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楽観主義の戒め2 2020

新型コロナウィルス感染防止のため、非ウィルス三原則なるものを考えてみました。

1.うつらない(自助努力)

2.うつさない(もちこまない)

3.うつさせない(もちこませない)

 

前回のブログ「楽観主義の戒め 2020」では、ベトナム戦争で無事帰還したストックデール将軍の言葉をお借りして、私の楽観主義が失望を重ね絶望に陥ることのないよう、戒めの意図で、恥ずかしながらブログを開示をした次第です。

 

ヴィクトール・フランクル著「夜と霧」にも同じような記述があると知り、楽観主義の戒め第二弾をお届けします。

第二次世界大戦時時、ナチスの迫害の場所である強制収容所から奇跡的な生還を果たしたユダヤ人のヴィクトール・フランクルは、精神科医です。

精神科医であるがゆえに、冷静な視点で収容所での出来事を記録するとともに、過酷な環境の中、囚人たちが何に絶望したか、何に希望を見い出したかを克明に記しました。

 

以下、「夜と霧」を一部抜粋します。

 

「収容されてからしばらくたった頃、収容所内ではクリスマスになれば解放されるという噂が広がっていました。しかし、その日が来ても解放されることはありませんでした。そればかりか、その日を過ぎてから急激に死者が増えました。」

 

「クリスマスに解放されるという良い未来に向かって過酷な環境を生き抜いてきた人々は、その日が過ぎて落胆し失望したとき、ついに力尽きてしまったのです。噂レベルの小さな希望でも、裏切られたという事実は致命的な出来事でした。」

 

読んでいるうちに、心が締め付けられます。

楽観主義での希望は、裏切られるといとも簡単に失望へと変異し、失望が重なると絶望へと陥る。

 

今の状況の置き換えますと、5月6日まで耐えれば、自由だと思うも、期限が延長されるたびに、失望していくと、絶望してしまうということになるでしょう。

 

いずれ必ず終息し、完全リモートワークになる全く新しい世界が出現すると信じて、システム構築していくことが肝要かと思います。

 

 

楽観主義の戒め 2020

新型コロナウィルスの勢いが止まりません。

公私ともに苦しい日々が続いているものと拝察しております。私も例外ではなく、読書を糧になんとか精神のバランスを保っています。

 

ジム・コリンズ著「ビジョナリー・カンパニー2~飛翔の法則」第四章の中で、ベトナム戦争で8年もの間、捕虜として生き残ったアメリカのストックデール将軍の言葉が紹介されています。

 

「私は最後まで生きて帰るという結末に確信を失うことはなかった。」

 

「敵の拷問に一番耐えられなかったのは『楽観主義者たち』だった。

楽観主義者はクリスマスまでには出られると考える。

そして、クリスマスが終わると復活祭までには出られると考える。

次は感謝祭、次はまたクリスマス。最後には失望が重なって死んでいく。」

 

この記述に出逢ったとき、今の新型コロナウィルスの状況に対する私の楽観主義を言い当てられたような気がして、思わず、本を離し、茫然となりました。

楽観主義者達とは、すなわち私自身であると指摘されているような感覚に陥ったからです。

実際、私は冬が過ぎ、ゴールデンウイークを迎えるころには、クールビスも始まり、コロナ騒動が終息していると思っていたからです。

そして、事実、現在の状況に失望しています。

持ち前の楽観主義の発揮が失望に変わったのでした。

 

楽観主義を是としてきた私にとっては、強烈な将軍の言葉でありました。

「計画は悲観的に考え、行動は楽観的に」という言葉を想起すると共に、最後まで諦めないことが肝要と将軍の経験そして言葉から学んだ次第です。

明けない夜はない。

そして、夜明け前が一番暗いといいます。

お客様、職場の仲間、取引先の皆さまを信じて最善を尽くしてまいりたいと思います。

「新型コロナがもたらす変化」<467>

22日現在、新型コロナは米国で感染者82万5千人、死亡者4万5千人をはじめ世界的な被害をもたらしている。

日本でも感染者1万2千人、死亡者308人が確認されている。

 

終息の目処が立たない中、人の移動制限や三密回避により経済が縮小され中小企業は苦しんでいる。

 

そんな中、政府はピンチをチャンスにする発想で、あらゆる分野でITを積極的に活用しながら真に強い社会を構築するため、IT総合戦略本部を開き「デジタル強靭化戦略」を策定する方針を打ち出した。

