金沢会計人 のすべての投稿

「仕事と心の流儀~つらい仕事ほど、人を成長させる」 2020

丹羽宇一郎氏著「仕事と心の流儀~つらい仕事ほど、人を成長させる」を拝読する。

丹羽氏は、商社、伊藤忠の社長などを歴任した実業家であり、過去にも「人は仕事で磨かれる」や「人を育てよ 日本を救う唯一の処方箋」など氏の著作を読んでおりました。

 

丹羽氏の一貫したメッセージは、仕事自体が自己修養だということ。木村経営グループの基本理念「職場を自己修練、自己実現の場と心得え、・・・」とまさに同じことを伝えています。

もし現在、仕事が辛いと感じているならば、大きく成長できる機会であり、乗り越えれば、それは大きな自信となるし、関係者との信頼関係も揺るぎのないものとなる。

 

今年も入社2年未満の社員を対象とした研修を行います。その際、「仕事と心の流儀~つらい仕事ほど、人を成長させる」をお渡ししたいと思っています。

私の考える新入社員研修とは、上記の6~8月の3回シリーズ研修と年末年始(11月中旬~1月)のお客様訪問時の運転です。

運転時に、私が大事にしている価値観など様々な事象を共有します。

この2つの新人教育は、過去に新人の退職率が激増した時期の反省から、開始致しました。この成果かどうか不明ですが、過去3年以内の退職率は激減しました。

コロナウィルスへの対応2 2020

新型コロナウィルスの感染防止の観点から、確定申告の期限が令和2年4月16日(木)まで延長された。

申告所得税、贈与税及び個人事業者の消費税の申告・納付期限の延長に併せて、口座からの振替日が、申告所得税は5月15日(金)、個人事業者の消費税は 5月19日(火)になります。

 

さて、このウィルスは東京オリンピックの延期ないしは中止という判断にまで影響を及ぼしており、世界中が大混乱しております。こういう有事の際に、現金に余裕を持つことの大事さを再確認しております。

 

余裕資金残高の目安は、1か月の固定費の3か月分を目安にしております。

かつて、二宮尊徳氏が春夏秋冬のうち冬は働けないからその分は貯蓄しておきなさいという趣旨の言葉が根拠となっています。

1年12か月の4分の1つまり3か月分、言い換えるならば1シーズンの余裕があった方が良いと私見ながら考えております。

1か月の固定費が3千万円ならば3か月分は9千万円。こういう余裕資金を有事の際に備えて積み立てておくのです。

 

「法律は国民と経済を守る番人」<463>

13日、新型コロナウイルスに対処するため「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法」(コロナ特措法)が成立し14日に施行された。

 

全国的かつ急速なまん延で、国民生活や経済に甚大な影響を及ぼすと首相が判断すれば、緊急事態宣言を出し、都道府県知事が外出自粛、休校措置

、映画館などの使用制限、医薬品や食品などの必要物質売り渡しを要請できる。

 

228日に鈴木北海道知事は、法的根拠がないまま独自の判断で緊急事態を宣言している。

 

政府が緊急事態宣言すれば、夏の東京五輪・パラリンピックの開催可否や延期を迫られる可能性が大きくなる。

 

世界では12日付けで、感染者は121ヵ国・地域の12万人、死亡者は5千人を超えた。

 

日本の新型コロナ感染者は13日現在、クルーズ船を除くと710人で、死亡者は21人になった。

 

北海道は感染者137人、死亡者4人が確認されている。

国内では最も多い。

 

石川県も7人の感染者が出ている。

 

経済は人の交流が前提になるが、それがウイルスによって停滞すると経済に大きな影響を与える。

 

日米株価は歴史的な暴落をし、アメリカダウ工業株30種平均は8710月の大暴落「ブラックマンデー」以来、約32年ぶりの下落率を記録した。

 

日本では今春就職予定の学生への採用内定が取り消されるケースが出たり、連合集計では賃上げが7年ぶりに2%を割る状況だ。

 

