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史上初 固定資産税での投資減税

!cid_81E0FA37-2DF2-46FD-897E-F104F11ED47B参議院議員の宮本周司氏が中心となった今回の固定資産税の改正。当初、財務省の当初の回答は×。

×とは、税制改正の実現はほぼ不可能という意味だそうだ。宮本議員は、中小企業のために、岡田直樹財務副大臣の強力な支援も得て、税制改正大綱へ盛り込むことに成功した。

石川の政治家2人が尽力した今回の改正について概要を見てみたい。

28年度税制改正大綱によれば、従前の生産性向上設備投資促進税制の対象になる機械装置(A類型)を今回の減税の対象としています。

対象資産の固定資産税を3年間にわたり半額に軽減する措置を創設したのだ。赤字企業でも活用できることがポイントです。

この措置の対象となる機械及び装置は、次の①②③の全てを満たすものに限られます。

①販売開始から10年以内のもの

②旧モデル比で生産性(単位時間当たりの生産量、精度、エネルギー効率等)が年平均1%以上向上するもの

③1台また1基の取得価格が160万円以上

※中小企業の生産性向上に関する法律(仮称)の制定を前提に、中小企業者等が、同法の施行の日から平成31年3月31日までの間において、同法に規定する認定生産性向上計画(仮称)に記載された生産性向上設備(仮称)のうち一定の機械及び装置の取得をした場合には、当該機械及び装置に係る固定資産税について、課税標準を最初の3年間価格の2分の1とする措置を講ずる。

「医療勤務環境改善支援セミナー」<317>

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2月18日(七尾市)、24日(金沢市)の2日にわたり標題のセミナーが石川県の主催で開催された。

 
このセミナーは、もとをたどれば平成26年10月1日施行の改正医療法の規定に基づく。

 
改正医療法で、「第四節  医療従事者の確保等に関する施策等」において

 
1、病院又は診療所の管理者は、勤務する医療従事者の勤務環境の改善と医療従事者の確保に努めなければならない。

 
2、厚生労働省は指針を定め公表する⇒「医療分野の雇用の質向上のための勤務環境改善マネジメントシステム導入の手引き」(平成27年3月改訂版)を策定した。

 
3、都道府県は医療従事者の勤務環境の改善を促進するため、相談、情報提供、助言援助、調査、啓発活動を行う。
そのための「医療勤務環境改善支援センター」機能を確保。

 
4、国は都道府県の活動をバックアップ(調査研究、情報提供等)を行う。

 

 
両日行われたセミナーの次第は。

 
1、医療勤務環境改善について(10分)
石川県医療対策課

 
2、労働法規の基本的な説明(20分)
石川労働局監督課

 
3、労務管理面からの医療勤務環境改善(45分)
講師:石川県社会保険労務士、小矢田由希氏
4、医業経営面からの医療勤務環境改善(45分)
講師:(公社)日本医業経営コンサルタント協会石川県支部顧問、木村光雄
5、閉会後に相談コーナー

 

 
今回の「雇用の質」の目的は、国民が将来にわたり、質の高い医療サービスを受けるために医療分野の勤務環境の改善により、医療に携わる人材の定着・育成を図ることが必要不可欠であり、特に、長時間労働や当直、夜勤・交代制勤務等、厳しい勤務環境にある医師や看護師等が健康で安心して働くことができる環境整備が喫緊の課題となっています。
雇用の質を向上させる勤務環境改善の取り組みにより、医療スタッフを惹き付けられる施設となるだけでなく、「医療の質」が向上します。

 
医療スタッフにとって…勤務負担の軽減、やりがいの向上等。

 
患者にとって…質の高い医療が提供される等。

 
経営にとって…経営の質の向上等。

 

 

 
具体的には次の四点。
1、働き方・休み方の改善
2、職員の健康支援
3、働きやすさの確保
4、働きがいの向上

 

 
日本医業経営コンサルタント協会の医業経営コンサルタントが行う業務は多岐にわたっていますが、特に働き易さの改善には次の三点を重視します。

 
1、組織の問題、人事上の課題を明らかにし、改善の方策について管理職以上が共通認識を図ること。

 
2、人材の適正な評価、キャリア観について上司と部下が理解し合うこと。

 
3、労働環境、組織風土、ワークライフバランスについての改善方針を明示し、職員同志が協力し合う。

 

 

 
また、日本医業経営コンサルタント協会では「職員満足度調査」といったツールを用いて、医療機関の課題を抽出し改善策を実施し職員の満足度を高める取り組みを行っております。

 
医師・看護師等の職員満足度(E・S)が上がり、やる気が出てくれば、医療安全の確保が出来、医療の質向上に繋がります。
そうなると、患者の満足度(C・S)も良くなり患者が増え、また、業務の効率化も図れれば医療機関の経営が向上し、経営が良くなれば、優秀な医師・看護師等の確保や離職防止に繋がり雇用の質の向上が図られます。

 

 

 
両日の参加者合計は70名で、主に病院の管理者が多かったようです。

 
このセミナーが医療の質の向上にいささかなりとも役立つことを祈っています。

 

 

 
写真…桜(2/13鹿児島「仙厳園」にて)

事業承継相談会

当社で事業承継相談会を開催することと致しました。

4月 6日(水)

5月18日(水)

6月 8日(水)

