金沢会計人 のすべての投稿

資金別貸借対照表

今週のSTLOWS勉強会。
財務・税務シリーズで講師を担当する。
今回のテーマは、資金別貸借対照表。
sikinbetu.pdf
2003年に、古田土先生からご教授頂いてからずっと愛用している会計ツールの一つだ。
池永税理士の著作にも紹介されており、今回の講義で参考にさせていただく。

会社にお金が残る経営―決算書の意味がわからない社長のための (アスカビジネス)

会社にお金が残る経営―決算書の意味がわからない社長のための (アスカビジネス)

  • 作者: 池永 章
  • 出版社/メーカー: アスカエフプロダクツ
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 単行本




貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)。
短大の学生の中でも、「ちんしゃくたいしょうひょう」など言い間違えることの多い用語。
職業会計人ならば、何らかの資格試験の時からの付き合いだから、家族並みの親しさをもつ呼称であろう。
英訳して、Balance Sheet、略してBS。
ブリジストンというタイヤメーカーではない、一定時点の財政状態を表す財務諸表の一つ。
BSにこそ、経営者の経営姿勢、個性が現れる。
学生の頃から20年来お付き合いさせて頂いているBSにつき、今回、2時間ほどお付き合い頂きたい。

第37回北陸ORIX会ゴルフコンペ

第37回北陸ORIX会ゴルフコンペに参加する。
場所は、ゴルフ倶楽部ツインフィールズ。
結果は、106(54/52)。
懇親会では、オリックスグループ代表の宮内会長からご挨拶がある。
CIMG2568.JPG
その内容を抜粋しよう。
昨年のちょうど今、景気が減速すると申し上げた。
サブプライム問題に端を発して、ここまで深刻化し、リアルエコノミーにここまで波及するとは予測しえなかった。
まず、リーマンショックでアメリカの成長がストップした。
そして、もう一つのショック、トヨタショックが起きる。
日本の優良企業が赤字に転落し、今期も赤字を見込んでいる。
輸出立国は成り立たなくなった。
その結果、日本は先進国で最も低いGDP成長率となった。
(OECD▲6.6%、IMF▲6.2%)
依然として、ケインズ政策(バラマキしかも小粒の)を続行している。
後世に赤字国債という禍根を残している。
日本を元気にするには構造改革が必要だ。
(内需を拡大して、円高を喜ぶ政策を打ち出すべきだ!)
ここで、私は宮内会長の顔を拝見する。
CIMG2569.JPG
70歳を越える柔和な顔から想像もできぬ眼光の鋭さが増したのは、その一言からであった。
戦国武将が戦いの時に、狼煙をあげるように、会長からオーラが迸る。
日本政府には一切期待できない。
政府が助けてくれると思ってはいけない。
国家は、もともとお金を一銭も持っていない。
国民から税金を徴収して借金して、配分する機能しか有しない。
(多少、俗っぽい表現で仮に謹んで言い換えさせて頂くことをお許し頂けるのであれば、国家は、国民からカネを巻きあげてばらまいているにすぎない。)
では、どうすれば良いのか。
周りを見渡すと、経営者全員に「答えを教えてください」と懇願するような雰囲気が漂う。
日本経済が伸びないならば、日本を飛び出し、経営者の力量でグローバルな市場で闘うしかない。
逆に言えば、完全国内型の企業はシンドイ。
日本という市場にのみ立脚したビジネスには、今後、期待できないであろう。
日本に元気がなくても、グローバル企業が元気になれば良い。
カリスマ経営者のアドバイスに夢から覚めたようにハッと目を足下に向け、現状を考える。
中小企業経営者のほとんどがその日本という市場に立脚している現実を見て、参加者のほとんどが宮内会長の言葉に希望を持つべきなのかどうか思案しているようだ。
ただ、日本政府には期待できないという宮内会長の発言は、最近の教訓なのか、大変、心に響いてくるものがあった。
CIMG2570.JPG
(今回、楽しくプレイした方々と。
 人間、ゴルフしたり飲みに行くと、角がとれて人あたりがよくなりますね。)