ウイルスの終息を祈るばかりである。

 

ときあたかも、北陸新幹線は314日に金沢開業5周年を迎えた。

 

令和5(2023)年の敦賀開業や令和9(2027)年のリニア中央新幹線名古屋開業など高速交通網の整備に伴い地域経済がさらに活性化することを期待したい。

 

写真・・北陸新幹線金沢開業5周年記事。

 

新型コロナウィルスへの対応 2020

新型コロナウィルスの感染防止の観点から、確定申告の期限が令和2年4月16日(木)まで延長された。

申告所得税、贈与税及び個人事業者の消費税の申告・納付期限が延長される前代未聞の事態となった。

 

飲食店をはじめ様々な業種がコロナウィルスの影響を受け始めており、資金繰りに窮する事業者のため、政府も緊急に動き出しました。

2008年のリーマンショック時の対応と同じく、財務省と金融庁が金融機関に対し、貸し出し条件の変更などに柔軟に対応するよう強く求めています。

さらに、日本政策金融公庫などを通じて「実質無利子、無担保の融資」を検討しています。

また、経済産業省も「新型コロナウィルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」と題して、セーフティネット保証4号・5号を緊急に整備しました。

 

思い起こせば、昨年の秋。

ラグビーで日本中が沸き、消費税も10月に10%となり軽減税率も導入されました。2020年のオリンピック東京開催という希望を持って。

そして、今年の賀詞交歓会では皆が口を揃えて良い年になると期待をしておりました。

ところが、消費税アップの半年も経たないうちに今回の緊急事態です。

 

新型コロナウィルスの1日も早い終息を心から祈念しております。

神のご加護を。

「アメリカ大統領選挙」<462>

先日、川崎市在住の冨田享さんからアメリカ大統領選挙に関する資料を郵送いただいた。

 

冨田さんはアメリカの大学を出た方で英語が堪能でアメリカ事情に詳しい。

 

11月3日のアメリカ大統領選挙に向けた民主党候補者指名が争われている。

 

大統領は一期四年、最長二期八年で、現職のドナルド・トランプ大統領(共和党)は今年11月に二期目の選挙を迎える。

 

過去のアメリカ大統領は。

2008年~2016年の二期、バラク・オバマ(民主党)

2000年~2008年の二期、ジョージ・W・ブッシュ(共和党)

1992年~2000年の二期、ビル・クリントン(民主党)

 

大統領選挙では、まず民主・共和各党が各州で予備選挙や党員集会を行い党の正式な候補者を決める。

 

3月3日の「民主スーパーチューズディ」では予備選挙が最も集中する日で候補者選びがヤマ場を迎える。

50州のうち14の州で一斉に投票が行われ、この日だけで「代議員」が全体3,979人のうち約3分の1の1,344人が決まる。

 

この日の結果次第では選挙から撤退する候補者も多く注目が集まる。

 

そして、7月に開催される各党の全国党大会で各州を代表する「代議員」が投票を行い大統領候補を指名決定する。

 

決戦は11月3日、全米で一斉に投票が行われる。

 

各州で得票数が多かった民主・共和両党の大統領候補からその州に割り当てられた「選挙人」を獲得していく。

そして過半数の270人を獲得した候補が大統領になる。

 

全米支持率首位の左派サンダース上院議員(78)が軸で、巻き返しを狙う中道派はバイデン前副大統領(77)へ候補を、一本化する動きを加速している。

大富豪の中道ブルームバーグ前ニューヨーク市長(78)も初参戦し、11月3日のトランプ大統領(73)と対決する民主党候補の座を争うことになる。

 

有力候補の年齢は皆70代で民主党候補は70代後半だ。

バイタリティと資金力に

加え組織を持たないと勝てない。

打倒トランプなるか。

 

 

写真・・・アメリカ大統領選挙の投票用紙集計器機と投票用紙(見本)。

コロナウィルスの影響 2020

コロナウィルスの影響で、予定されていた会合のキャンセルが相次いでおります。

 

