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これから求められる相続対策の視点とは~納税資金計画と対策の重要性2 2025

2 納税資金準備の重要性

税理士法人木村経営ブレーンの過去の相続申告のデータを分析したところ、所有財産の特徴が明らかとなった。(過去3年間の相続申告データに基づく)

富裕層(いわゆる地主)の不動産の割合は71.2パーセントであり、預貯金の割合は15パーセント。

中小企業オーナー(医療法人を含む)の事業用資産(株式・不動産)の割合は41.7パーセントであり、預貯金の割合は21.4パーセント。

 

「Cash is King」(現金は王様)の言葉を借りるまでもなく、お金は大事であり、不動産も事業用不動産も換金が容易ではない。

相続税は期限内(相続後10か月以内)にお金で払わなければいけない。

セミナーでは、相続後に相続税の金額と比して預貯金が足りないことが発覚し、相続人が大慌てした実際の相続案件を紹介している。

大型の会計事務所の相続事案において、相続税の資金が足らず、金融機関や母親からお金を借りている事例が散見される。

かくいう私も例外ではないかもしれない。

換金できない未上場の株式や出資金が多額になればなるほど、相続税に要するお金の算段を早めに準備しておかなければならない。

 

「はせ浩、新年県政報告会」<638>

 

25日、標記報告会に出席する。

会場入口で、小森貴はせ浩連合後援会会長から「木村さん夕刊(囲碁対局棋譜)見ました、ご活躍ですね」と声かけてもらい、馳知事からも「いつも、有難うございます」とグータッチ。

 

報告会の冒頭、能登半島被害者への黙祷と国歌斉唱。

来賓の石川県下の衆参国会議員、県会議員の出席者が紹介された。

 

馳浩石川県知事は冒頭に一句披露。

「波の花 復興元年 石川県 」

 

その後、昨年元日の能登半島地震と9月の豪雨災害からの復旧復興進捗状況をスクリーンで説明された。

 

内容は添付写真を参照。

 

復旧復興には、長い年月がかかる。

 

そして、復興プランとして復興住宅モデルの提案はしているが、現在の制度には無い修繕の支援制度を政府に働き掛けて実現したいと。

 

さらに、能登半島活性化のため「能登駅伝」の復活と「いしかわサテライトキャンパス」の拡充に取り組む。

 

北陸新幹線の敦賀から大阪までの小浜ルートに言及し、延伸条件5項目が決められてから長年経過し状況が変化してるから、再度実現可能か検討しさらに沿線の福井、京都、大阪の理解を得られるかが一番のポイントだ。

京都の同意が一番の壁。

それが難しいとなれば代替案(注、米原ルートも入ると言う意味か)も検討されるべきだと。

 

本年7月に参議院選挙、来年3月には石川県知事任期満了選挙がある。

国会は与党過半数割れ、アメリカファーストを叫ぶトランプ大統領就任など政治情勢から目が離せない。

 

 

(写真)

能登半島復旧状況の説明図。

 

曼荼羅シート発表 2025

毎年1月のルーティン行事である曼荼羅(まんだら)シート発表。今年もきっちり実施いたしました。

人数も50名超となり、時間も長くなるため、今年から対象者を絞ることとした。

5の倍数(2024年入社、2019年入社、2014年入社、2009年入社、2004年入社、1999年入社、1994年入社、1990年入社)11名と抽選5名、役員4名の計20名で5分を目途に発表することとした。

抽選5名については、研修委員会でウェブルーレット活用の提案があり、採択。

委員長自らが、ルーレットを廻す度に「何が出るかな?」と会場を盛り上げて頂いた。

かつてフジテレビの昼のバラエティ番組(スポンサーはライオン?)を想起する。

 

50名程の曼荼羅シート。それぞれの個性がばっちり出てしまう。出すぎてしまう。

また、その方が何を考えているかもわかり、同じチームとして一緒に仕事をしていくうえでこのうえなく貴重な資料となります。

そして、24時間の使い方、価値観などもわかる。

 

「囲碁対局が新聞記事に」<637>

 

6日の北國新聞夕刊に私の囲碁対局が3日間にわたり掲載された。

それは10月22日に石川県税理士会館で開催された石川税理士碁友会の対局だ。

佃優子石心席主の観戦記、佃亜希子プロ六段解説の記事である。

ご姉妹には日頃ご指導いただきありがとうございます。

 

