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人生100年時代の到来 2022

過日、100歳以上の人口が9万人を超えたという報道があり、いよいよ人生100年時代が到来したなと実感する。(女性が9割という事実も見逃せない)

52年連続で100歳以上の人口が増加している。

昭和を代表する漫画「サザエさん」の波平氏の年齢は54歳という設定だが、1960年の男性の平均寿命が65歳であることを考えれば、なるほど54歳であの「おじいちゃん」感を醸し出すのも納得だ。

私は現在52歳であるが、波平氏の2歳下というのは違和感しかない。

令和の時代は昭和と比して、テクノロジーの驚異的な発達と共に、平均寿命も伸長したわけだ。

「ライフ・シフト  100年時代の人生戦略」(リンダ・グラットン他著)を読んでも、どう生きるかは当然ながら明確に教えてくれない。

 

また、人口知能(AI)の猛烈な進展で、AIが人間の仕事を奪うと言われている。

ご丁寧に、オックスフォード大学のオズボーン教授は、会計の仕事について最もAI(人口知能)が代替できる仕事であると安易なそして無責任な断言もしていただいている。

この場を借りて、会計事務所経営者を代表して、その安直な断言に対し、厚く御礼を申し上げる。

 

不安を煽る時代変化(長寿と人口知能の進展)の中、我々はどう生きるべきか。

そのヒントを探るべく、10月14日金曜日に、北陸不動産鑑定士協会連合会主催の研修会にて「相続事業承継と不動産 ブルーオーシャンの見つけ方の一考察」と題して講演をさせて頂きます。

講演時間の90分は長い。長すぎる。

会場の皆様と一緒にその重い問いを考えたいと思います。

「文化・スポーツコミッション」<555>

金沢市の「文化スポーツコミッション」は、金沢の文化とスポーツによる地域経済の活性化、文化とスポーツの活用、そして金沢ブランドの醸成と発信を目的に2018.7.1に発足しています。

公式ロゴマークは文化の象徴としての「鼓」と「盃」、スポーツの象徴としての「メガホン」を一つに結晶させたマークです。

文化×スポーツ×観光で金沢を磨く、日本を磨く、そんな私達の理念をあらわしています。

 

2019.7.8に「ジャパン碁コングレス2019in金沢」のPRのため山野金沢市長を訪れて知った。

 

以来、機会を見てロゴマークバッジを着けている。

 

私の「文化スポーツの秋」は。

・9/21、 石川県税理士協同組合の厚生行事で囲碁大会準優勝

・9/29、ホキ美術館名品展を観賞

・10/1、 KKBグループの第11回ゴルフコンペ(金沢セントラルカントリー倶楽部)で優勝

 

このごろは、囲碁で頭、ゴルフやジムで身体を動かすのがルーティンとなっている。

 

写真・・・2019.7金沢市に訪問記事と金沢市文化スポーツコミッションバッジ。KKBグループゴルフコンペで優勝し、岳二社長から賞品をもらう(10/1)。

第49期スタート

10月1日より第49期がスタートした。

まさに初日の1日の土曜日に、秋晴れの快晴の中、第11回ゴルフコンペを金沢セントラルカントリー俱楽部にて開催した。

昨年も同じ頃、同じ場所で開催したことを想起する。

ベスグロと二位(優勝は木村会長)と幸先の良いスタートとなりました。

その前日の9月30日には業績賞与を支給しており、安心してラウンドできました。

社内コンペの開催は、経営堅調が前提であることを開会の挨拶の中で気づく。

 

次回は、4月の白山カントリー。

経営堅調の他、体調も整えて臨みたい。

第49期事業発展計画発表大会 2022

昨日、第49期事業発展計画発表大会で木村経営グループの方針を確認しました。そして、全社員が、過去の振り返りと未来の挑戦を宣言しました。

平成26年の税理士法人設立を機に、9月末決算とし、おかげさまで、今年の10月1日より、税理士法人は第9期目(グループは49期へ)となります。

また、第10次3か年中期計画第二年度の年でもあります。

 

なお、第45回の発表大会から、コンピューターの画面ではなく、実際の計画書を配布して実施しております。

その代替として、早期の事前準備が必要でして、8月中旬には書き上げます。

最終校正が9月の初旬。

2週間くらい待ちますと、発表大会の前日には納品されます。

 

事業発展計画書には、各年の私が影響されたこと(人や経験、本及び映画)が凝縮されております。

計画通りにいったものといかなかったものがあり、ほとんどが上手くいかないわけです。

社会科学の本質は、仮説と検証にあると信じておりますので、どうしても計画書が必要です。

私にとって、事業発展計画発表大会は、数ある経営企画のうちの最高位に位置しております。

 