先ずは、2月25日(火)の日本政策金融公庫金沢支店主催、北陸財務局共催の「北陸地域における経済活性化シンポジウム」。

各金融機関のパネリストの発言の事前調整も徒労に終わり、主催者側の無念さが伝わってきます。

昨年、TKC北陸会秋期大学の実行委員長として、金融機関のパネルディスカッションを企画しましたので調整の大変さを推察しております。

 

次に、2月28日(金)の石川県の支援機関である通称イシコ(石川県産業創出支援機構)主催の「いしかわ創業・事業承継支援ネットワーク会議」。

先日、イシコの職員が新型コロナウィルスに罹患したとの報道があった。今回の会議は、その話題のイシコ主催であり、会場もイシコの場所であった。

 

新型ウィルスの影響は、ここ北陸地方にも影を落としており、1日も早い終息を心から祈念しております。

 

「日本海国際交流センターの通常総会」<461>

2/18にNPQ法人日本海国際交流センターの第19回通常総会が日航ホテルで開催された。

 

理事長は古賀克己氏で、2000年のセンター設立以降、草の根レベルの国際交流に取り組み、とりわけ中国・大連市の多くの方々と交流を重ね、日本語教師の金沢研修をはじめ、数々の教育文化交流や経済交流を実らせている。
今まで184回、大連に訪問されている。
大連出身の留学生との出会いをきっかけに交流をスタートさせ、趙亜平・元大連大学学長と築いた友情と信頼関係によって、その後の産官学にわたる交流を実現した。

 

大連は中国東北地区の玄関口で国際空港や大連港を有し人口は600万人。
日系企業約4,300社が進出するなど日本との結びつきが強い。

 

通常総会では、私も監事を設立以来つとめていて監査報告した。

 

記念講話では古賀理事長が「私の中国観」と題して講演された。

 

・平成30年に日中平和友好条約が40周年を迎えた。

 

・中国の経済GDPは2010年に日本に並んで世界第2位になり、近い将来にはアメリカを抜き世界一になるかも知れない。

 

・習近平国家主席はその著書で国家・社会・公民(国民)について考え方を語っている。
人類は運命共同体で、争えば公民が苦しむ。
軍事大国・覇権主義は目指さない。
資本主義は行き詰まっている。
社会主義も「特色ある社会」を目指す。

 

・民主化は必ず達成し、中国らしい民主化を実現する。

 

・国民党など野党八党は存在しており、あと4~5年で普通選挙と二大政党時代を迎えるだろう。

 

・政治腐敗を徹底的に排除していて、黒塗りの車は無くなった。

 

・剰余金は貧困世帯の援助へ。

 

講演後、大連工業大学外国語学院院長の劉愛君教授の「人あり情あり平和あり~中国人通訳が見た大連・金沢交流20年~」の出版祝賀会が予定されていたが、新型コロナウイルスの流行で劉教授の出国が困難となり中止された。

 

 

写真・・・日本海国際交流センター通常総会で古賀理事長の講話(2/18)、15年目の「七人の侍の会」で訪れた岡山・後楽園の丹頂鶴(2/22~23)。

確定申告期における無料税務相談 2020

2月20日(木)、金沢市役所にて、北陸税理士会が金沢国税局から公募方式を経て受託した「無料税務相談」事業に従事して参りました。

5年日誌を振り返ると、ちょうど上の段である昨年度(2019)と全く同じ日に同じ場所で従事しておりました。

この無料相談会は、税理士会の税務支援の理念に立脚し、相互信頼の上に立って実施するものであり、税理士の社会的使命を果たすとともに、その実施を通じて国民の税理士制度に対する一層の理解を深めることを目的に、税理士が行う税務支援施策の一環として実施するものです。

上記のような有難い文章を噛みしめつつ、9時から17時まで従事して参りました。なお、当税理士法人の税理士4名中、私を含め3名が従事します。

 