北國新聞夕刊に私の対局棋譜が掲載されたのは2006年をはじめとして5回目となる。

 

私の囲碁の趣味は父・喜作の影響で、高校生頃からだから60年を超える。

親父が持っていた碁盤、将棋盤、麻雀牌を形見に大切にしている。

 

石川税理士碁友会では、かって高段者の亀田正彦先生や小川信行先生がおられて鍛えていただいた。

 

お陰様で2020年1月の碁友会で5段優勝して6段に昇段し今に至っている。

 

囲碁を通して井山裕太プロ棋士はじめ多くの方と親交をいただいたのは私の至宝である。

 

囲碁は私の生活を豊かにしてくれている。

 

 

(写真)

1、北國新聞夕刊6日〜8日に掲載された囲碁対戦記事。

2、1/9の日税連賀詞交歓会

で太田直樹会長、平野豊相談役と。

これから求められる相続対策の視点とは~納税資金計画と対策の重要性1 2025

新年あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い致します。

昨年の能登半島地震、奥能登豪雨の二重災害により能登地方は深刻な状況となりました。

ただ、復興は道半ばでありますけれども、多くの方からのご支援を頂き、少しずつではありますが復興しつつあります。

ご支援いただきありがとうございます。

 

当社の相続資産対策部会でのセミナー講演を私なりにまとめてみました。

 

1.暦年贈与と分譲マンション評価の課税強化について

昨年(令和6年)、「相続税と贈与税の一体化」として、相続発生前7年間(以前は3年間)に渡って贈与した分は、相続財産に加算をして計算されるようになりました。

相続対策としての暦年贈与。

計画的に贈与したとしても、直近の暦年贈与は相続財産に加算されるとは無力感しかない。

代替として、新しくなった相続時精算課税制度の活用したいですね。

 

また、分譲マンション評価方法が見直しされました。

きっかけは、最高裁判所のある判決でした。

令和4年4月19日、最高裁は従来のルール通りの方法(財産基本通達)で評価したマンションの相続税評価額を、税務署が例外規定(いわゆる天下の宝刀、総則6項の適用)を用いて再評価し追徴課税を課すことを容認する判決を下した。

「相続人側に明らかに租税負担を回避しようという意図がある」として、国税庁が土地評価の絶対的ルールとも言える路線価における評価を否認した瞬間であった。

 

今後は、より早い相続資産対策が必要でしょう。

 

「2025年(令和7年)、明けましておめでとうございます。」<636>

 

元旦に地元の「高鞆神社(たかともじんじゃ)」にお詣りし、家族の安寧と健康を祈念する。

高鞆神社は200年余りの歴史がある。

 

その後に年賀状を拝見する。

昨年に年賀状控えを出状した関係で半減した。

寂しさもあるが、時代の流れだから仕方が無い。

さらに控えながら、今後はSNSやブログで気持ちを伝えていきたい。

 

大雪予想の今冬だったが、加賀平野は有り難いことに雪は降れども積もらない。

おかげさまで、年末から正月にかけて忘年会と新年会を挟んで4日間もゴルフができた。

身体を動かし、囲碁で頭を使うと気持ちがスッキリする。

 

最近知った、俳人・富安風生の句が今の心境にぴったり。

 

「生くること ようやく楽し 老いの春 」

 

今月に82歳を迎え、心身の健康に留意しながら悔いなく過ごしたい。

 

(写真)

元旦、高鞆神社に初詣。

「私の十大ニュース」<635>

 

1月1日 16:10能登半島地震発災(M7.6)、石川県庁に避難。

2月 七人の侍会、赤坂で。

3月 北陸新幹線、金沢〜敦賀開通。

4月 29回碁苦楽会が淡路島で開催、8回目参加。

5月 KKB勤務をリモートワークに。

6月 石川県税理士協同組合総会で50年表彰。

石心の世代間交流囲碁大会で準優勝。

7月 石川税理士碁友会で準優勝。

8月 2回目のコロナ発症。

9月 能登半島豪雨災害。

大の里、大関へ。

10月 衆議院議員総選挙で日本医業経営コンサルタント連盟推薦議員、5氏当選。

日韓友好税理士連盟で韓国へ、青瓦台大統領府見学。

11月 金沢国際囲碁交流協会30周年記念で台湾へ。

岳二代表、北陸税理士会金沢支部長再選。

12月 韓国、尹大統領の弾劾訴追が国会可決。

 

(ヨーガ・セラピー)