その後、コロナ感染対策を盤石にして、テルメ金沢にて懇親会を開催しました。

「TKC北陸会創立40周年記念」<554>

9/22、ANAクラウンプラザホテル金沢でTKC北陸会創立40周年記念、37回秋期大学の懇親会が開催され出席した。

藤井俊彰TKC北陸会会長と飯塚真規TKC社長の挨拶の後、ご来賓の参議院議員宮本周司財務大臣政務官と大同生命保険大枝恭子執行役員から祝辞があった。

 

40年在籍会員の表彰で額縁の記念品を頂いた。

 

TKC北陸会は昭和57年に近畿会から分離し創立された。

その年の10月に創立記念式典が開催され、私と畠善昭先生が司会を務めた。

式典には飯塚毅初代会長、青木TKC近畿会会長、三由TKC北陸会初代会長、河原大同生命保険社長が出席された。

 

飯塚毅初代会長から直接ご指導いただく機会は限られていたが、会長が唱えられた「自利利他」の理念は私のバックボーンになっている。

金沢に来られた折に頂いた教えは深く心に刻まれている。

「木村君、禅寺で静かに座禅し瞑想するのも良いが、日々の業務の動きの中で自己探求する方がより優れた座禅なんだよ、これを~動中の禅は静中の禅に優る~と言うんだよ」と。

 

税理士を開業して1年半後の昭和51年12月にTKCに入会してから間もなく46年になる。

 

企業防衛制度、研修所、総務規律の役職を経験させていただき、幅広い人脈と交流 出来たし、リーダーシップのなんたるかも学んだ。

TKCに育てていただいたと言っても過言ではない。

 

「光陰、矢の如し」を実感している。

 

 

写真・・・TKC北陸会創立40周年記念、37回秋期大学懇親会。創立記念式典で飯塚真玄専務(現会長)と畠善昭先生

北陸税理士政治連盟第53回定期大会 2022

現在、北陸税理士政治連盟にて、副幹事長(石川県)兼広報委員長を拝命しております。
日本税理士政治連盟の「地方短信」の記事作成。
喜んで着手した次第です。

 

「9/16北陸税政連が定期大会を開催」

北陸税理士政治連盟(森陰輝夫会長)は9月16日、ザ・グランユアーズフクイ(福井市)において第53回定期大会を開催した。

はじめに森陰会長から、今年の参議院選挙において推薦した議員全員が当選したことへの感謝が述べられ、「今後とも税理士制度の維持発展のため、良き理解者である国会議員をこれからも支援していく」との挨拶があった。

太田直樹日税政会長からの祝辞の紹介に続いて、渡邉忠造議長のもと議案審議に入り、令和3年度運動経過報告など提案された6議案すべてが賛成多数で可決承認された。

祝電披露後、高木悦子副会長のガンバロウ三唱と河合孝彦閉会挨拶で定期大会を締めくくった。

 

「自律神経を整えるヨガの呼吸法」<553>

9月1日放送のNHK「あしたが変わるトリセツショー」で紹介された「脈拍の取扱説明書」を見られましたか?

健康を守るための大切な内容でした。

見逃した方のために要点を掲載します。

 

1.自分の脈拍を知って未来のリスクを把握しよう。

安静時脈拍が80超えだと将来太るかも。

その理由は交感神経が過剰で血糖値が高くなるから。

原因は運動不足、睡眠不足、喫煙、飲酒、ストレス、肥満です。

安静時の脈拍が70以上だと、肥満による循環器系の死亡リスクが2.5倍になる。

 

2.脈拍を下げて、睡眠も改善!

超簡単ヨガ・ハミングビープレス。

 

「対策」

1.脈拍の値を下げるのに有効なのが→ヨガ。

深い呼吸をすることは、センサーに働きかけて脈拍を下げるのに役立つ。

 

2.誰でも簡単にできる「ハミングビープレス」。

秘訣は「ん~」という、ハチの羽音のような音を出すだけ!

緊張しやすい人でも、声を出しながら行うことで、自然と長く深い呼吸が出来るようになる。

手のひらを肋骨にあて、目をつぶるとさらに効果的。

ご飯を食べる前が良いが、睡眠前に行うと睡眠の改善効果が期待できる。

姿勢は自由、まずは5回分の呼吸からはじめてみよう。

 

「腹式呼吸のやり方」

1.イスか床に座る、または仰向けになってお腹に両手を添える。

2.鼻から息を吸う。この時お腹を膨らませ、背筋を伸ばす。

3.鼻から息をゆっくりできるだけ長く吐く。吐く時はお腹を薄くするイメージで凹ませる。

4.息を吐き切ったら、鼻から息を吸いながらお腹を膨らませる。

 

私は2020年10月末から週に1度、スタッブ陽子先生の「ヨーガ・セラピー」のレッスンを受けているが、身体を動かしながら自己客観化できるひとときが心地良い。

 

 