TKC北陸石川県支部月例会&企業防衛実践懇談会

TKC北陸石川県支部月例会&企業防衛実践懇談会に参加する。
石川県を代表する税理士の先生方と情報交換を行う。
最悪期を脱したとはいえ、依然厳しい経済状態が続いている。
銀行の借入金返済が滞るお客様も多い。
そこで、リスケジュール(返済条件の緩和)を行う。
ここで、一旦、条件緩和すると、新たな借り入れができない。
このような現状の制度では、元本ではなく利息のみ返すこととなる。
また、信用保証協会の保証料も高い。
第三者の保証人が必要なくなったことは評価できるが、なんとか安くならないかなど意見が続出した。
ph_fee_01.gif
【参考 責任共有制度】
平成19年10月1日から、信用保証協会と金融機関とが適切な責任分担を図り、両者が連携して中小企業者に対する適切な支援を行うことを目的とする 『責任共有制度』 が導入された。
これまで、信用保証協会が保証した事業資金の借入は、原則として、信用保証協会が借入額の100%を保証していたが、上記制度の導入により、信用保証協会が保証する割合が借入額に対し外形上80%となった。
言い換えれば、金融機関は、20%のみ独自の責任を負うプロパーの債権となる。

風邪を。。。

先日の水曜日、血液検査をすると、白血球がやや高い。
白血球 10,100
赤血球    501
血色素   15.9
細菌性の風邪と推測される。
インフルエンザの検査もしていただくと、結果は陰性。
まずはホッとする。
翌日の木曜日も、熱が続くので、もう1回、他のクリニックでインフルエンザ検査していただく。
インフルエンザではなく、安心だ。
右の鼻の穴に綿棒をかなり深く突っ込む。
涙がでるほど。
検査料 294点。
今は完全に体調戻りました。

給与データベースの活用について 5

第13回日本医業経営コンサルタント学会が金沢で開催される。
6月18・19日(木・金)の2日間にわたり、「変革・・地域が目指す医業経営の創造」と題し、コンサルティング実務・技法等の研究成果を発表する。
当社も、「給与データベースの活用について」というテーマでの発表を検討している。
【目次】
・はじめに
・方法
・結果
・考察と提案
おわりに
「おわりに」を抜粋してみよう。
この研究を通じて、データベースを基にした提案がやる気を喚起させる賃金システムを構築する礎となり、院長・スタッフに喜ばれる給与制度が構築されたと思います。
「地域が目指す医業経営の創造」のためには、貴重な情報をお客様に対し最大限に活用できるよう、創意工夫を重ね提案していくことが私たちコンサルタントにおいて重要な役割であることがわかりました。

給与データベースの活用について 4

第13回日本医業経営コンサルタント学会が金沢で開催される。
6月18・19日(木・金)の2日間にわたり、「変革・・地域が目指す医業経営の創造」と題し、コンサルティング実務・技法等の研究成果を発表する。
当社も、「給与データベースの活用について」というテーマでの発表を検討している。
【目次】
・はじめに
・方法
・結果
考察と提案
・おわりに
「考察と提案」を抜粋してみよう。
この結果を院長先生に伝えたところ、次のような意見が聴けました。
「経験のあるスタッフの給与が毎年の昇給で高くなることは必ずしも間違ってはいないと思う。
しかし、診療報酬が減少している現状では、見直す時期にきている。
財務的にも人件費率が高くなってきているので見直しが必要だと思う。」
以上を考慮して、院長先生に次の四つの提案をしました。
一.
若年層の給与を地域相場まで引き上げました。これは若年層の賃金相場を理由とする離職を回避することと、優秀な人材採用の可能性の向上になります。
二.
昇給の幅を一律、一定額とせずにスタッフの年齢・勤務成績・業績に合わせた内容にしました。まず標準昇給額を設定しました。標準昇給額とは、平均的な勤務成績・業績の場合に実施される昇給額になります。この標準昇給額は年齢によって異なるものとし、年齢が低いうちは昇給幅を高くし、年齢が高いほど昇給幅を低く設定します。またスタッフごとの勤務成績をポイント制で評価して係数化して標準昇給額に乗じます。さらに医院の業績を考慮します。これは年間の収入から医薬品費・診療材料費・検査費等直接診療にかかるコストを控除した利益(以下これを粗利という)を基に、目標予算の達成率を標準昇給額に乗じます。その結果、年齢と勤務成績・医院の業績を加味した昇給が可能となります。
三.
今後の標準賃金テーブルを設定しました。地域相場より低い若年層には固定的賃金を増額しました。しかし、賃金制度の変更という一方的な増額は今後の昇給に影響を与え、スタッフに不信感をも与えるため、調整給という名目で増額しました。地域相場より高い年齢層に対して減給はしませんでした。それでも能力的に減給が必要なスタッフに対しては賞与や昇給で調整していくことにしました。
四.
賞与を業績対応型にしました。今まではスタッフ全員に夏は基本給の1.5か月分、冬は2.5か月分という一定支給となっていました。しかし、今後の経営状況においてこのような支給は不適切になります。
そこで、夏・冬の賞与の上記算出方法に粗利(夏・冬の賞与算定対象期間)の予算達成率の業績係数を乗じることにしました。補足となりますが、当クライアントの当年予算は前年維持を目標としております。従って予算達成率とは前年比となります。
この方法を採用すると毎年の予算策定が非常に重要となります。

