6,500万人、死者数690万人、日本では感染者数3,380万人、死者数7万5千人。

21世紀で最も大きな感染症被害だ。

日本では、

第1波(2020春ごろまで)の致死率5.34%。

ワクチンなどの効果で

第8波(2022.10~2023.2)の致死率0.23%。

インフルエンザの致死率は、60歳未満は0.01%、60歳以上は0.55%。

重症化率下がるもオミクロン株で感染者数が桁違いに多くなり死者は第8波が最多になった。

インフルエンザより感染力強く、より多くの人が死亡する恐れがある。

ゼロコロナは不可能で、対処方法はワクチンと治療薬で。

新型コロナがあることを前提に社会を動かす方向に。

 

・今後どうなっていくのか。

 

次の第9波は第8波(感染者1,000万人)より多くなる恐れがあると専門家が予測している。

理由として、

感染対策の緩和、感染経験者の割合が3~4割程度(イギリスでは8割超)と少ない、ワクチン効果が徐々に低下、高齢化率が高いなどが上げられている。

 

・私達はどう対応していくべきか。

 

若く健康な人は風邪と同じだが、高齢者や基礎疾患ある人は重症化しやすい。

咳や会話時の飛沫で広がり、3密の場所で感染しやすい。

手洗い、消毒、マスク着用、換気、距離をとる、ワクチン接種、体調悪い時は休むなどは引き続き対策が必要だ。

感染増加局面では対策を強める必要がある。

 

感染拡大時の病床確保、変異ウィルス監視体制維持、後遺症の診療体制が求められる。

 

WHOは先日、緊急事態宣言を解除したが、世界では直近の週でも感染者3人に1人が死亡している。

危機感は引き続き持ち続ける必要がある。

 

(写真)

令和3年12月以来久しぶりに、石川県庁19階ロビーコンサート(第201回)を観賞。

七尾市文化協会(俊友会合唱団・七尾吹奏楽団)の演奏でした。

経営者に贈る5つの質問(5)

「われわれにとっての成果とは何か」

ある会社のサービスは、他社に比して価格が高い。

その会社が払うパートナーへの手数料も低い。

ただ、お客様はその会社のサービスを受ける。

その会社には、お客様を惹きつける「ブランド」があるからだ。

先日、この「ブランド力」を痛感しました。

その会社のサービスには歴史があり、たくさんの方を巻き込んでいる。

 

さて、成果とは会社だけでなく、社員の成果もあるでしょう。

例えば、社員の年収です。

会社の成果を社員へ分配する。

社員への福利厚生を厚くする。

これも成果だと思います。

成果は、会社の将来の事業発展の源泉だと思います。

経営者に贈る5つの質問(4)

「顧客にとっての価値は何か?」

ドラッカーによれば、この質問の回答の多くは自分たちが勝手に考えているという。

回答の多くが顧客の観点ではないと厳しく指摘している。

この質問こそ、顧客目線ではないと回答できない。

実際にお客様の声を傾聴しなければならない。

 

ドラッカーは、「顧客に価値を提供しているか」ではなく「規則に合っているか」と考え自らを目的視する組織も多いという。

官僚的思考になっていないか、ここは自問自答すべきところです。

この問いは難しいです。

常にお客様視点に立つ。

価値を提供できない場合は、提携先に協力を求めるなど自社の経営資源以外で回答を求めることも是だと思います。

「税理士のひみつ」<576>

日本税理士会連合会から「税理士のひみつ」と題する漫画本が会員に配本された。

この本は小学校等への寄贈を目的として発行された。

発行所はGakken(学研)で、漫画でよくわかるシリーズ「仕事のひみつ編」の7編目。

 

第1章 税って何?

さまざまな税、税の使い道、全国で行われている税の教室。

 

第2章 税理士の仕事って?

税理士の仕事、電子申告・電子納税って?、時期ごとの税理士の業務、税理士と司法書士・社会保険労務士との関係。

 

第3章 依頼者のために

ふるさと納税って?、税務調査って、税理士は会社の「かかりつけ医」。

 

第4章 税理士になるには?

税理士になるには?、全国の税理士会と日本税理士会連合会。

 

「おわりに」

税理士をめざして。

 

 

子どもたちが本を読まなくなったと言われて久しいが、漫画本の人気は衰えない。

漫画は読みやすく、分かりやすい上に楽しいからだ。

 

税理士試験受験者が減少(2017年にピーク時より4割減)する中、小学生に総合的な学習の中で税理士のことを知ってもらう意義は大きい。

 

 

(写真)

1、漫画本「税理士のひみつ」

2、囲碁フェスタ:金沢クルーズターミナル(5/3)

・レリーフ

・記事(5/4北國新聞朝刊)。

・下島陽平八段より五子局の指導碁。