 

行政手続きのオンライン化の徹底や前倒し。

 

民間分野でも紙や印鑑を前提とする仕事の進め方を変えるための制度面での見直し。

 

各地の病院の医療提供体制を集約し確認できるスマートフォンアプリの開発。

 

遠隔教育やオンライン診療の加速。

 

これらの施策が閉塞している経済を少しでも改善されることを願う。

 

 

石川県は幅広い業種が経営環境悪化に苦しむ中、過去最大規模の特別融資を3月25日から開始しており、20日時点436件、123億円を認定している。

 

特別融資は、直近2週間から約1か月間の売り上げが新型コロナの影響で前年同期比20%意地減少した中小事業者が対象。

 

限度額は8千万円で、返済期間は制度融資で、最長の10年、保証料は全期間ゼロとした。

 

また、3千万円を上限に当初3年間は無利子で融資し、元本返済が不要な据え置き期間も5年に延長している。

 

融資規模は2009年のリーマンショック時の2倍に相当する2,500億円に拡充された。

 

また、石川県は休業要請協力金を106業種に支給する。

金額は中小企業に50万円、個人事業主に20万円。

 

金沢市も飲食、観光事業者を対象に最大30万円の給付を決めている。

 

緊急事態宣言から2週間経過した。

期限の5月6日からさらに延びる可能性も十分あり得るから、長期対応も覚悟しておかねばならない。

 

 

写真・・・白山カントリー倶楽部泉水コースに現れた狸(22日)、鞍月セントラルパークの桜(24日)。

新型コロナウィルスの急激な感染拡大に伴う対応とお願いについて

先日、「新型コロナウィルスの急激な感染拡大に伴う対応とお願いについて」の文書を税理士法人木村経営ブレーンからお客様に郵送をさせて頂きました。

お客様のこれまでの信頼関係に基づいて、社員一丸となってご支援させて頂きます。

宜しくお願い申し上げます。

 

新型コロナウィルスから身を守るため、ウィルスを塗りたてのペンキと置き換えれば良いとご教示を頂きました。

「エレベーターのボタンを押したら、『今、指先にペンキが付いたな』と思ってください」と。

当然に、ペンキが指先に付けば、拭きます。

ウィルスの可視化は、ウィルス=ペンキという想像力です。

 

 

「新型コロナウィルスの急激な感染拡大に伴う対応とお願いについて」

 

謹啓 陽春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素より格別のご高配に預かり厚く御礼申し上げます。

 

さて、新型コロナウィルスの急激な感染拡大に伴い、4月13日に石川県及び金沢市から緊急事態宣言が発令され、5月6日まで、事業主に対して在宅勤務の推進等を要請されました。

先ずは第一に、お客様への感染防止、社員の安全を鑑みて、上記の期間中、休業せずに社員の一部を在宅勤務に切り替えて、対応を開始致します。また、資金繰り相談を含め、お客様をサポートして参ります。

税理士法人木村経営ブレーンは、お客様の永続発展に資するため、1975年の創業以来、社会のインフラとなることを目指して、税理士業務を続けて参りました。

お客様とのこれまでの信頼関係に基づき、5月6日までは、郵送、電話や電子媒体での非接触の対応を優先したく、宜しくお願い申し上げます。

また、弊社社員がお客様へ訪問した際の対応については、誠に恐縮ではありますが可能な限り(1)換気を行う(2)人の密度を下げる(3)近距離での会話や発声などを避ける(4)マスクをつけるなどご配慮頂きたく、何卒ご高配賜りますようお願い申し上げます。

 

今後とも何卒変わらぬ温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

また、新型コロナウィルスの1日も早い終息を心より祈っております。先ずは略儀ながら書中をもちましてお願い申し上げます。

謹白

 

「三桜美術展」<466>

私は昭和33年4月から36年3月までの3年間、石川県立金沢桜丘高校に通学していた。

 

その桜丘高校が今年100周年を迎え、卒業生が今年度に3万人を超えたとのこと。

 

100周年を記念して4月9日~14日に香林坊大和で「創立100周年記念・三桜美術展」が開催された。

 

大正10年(1921年)3月に石川県立金沢第三中学校が創立されたのが始まりである。

 

私は桜丘高校の13期生。

先日、同じ13期卒業生の吉村節子さん(藤沢市湘南台在住)から三桜美術展に出品したとの葉書をいただく。

 