給与データベースの活用について 3

第13回日本医業経営コンサルタント学会が金沢で開催される。
6月18・19日(木・金)の2日間にわたり、「変革・・地域が目指す医業経営の創造」と題し、コンサルティング実務・技法等の研究成果を発表する。
当社も、「給与データベースの活用について」というテーマでの発表を検討している。
発表用のパワーポイント提出締め切りが間近に迫ってきている(汗)
当事務所のY主任からそのPPが電子メールで送付された日時を見ると、日付が変わっていた。
この晴れの舞台の真の主役は君だ!
【目次】
・はじめに
・方法
結果
・考察と提案
・おわりに
「結果」を抜粋してみよう。
(結果)
さて、具体的に給与データベースをお客様に提案・導入した事例を報告します。
提案した診療所は小児科で院長先生の他にスタッフが8名います。
最初に当会計事務所のお客様の給与データと年齢別平均値と比較すると若い年齢層の給与が低いとわかりました。
年齢が中位・高位になるほど年齢別平均値より高くなる傾向があります。
若いスタッフが賃金に不満を持つリスクを抱えるだけでなく、採用において賃金を理由に優秀な若いスタッフが他院に行ってしまう可能性もあります。
このことは賞与にも影響していました。
当会計事務所のお客様の賞与は給与の基本給に連動していることにより、若い年齢層は賞与が低く、中位・高位の年齢層は賞与が高い結果がでました。
当クライアントではなぜこのような現象が起こったのか。
答えは昇給にありました。
当クライアントは開業後、収入は順調な伸びを示し、定期的に一律3千円から5千円の昇給を毎年実施してきました。
勤務成績に目立った差が出なければ年齢が高い方も低い方も一律昇給を行ってきました。
しかし、データベースを見ると若年層の昇給幅は大きく、年齢が上がれば昇給の伸びは小さくなります。
昇給金額も平均値と比較すると大きいものになっていました。
この結果、給与・賞与ともに若いスタッフが地域相場より低く、年齢の高いスタッフが地域相場より高くなっていました。
(以上。そして続く)
【参考】
2009年4月8日
給与データベースの活用について 2 「方法」

2009年4月7日
給与データベースの活用について 「はじめに」

相互訪問

たった今、社会医療法人財団董仙会恵寿総合病院の神野先生から当ブログにコメント頂く。
昨日、先生のブログを訪問しコメントさせて頂いた返答として相互訪問して頂いたのだ。
これは、記事だ。
ありがとうございます。
当社の医業経営コンサルタントが、先生の研修を受講してレポートを作成している。
ここで開陳してみたい。
「地域における社会医療法人の使命」
2009年5月15日15時~16時30分 ホテル日航金沢
講師「社会医療法人財団董仙会恵寿総合病院 理事長 神野正博先生」
(医業経営コンサルタントY主任)
当院は全国で9番目に社会医療法人の認定を受け、能登の中核病院として地域医療を支える重要な役割を担っており、地域医療の提供(公益性)と地域社会への貢献(社会的責任)を使命として、戦略的に様々な取り組みを行っている北陸で最も注目されている病院の一つである。
特に光ケーブルによる情報インフラの整備を全グループ施設に行い、全施設での患者情報の共有体制を全国で一番早く構築されていることから、IT化の推進を戦略として積極的に行っていることが印象的だった。
また、日本旅行との提携でPET-CT健診(最新のがん検査器機)と和倉温泉への宿泊を企画しており、県外からも患者を取り込む姿勢は、地域医療だけでなく能登地域の地域再生にも貢献したいという理事長の強い思いが込込められていると思われる。
社会医療法人の申請は、公的な認定要件が多いことから各医療圏の中核病院が対象になると思われるが、地域医療の提供と地域社会への貢献を継続していく為にも収益性を伴うことは言うまでもなく、公立病院との差別化も戦略として考えていかなければならないことから、地域社会の医療機関として大きな存在であると改めて認識した。
(医業経営コンサルタントN課長)
期待どおり良い内容でした。
社会医療法人の設立代表者の生の意見を聞けて大変意義がありました。
社会医療法人は収益事業が行えて税制が優遇され、社会医療法人債が発行できる。
私はこのような経営的な面から見て、規模の大きい病院はぜひ社会医療法人になるべきだ!チャレンジすべきだ!と思っておりました。
しかし、神野先生の話を聞いて私の考えは間違っていることに気づきました。
社会医療法人になるにおいて一番大切なことは経営理念・医療提供サービスの質(能力)であることがわかりました。
当法人はソフトからハードまで最先端を走っているからこそ社会医療法人になるべくしてなった。
また理事長は一番の目的は地域医療の貢献でありそれが地域再生へ繋がるとのこと。
社会医療法人への提案と認定申請業務を一度やってみたいです。
(医業経営コンサルタントT次長)
第5次医療法改正後、新設等が可能となった社会医療法人(財団)の認可を受けた、恵寿総合病院の地域再生に向けた取組を拝聴。
能登北部医療圏を中心とした脳梗塞地域連携事務局としての機能や施設間ITによる患者情報の共有などは「地域再生」を目指した事業そのものである。
社会医療法人の使命感を担った取り組みを通じて単に「節税」や「補助金」などを想定した法人組織ではない部分を随所に学べたように思う。
今後、社会医療法人設立を目指していく医療機関があれば社会医療法人設立申請を実施しても良いと思われる。