申告相談の他、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」を利用した代理送信業務もあり、日税連発行の電子証明書を利用して電子申告しています。

今回の12件の相談の中で何件か代理送信いたしました。

 

今回の相談の中でもありましたが、公的年金等の収入金額の合計金額が400万円以下でかつ、公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20万円以下である場合に該当し、所得税の確定申告を提出しないことを選択する場合があります。

こういう場合は、紙による提出にて、上記の文章が記載されている定型のハンコを確定申告書の下の方に押し、市民税の申告のみを選択するのです。

年金受給者の方達には、上記に留意しなければなりません。電子申告して確定申告を選択しない場合は、申告の撤回の申出書を提出しなければなりません。今回、このケースがあり、大変、往生いたしました。反省。

 

年金受給者の他には、医療費控除や上場株式の損失繰越など給与所得者の方も相談に来られておりました。

来年(2021)も従事したいと考えております。

第7回高校生ビジネスプラン・グランプリ 北陸地区プラン発表会 2020

本日(2月16日)、日本政策金融公庫様が主催するビジネスプラン・グランプリ 北陸地区プラン発表会に参加させて頂きました。

北陸税理士会中小企業支援対策部の部長という立場で審査員としての参加です。

北陸三県の6つの高校からプレゼンテーションを受け、感動致しました。柔軟な発想で、儲けという計算からの視点ではなく社会貢献という視点からの提案です。

北陸地区審査委員賞は、2年連続受賞の金沢商業高等学校「TOFU天国~石引と外国がつながる味~」でした。豆腐を知らない外国人に対し、豆腐にアイスクリームを加えてスイーツにして売るという内容でした。

「新型コロナウイルス」<460>

13日現在、中国政府は新型コロナウイルスによる新型肺炎で死者が1,367人に達し、感染者は59,804,人に上ったと発表した。

1日当たりの死者が200人を超え、感染者の増加が1万人を上回る事態だ。

 

日本国内でも13日現在、感染者は251人に上り、うち神奈川県に住む80歳代の女性が死亡している。

 

過去に世界的な伝染病は、200203年に中国北京から広がり感染者8,096人中774人が死亡した重症急性呼吸器症候群(SARS)

もう一つは、2012年に流行し感染者2,494人中858人が死亡した中東呼吸器症候群(MERS)だ。

 

新型コロナウイルスは、患者は全員肺炎になり、多くは発熱し、4分の3で咳、半数以上で呼吸困難の症状がみられる一方で、鼻水やくしゃみ、のどの痛みは少ないという「重要な違い」があるという。

感染力は患者一人当たり2.6人に感染させると推計され、毎年流行するインフルエンザと同様だ。

 

石川県内では喉の痛みや発熱、全身のだるさが特徴の「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌)」が流行している。

症状が新型肺炎に類似しており、体が変調がみられたら速やかに受診されたい。

処置すれば通常35日で熱が下がり、1週間程度で治る。

県は5日に警報を発令した。

溶連菌自体は常在菌で恐れる必要はないが、第5週で県内29カ所の定点で270人の患者が報告されている。

現時点では新型肺炎よりも感染が広がる可能性が大きく留意する必要がある。

溶連菌は飛沫や接触が主な感染経路で、予防には新型肺炎と同じく手洗い、うがい、マスクの着用が有効となる。

 

8日に「第2回じみん塾」が開催され聴講した。

橋本聖子五輪担当大臣と馳浩元文科大臣のトーク

を興味深く拝聴する。

その中にも新型コロナウイルスの話題が出ていた。

 

あと5カ月後に迫ったオリパラ大会に備え、感染症対策連絡会議を設置したとのこと。

 

感染症や自然災害などで多くの人が亡くなる度にやりきれない気持ちになる。

 

一日も早い終息を祈るばかりである。

 

 

写真・・・第2回じみん塾で橋本聖子五輪担当大臣と馳浩元文科大臣。(2/8)