新型コロナウイルスの外出自粛の中、11日に観賞しに出向く。

 

出品者数は卒業生87名、在校生15名の計102名。

出品数は135点。

 

吉村さんの水彩画「連想2015」と油彩画「翔」を観賞する。

 

素晴らしい作品だ。

 

昨年3月に亡くなった同級生の松井良憲君が生きていたら、願真流書道の作品を出品していたのにと残念に思う。

 

桜丘高校の校風は、「質実剛健」と「率直明快」である。

 

その校風は、今でも私を支えている。

 

 

写真・・・三桜美術展で吉村節子さんの作品。

 

遠隔コミュニケーション元年 2020

新型コロナウイルスの猛威が止まらない。

いや、加速しています。

そのような中、会合も中止の状態であり、各種遠隔コミュニケーションツールを試しております。

医療界においては、オンライン診療が認められ、遠隔コミュニケーション元年の様相を呈してきました。

患者さんは自宅のまま。ドクターに症状をオンラインで伝え、薬は郵送で届く。

 

現在、税理士会も採用しているZOOMを活用しているが、セキュリティがより盤石なツールはないかと、探していたところ、法曹界での情報を得た。

最高裁判所 が推進する、民事訴訟手続きの IT 化において、「Microsoft Teams (マイクロソフト チームズ、以下 Teams)」が採用されているという。

 

早速、Teamsを使ってみると、使い勝手も良い。

たとえば、試算表や決算書もパソコン画面で写しながら説明も可能だ。

当然ながら、PDFも写るので、参考資料も共有しながらお客様に説明できる。

説明しながら、カーソルの動きも共有できるので、説明の理解もしやすいです。

濃厚接触を好まない方には最適な方法かと考え、会社でも周知しようと思います。

アフター・コロナ。

デジタル・デバイドが強烈に進み、ITの共有がなければ多面的に分断され、仕事の仕方も全く変化している世界が出現すると推察しています。

確定申告打ち上げ 2020

今年は、コロナウィルス拡散防止の観点から、確定申告の期限が4月16日(木)と延長されたものの、社内期限を3月19日(木)としました。

役員会で一旦は打ち上げを延期することを決めたものの、幹部の数名から気運が盛り上がり、最大限のウィルス除去手段を用いることを条件に、例年どおりの実施となりました。会社とお店との往路のバス送迎やお店の完全貸切、アルコール消毒など考えられる対策を講じました。

 

税理士法人の最大の仕事。それが確定申告。

今年も「税理士法人木村経営ブレーン」の名で各税務署へ申告させて頂きました。

かなりの申告数。一人では出来ません。グループ、チーム同士の連携、分担をして完成致しました。

 

確定申告の打ち上げの挨拶と乾杯は以下の通りです。

税理士法人を代表して一言お礼致します。

本来ならば一人ひとりに感謝の気持ちを伝えたいところではありますが、先ずは皆様にありがとうございますと伝えます。

昨年入社した新人5名の教育もあり、とくにグループ長やグループ長補佐の方々にご苦労をかけたものと推察しています。グループ力の賜物であり、本当にありがとうございます。(中略)

今年の4月から契約社員3名、5月から社員1名が加わります。皆で育んできましょう。ありがとうございます。

「新型コロナウイルスとの闘い」<465>

新型コロナウイルスがいつ発生したかは知る由もないけれど、猛威を奮ったのは約2か月半前に中国武漢からの発生で、いまや世界187国で新型コロナショックとの戦争状態に落ち入っている。

 

一方、東京オリパラ大会などの延期はもとより、われわれの身近な行事の予定もことごとく延期や 中止を余儀なくされている。

 

三密(密閉空間、密集場所、密接会話)を避けて、人と人の感染を防止するよう求められている。

 

そんな時、SNSはコミュニケーションを補完してくれる。

 

昨年の2月に携帯をガラケーからスマホに変えておいて良かった。

 

Facebook」、「lnstagram」、「Twitter」、

LINE

「アプリ」

YOUTUBE

「遠隔医療」

「テレワーク」

「タブレット学習」

など、時空を超えてコミュニケーションが出来ている。

 

優れたソーシャルネットワークだ。

 

人類は叡智と引き換えに寿命の限界を許容したと学んだことがある。

 

人類はこれまで疫病に悩まされてきた歴史がある。

 