本年1/10〜12/25の44回受講)

 

(県外ゴルフ)

・日本海カントリークラブ(新潟県、10月)

・ABCゴルフ倶楽部(兵庫県、10月)

・名古屋ゴルフ倶楽部・和合コース(愛知県、11月)

・レイクウッドゴルフクラブ(神奈川県、12月)

 

 

(ご逝去された先生)

・飯田昭夫(87歳、3月静岡)

・藤井泉(88歳、6月群馬)。

 

幸せは暮らしの中にあり。

私の健康法、「老体と凡脳のちょこ活」。

皆さま、良いお年をお迎えください。

 

 

(写真)

「第61回北陸原点の会」のご案内。

 

 

 

 

 

「第60回TKC北陸原点の会」<634>

11/25開催の「TKC北陸原点の会」は2回目の聴講になる。

高橋和尚の講話は素晴らしく気持ちが洗われる。

今回は60回とのことで、これまで気付かず不参加だったことに残念な気持ちになる。

木村経営のTKC入会は1976年12月だからから以来48年、

TKC金沢計算センターは1979年5月から45年、TKC北陸会は1982年10月から42年になる。

ちなみに私はTKC北陸会の初代研修所長を1984年7月から1989年8月までの5年間つとめている。

 

講話の金言を列挙する。

 

・本当の自分に問いかける。

・中小企業の活性化への貢献は実務であって目的ではない。

・TKCは租税正義と自利利他理念の実現。

・TKC集団は職業会計人の職域防衛と運命打開である。

・1941年、飯塚毅初代会長が23歳の時に、雲巌寺の植木老師から見性を許される。

・1962年(44歳)、世界会計人会議に出席。

アメリカの銀行が電算機を導入し、税務サービスを提供。

AICPAは反対。

日本の将来に危機感。

・1963年(45歳)に飯塚事件が起きる。1970年11月無罪。

・1966年(48歳)、株式会社TKCを設立し職業会計人の為の計算センターを稼働する。

・税理士業は無償独占だかは選ばれる会計人→社会貢献である。

・松沢智元TKC全国会会長、「争うことで進化する」。

・運命の岐路

気付き→手を打つ→運命変わる。

・因縁果は釈迦の言葉。

・こうすれば良いという正解は無い。

・われ→自身、

ここ→当処、

いま→即今

・自分に問いかけ、未来を固めない。

・色即是空

無を味わう程、おれの主人公は空である。

多くは色が一心の中に紛れ込んでいるが、それを紛れ込ませないためには、完全に色から超絶している自分の本性を発見自覚する必要がある。

・人間には運命形成能力が内包する。

 

 

(写真)

12/12、日本医業経営コンサルタント協会石川県支部の正副支部長会。

「TKC企業防衛サミット2024」<633>

 

12月4日〜5日、グランドニッコー東京台場で全国から83名が招かれ開催された。

TKC全国会の坂本会長からは、「税理士の4大業務を支える巡回監査〜経営助言としての保険指導〜」と題し、4大業務である税務・会計・保証・経営助言の基本は月次巡回監査であることを強調された。

翌月監査率は2016年から長期低落傾向にあり、2024年8月現在の全国平均は58.2%となっている。

 

TKCの飯塚社長からは、国税庁は事業者のデジタル報告義務を近い将来成立させる方針だと述べた。

 

大同生命の北原社長からは、TKC全国会との提携は50周年を迎えた、2027年には目標である保有20兆円

を達成したいと述べた。

 

特別講演は元プロ野球選手の山本昌氏が「継続する力」と題し講演した。

印象に残る言葉に「悔いはあるが、後悔は無い」、「将来の悔いを普段から減らすように努力することが大切だ」と語った。

 

2日目の懇親ゴルフコンペは大磯のレイクウッドゴルフクラブで、会員20名とTKC飯塚社長他1名、大同生命北原社長、工藤会長他3名、派遣女子プロ9名の36名が参加して開催。

 

私は大同生命北原睦朗社長、中国会加藤雅信先生、女子プロの上野陽向さんとラウンドし、バンカーに苦しめられながらも101で廻りダブルペリアハンディのおかげで9位に入賞した。

優勝は関東信越会の正井澤基博さんでグロスは80(ネット70.4)、昨年一緒の組だった関東信越会の栗林豊さんはベスグロ79(順位は3位)。

 

有意義な2日間だった。

 

 

(写真)