写真・・・NHK「トリセツショー」の一画面。

MMPG関信越会 「私の経営哲学」 2022

過日、MMPG関信越会役員会が長野県諏訪市で開催された。

MMPG関信越会の原澤会長が私の友人ということもあり、講師を引き受けた次第。

場所は、諏訪湖が近くの「RAKO華乃井ホテル」。

諏訪の花火大会となると、宿泊代が10万円超となるという。

私の友人の和栗先生の定宿である。

たまたま、東京地方税理士会平塚支部の旅行と重なっており、同じホテルに宿泊しているという奇遇。

カナメ経営グループ堀内代表ともお逢いできた。

なんというご縁。

 

さて、テーマは「私の経営哲学」。

会計事務所経営を振り返ると、人で苦労し、人で感動してきた。

参加者の先輩や後継者も同じ思いのようで、経営の源泉はやはり人であることを確認できた1日となりました。

RPAのロボット「新不夜城」の話の反応も良く、効率化についても意見交換致しました。

「ゴルバチョフ氏死去、その功績と今のロシア」<552>

旧ソビエト連邦の最後の指導者で民主化と東西冷戦終結に大きく貢献したミハイル・ゴルバチョフ氏が8/30に91歳で亡くなった。

今、ロシアのプーチン大統領がウクライナへ進攻する中、ゴルバチョフ氏の民主化が忘れられようとしています。

ゴルバチョフ氏は1985年3月、54歳の若さでソビエト共産党書記長に就任しました。

しかし、ゴルバチョフの指導する未来を誰も予想出来ませんでした。

 

ソビエト連邦では、共産党一党独裁、社会主義計画経済、秘密警察KGBによる厳しい監視が行われていたが、欧米への経済的立ち遅れで社会の停滞感が溢れ、若者は共産主義から離れていた。

そこで、ゴルバチョフはペレストロイカという政治改革とグラスノスチ(情報公開)を始めた。

民主的社会主義を目指し欧米との協調路線に転換する。

 

そして1985年、アメリカ合衆国レーガン大統領と冷戦終結と核軍縮に合意し、1987年のINF中距離核ミサイル全廃条約に結びついている。

超大国の指導者としての責任と人道主義にもとづく合意となった。

 

そして、1989年にベルリンの壁崩壊に繋がり東欧諸国が民主化した。

 

1990年、訪日し海部首相と領土問題として北方領土4島を初めて明記署名し、1991年にはノーベル平和賞を受賞した。

 

人々の自由への思いが体制改革をもたらした。

 

そして、ゴルバチョフは連邦崩壊に最後まで反対したが、ロシアとウクライナの自立の動きと共産党保守派のゴルバチョフ批判に勝てず、1991年にロシア・ウクライナ・ベラルーシの3か国首脳の合意でソビエト連邦が崩壊した。

 

ゴルバチョフは民主的社会主義は維持したかったが時代の流れに逆らえなかった。

 

ゴルバチョフはウクライナへの軍事進攻に対して「人間の命ほど大切なものはない」と対話による解決を訴えた。

 

ゴルバチョフはロシア南部出身の農民の父とウクライナ出身の農民の母の間に生まれ、スターリン時代の弾圧を家族が経験している。

 

プーチンはゴルバチョフに対して、口約束を信じた失敗と欧米を信じ過ぎて国益を損ねたと批判。

 

ゴルバチョフとプーチンの違い。

プーチンは力による支配。

ゴルバチョフはロシアに自由が必要という考え方。

 

東西冷戦を終結させたゴルバチョフに敬意を表するとともに、ロシアは軍事力でなく国際協調の道を選んで欲しいものである。

 

 

写真・・・NHK「時論公論」(8/31)。

値上げの方法論 2022

デフレからの脱却を目指してきた日本。

現在の物価高はデフレ脱却かと思いきや、あるものが欠落しているという。

それは、賃上げ(所得アップ)を伴わない物価高であるということ。

「賃上げ税制」などインセンティブを事業主に与えて頂いていますが、賃上げは、事業主の自助努力が基本です。

 

社員の給料は、お客様から頂く他はなく、お客様から頂くお金をいかに頂戴するかか。

当然ながら、社員の給与の原資は、お客様から頂くお金でしかない。

「お客様への提案」という外向けの改善には勇気が必要です。

一方、残業規制の中、労働時間をいかに削減するか。

こういう内向けの改善は着手しやすい。

経営者は、お客様よりは遥かに社員に対して言いやすい。

しかしながら、物価高の今こそ、国家の要請する「値上げ」が経営にとって必要だと思います。

 

そんなとき、辻井啓作氏の「値上げの技術」「17の値上げの口実」が参考になります。

従業員の生活を守るための第一歩が「値上げ」なのですが、辻井氏によれば、1割程度を目標にすればよいという。

単価300円ならば330円。単価5万円ならば、55,000千円。

1割の価値について考える機会を設け、勇気ある一歩を踏み出したいものです。