コロナウイルスの終息には数年かかるかも知れないとの見解も出始めた。

 

社会生活のルーティーンが狂ってきた。  

 

4/2朝時点の日本国内感染者数2,384人で死亡者数57人、国外感染者数90万人で死亡者数45千人、その他クルーズ船感染者712人で死亡者数11人に至っている。

 

アメリカの医療専門家によると、アメリカでのコロナウイルスとの闘いは今後数年間に及び、現在までの死者数4,476人は今後10万人~24万人になると言う。

 

世界保健機機関(WHO) のテドロス事務局長は、数日間で感染者は100万人で死亡者は5万人になると発言した。

 

目に見えない疫病との闘いで自粛疲れが心配だ。

 

「緊急事態宣言」ギリギリの事態になり、早急に治療薬やワクチンが開発されて必ず克服できるものと信じている。

 

 

写真・・鞍月セントラルパークの花々。

 

日本政策金融公庫の新型コロナウィルス感染症特別貸付について 2020

日本政策金融公庫の新型コロナウィルス感染症特別貸付が発表されてから、現場の支店の相談対応が通常の4倍程度に膨らんでいるという。

500万円以下の融資の場合、比較的早い対応はあるものの、高額(おおむね2,000万円程度)の場合は時間がかかるという。

 

特別貸付と特別利子補給制度の二段階方式であり、前者の融資限度額は6,000万円、後者のそれは3,000万円以下の部分である。

ある一定の要件を満たせば、前者の特別貸付だけではなく、後者の特別利子補給制度を併用することが出来、「実質的に無利子」と言われる制度となっている。

 

こういう制度に対し、留意すべきがモラルハザードである。

コロナウィルスに関係のない融資は対象外であり、他の金融機関からの借り換えも遠慮願いたいとのこと。

 

早い者勝ちという風評被害もあり、公庫のホームページでは、申し込みの締め切りはない旨を明記している。

また、予算も十分に対応できるとの記載がある。

 

我々税理士にできることは、日本政策金融公庫への支援を通じて、納税者の倒産を防止することにある。

そして、地域経済を守ることにある。

 

公庫の負担を軽減させるため、支店窓口の混雑を避けるため、必要書類を完全に事前に揃えて、郵送しましょう。

この際、税理士の署名がある申告決算書(勘定科目内訳書)であれば、コピーでも良いという。

長い間、税理士会は日本政策金融公庫と信頼関係を構築してきており、今こそ協力すべき時が来たと思います。

 

詳細は、日本政策金融公庫のホームページをご確認ください。

https://www.jfc.go.jp/

「FORESTA」<464>

新型コロナウイルスが中国の武漢で発生してから2か月を超えた。

今では地球規模で感染者が拡大して、21日の時点で死者は一万人超に達している。

その結果、東京オリンピック・パラリンピックの延期まで検討される危機に至ってる。

 

国境閉鎖、移動禁止、外出自粛、休校措置など戦争並みの緊急事態が相次いでいる。

 

当然に経済はもちろん生活面でも影響を受けている。

 

私もフィットネスジムの休止や出張の取り止めや会議の中止を受け日常生活が不規則になっている。

 

外出しにくい生活ではインドアの時間が多くなる。

 

私はこれまでも「FORESTA.」の大ファンだが、引きこもりがちなときにはより癒しな時間になる。

 

「FORESTA」とは毎週月曜夜7時からのBS日本「こころの歌~心に残る名歌名曲を~」の14名の男女合唱団のことである。

 

高齢者にとっては懐かしい曲ばかりである。

 

その番組の中で、金子みすず「星とたんぽぼ」の詩が紹介されている。

 

「青いお空のそこ深く、海の小石のそのように、夜がくるまでしずんでる、昼のお星はめにみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」

 

金子みすずは詩人で、大正時代末期から昭和時代初期にかけて活躍した日本の童謡詩人。

本名は金子テル。

西條八十の童謡に憧れ、26歳で死去するまで500余の詩を綴り全国若手詩人の憧れの的になりました。

 

ところが、結婚相手がろくでなしのDV男だった。

そして娘二人の親権を奪われて26歳の若さで毒を飲んでしまう人生でした。

 

しかし、その感性から生み出された詩は、90年経った今でも生きている。

 

歌は心を癒してくれる人生の応援歌。

 

 

写真・・鞍月セントラルパークにて。