父性の復権

毎月、第三土曜日は経営会議と実務研究の日となる。
午前9時から、経営会議の議長を務める。
属人性のない継続できる組織体制、お客様に選ばれる会計事務所にするためにはどうしたらよいか、こうした問題意識を持ちつつ各部門、部会、委員会の報告を聞く。
さらに、実務研究会では、事務所で共有すべきノウハウを全員に示す。
数時間のなかで、小さい組織ではあるが、リーダーシップが必要と問題点を発見する。
代表権を頂いたばかりの経営者には、その課題がとりわけ大きく映るのかもしれない。
午後1時過ぎ、新規のお客様訪問のため、実務研究会を中座する。
道中、課題で頭が一杯だ。
自宅へ帰る途中、本屋に立ち寄り、リーダーシップ系の本を探す。
夏の夜、小さな虫がどんな頼りない光でも追い求めるように、ビーンズという大型本屋の2階を彷徨う。
気付くと、「父性の復権」という本を手に取っていた。
読む前に、救われたような気がする。
父性の条件は5つ。
(1)まとめあげる力(異なった要素を意味ある全体へ)
(2)理念、文化の継承
(3)全体的・客観的視点
(4)指導力
(5)愛
灼熱の砂漠が一滴の水を吸収するように、脳に活字が刻み込まれてくる。
日本政府も家族も同じ組織。
日本という国は何十兆という規模があって、その大組織をマネジメントするには政治家が必要で与党と野党に分かれてワイワイやっている。
スタッフが数万人もいる組織がある一方、数十名という組織もある。
数億という規模でも経営者が必要で幹部と経営していかねばならぬ。
理想の組織とは何か。
模索は始まったばかりだ。
(本書より)
父の役割は家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えることにある。
この役割が失われると子どもは判断の基準、行動の原理を身につける機会を逸してしまう。
いじめや不登校が起こり、利己的な人間、無気力な人間が増えるのもこの延長線上にある。
独善的な権威を持って君臨する家父長ではなく、健全な権威を備えた父が必要だ。
父性の誕生とその役割を家族の発生と社会の形成との関連から検証し、父性の条件を探る。

父性の復権 (中公新書)

父性の復権 (中公新書)

  • 作者: 林 道義
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1996/05
  • メディア: 新書



地域における社会医療法人の使命

(社)日本医業経営コンサルタント協会石川・福井連合支部のセミナー&総会に参加する。
盟友かっちゃんと久方ぶりに談笑する。
STLOWS倶楽部の6月の定期総会は、宿泊を前提で、池田リハビリ病院で開催予定となる。
お世話になります^^
さて、社会医療法人財団董仙会恵寿総合病院の神野先生から、「地域における社会医療法人の使命」というタイトルでご教授いただく。
難しいことを分かり易く、分かり易いことを面白くお話いただいた。
神野正博のよもやま話という先生のブログで、八面六臂の活躍を知る。
此処北陸においても、このような御仁がいると知り、誇りに思う。
続いて、通常総会において、事業報告、予算案など議案がすべて賛成と可決される。