TKC企業防衛サミットでの山本昌氏の講演とゴルフコンペの同組メンバー。

「50年の振り返りと創業の思い出」<632>

木村経営グループの50周年記念誌への投稿文です。

 

50年は人間で言えば、「知命」五十にして天命を知るである。

人生と同じで組織にも節目はある。

木村経営グループにおいても然りだ。

50年を振り返ってみる。

 

・1975.6.1  (32歳)

14年間勤務していた会社を辞めて木村光雄税理士事務所(木村経営ブレーングループ前身)を松任市(現白山市) の自宅(事務所スペース7坪)で開業したが、開業時に事務所兼自宅建築の住宅ローンを抱え資本は心細い状態、加えて公認会計士の受験資格を得るため2年間、富士短期大学経済学科(1977.9卒業)で学び、通信課程とはいえ税理士業に専念できない中で拡大に奔走する。

1975.12の関与先数は16件で職員はゼロ。

・1978.3(35歳)

北陸税理士会石川県支部(県単位)より税務署所轄地域毎に支部が変更されるのを機に公認会計士を断念し、金沢市間明町に事務所移転し(現在、ビルは取り壊されて無い)金沢支部所属へ、職員数2名。

・1978.6(35歳)

STLOWS倶楽部結成(35名)、初代の「金沢経友会」は2003年4月まで25年間活動。

・1979.6(36歳)

北陸税理士会金沢支部幹事。(開業から4年目)

・1983.3   (40歳)

本江町に事務所移転(33坪)職員数7名。

・1985.6     (42歳)

創立10周年記念式典を開催。

記念講演、将棋棋士(故)米長邦雄十段棋聖。

・1988.3    (45歳)

西泉に事務所移転(102坪)職員数18名。

・1993.5(50歳)

北陸税理士会金沢支部長(2期4年)。

・1995.2(52歳)

金沢市の3か所賃貸を経て、金沢税務署近く駅西新町の土地(212.8坪)建物を購入し改築(開業から20年、職員数29名)。

後年に隣地購入し2013年には455.59坪。

・2000.1(57歳)

木村岳二現社長が専務取締役(29歳)として入社。

職員数29名。

・2000.10(57歳)

金沢大学非常勤講師(13年6か月間)。

・2001.6(58歳)

北陸税理士会会長(3期6年間)。

・2001.8(58歳)

日韓友好税理士連盟相談役(現任)。

・2004.1  (61歳)

大連軽工業学院客座教授。

・2005.11(62歳)

藍綬褒章受章。

・2007.5 (64歳)

ブログ「遊魚動緑」を月3回、5のつく日にはじめる。

・2007.7(64歳)

日本税理士会連合会相談役(現任)

・2007.12  (64歳)

国税庁.国税審議会懲戒審査委員、税理士分科会委員(合わせて2015.1まで7年間)

・2010.4 (67歳)

北陸大学客員教授(3年6か月間)。

・2011.3(68歳)

公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会3代目会長(民間人初、3年3か月間務める、2012年4月公益社団法法人に移行)。

・2012.4  (69歳)

金沢経済同友会監事(6年間)。

・2013.2(70歳)

株式会社木村経営ブレーンの代表取締役を木村岳二現社長(43歳)に委譲。

社員数32名。

・2013.4(70歳)

旭日小綬章受章。

・2014.3  (71歳)

大韓民国国税庁長より感謝碑を受賞

・2014.10(71歳)

税理士法人を設立し代表社員に木村岳二(44歳)就任。社員数35名。

同時に木村光雄税理士事務所を廃業し社員税理士に。

・2021.6  (78歳)

日本医業経営コンサルタント連盟初代会長(現任)。

・2024.12(81歳)

ホームページブログ「遊魚動緑」17年7か月で635回掲載中。

・2025年6月1日に50周年を迎える。(82歳)

履歴の詳細は40周年記念誌「私の履歴書・遊魚動緑」に掲載しておりますが、振り返ると私の座右の銘である「この道より我を生かす道なし、この道を歩く」(武者小路実篤)、「自利とは利他をいう」(最澄伝教大師)、「遊魚動緑荷」(坂本龍馬)の教訓に出会ったのは幸運でした。

木村経営グループが末永く社会貢献を果たせるよう力を合わせて参りましょう。

 

(写真)

1、2013.4   旭日小綬章受章(11年8か月前)。

2、1975.6   白山市で創業した事務所前にて。