事業承継の相談といいますと、大概の方が「相続税」の問題と捉えます。

もちろん、それも問題は問題なのですが、当社の相談会は次の要素に分解して、承継の課題に取り組みます。

F:ファミリー(家)・・・誰が家を継ぐのか?(お墓、実家)

B:ビジネス(経営権)・・・誰が経営者になるのか?(優秀な経営者)

O:オーナーシップ(財産権)・・・誰が株主になるのか?(責任あるオーナー)

最近は、法人だけでなく、個人事業の承継相談も増加してきました。

当社のお客様であれば、詳細は担当者にお問い合わせください。

10年承継計画を一緒に作成していきたいと思います。

 

マイナビより採用情報発信

images下記は、最近の採用状況です。

 

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年(予)
——————————————————————-
2名   6名   3名   0名   2名

 

2016年の採用から、マイナビに登録してみました。

3月1日より、マイナビのサイトに弊社の採用情報がアップされる予定です。

 

「命は何時も生きようとしてる」<316>

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日本経済新聞の「私の履歴書」を毎日楽しみにして読んでいる。
1月は小椋佳(作詞・作曲家、72歳)が登場。
最終回の1月31日は「生有るうちは生きよう」と題した回顧だった。

 

愛犬を連れたご自身の写真には「普段は死に装束と称する白い作務衣姿で過ごしている」とある。

 

近々レコード化が予定されている未発表の歌の歌詞が掲載されていたのでご紹介します。

 

「命は何時も生きようとしてる」

 

生きていれば
誰にだって闇に包まれたり
不運と言う重い岩に圧(の)し掛かられたり

 

そんな時も
どんな時も

 

命というものは
人の意思の どうかを問わず生きようとしてる…

 

深い嘆き 抱く時も
命というものは
翳(かざ)す炎 絶やすことなく 生きようとしてる

 

予兆も無しに 訪れ来る 揺蕩(たゆ)とう運命に

 

ただ 幸運 幸福

 

約束はされない
けど 聴きましょう
命の声 心の奥底で
今 生きましょうと

 

生きてみましょうと  響く歌声

 

出来れば より善く
より美しくと
より美しくと

 
生前葬をすませた作詞家の死生感は奥深い。
両親からいただいた命を大切にしたいものである。

 
写真…シクラメン(自宅)

金融機関の動向

2016年。

金融機関の動向に注目する1年となりそうです。

1.マイナス金利

金利をマイナスすることで経済が果たして浮揚するかどうか注視したい。

現在、▲0.1%であるが、今後、マイナス幅が拡大がするかも注目。

2.フィンテック(ファイナンスとテクノロージーの合成語)

メガ銀行を中心に、クラウド会計などを強力に推進。銀行員に会計コンサルの資質があるのかないのか見極めたい。

3.再編

地方の金融機関の再編が進むのかどうか注視したい。

「土佐の高知」<315>

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MMPG「Legend-M」の集まりで高知に赴く。
久しぶりに今回プレゼンターの鍵山堅一先生にお会いする。

 

3日の晩、「料亭濱長」で節分にちなんだ演芸を観ながら鰹のたたきや恵方巻きなどご馳走をいただく。
本物の宮司が来られてのお祓い神事があり、びっくり。

 

会長の飯田先生とは二日間、土佐ロイヤルホテルで深夜まで囲碁の対局を楽しんだ。

 

5日には高知市の中心にある高知城を拝観する。

 

夜須駅から高知駅へ。高知市の路面電車で「はりやま橋」で乗り換えて「高知城前」に。

 

途中で旅人への気遣いか三人の方から声がかかったり、高知城の観光案内所の方にバス時間などを尋ねたら、帰りに絶景スポットの手製写真をいただいたりした。
人なつっこくあたたかい。

 

なんとか天守閣まで登る。
快晴の中で良く映えていた。

 

高知城を築いた山内一豊は1545年(今から470年前)尾張の生まれで、豊臣秀吉に仕え、後の関ヶ原の合戦で功績を上げ、土佐24万石の初代藩主となった。
17歳の頃、結婚した妻「千代」が持参金で名馬を買わせ「馬揃え」という儀式で織田信長の目にとまり一豊の出世のもとになった。
「内助の功」で有名。

 

高知城の築城は1601年(415年前)に始まり10年後に完成している。

 

「はりやま橋商店街」の露店では柑橘類の文旦(ぶんたん)や「ぽんかん」、フルーツトマトが並んでいた。

 

4日のゴルフは「土佐カントリークラブ」、なんと鍵山先生は39・39=78で優勝した。

 

土佐カントリークラブは31日の日曜日に民放番組「ゴルフ侍、見参!」の舞台になっていた。

 

3月にはレディスカップが開催される。

 

高知県の人口は73万人で、気候は良く晴れるが降るときは一気に降る。
このことはあっけらかんとした土佐人の気質に影響を与えていたとする説もあるとか。

 

幕末に活躍した坂本龍馬、武市半平太、中岡慎太郎の出身地である。
1881年(明治14年)に自由党を結成した板垣退助(1837年生まれ)や、三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎(1835年生まれ)も高知県出身の偉人である。

 

 

 

写真…「はりまや橋」と「高知城。」

10年前の貸借対照表

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10年以上、あるお客様の担当を続けておりまして、現在も財務分析と経営計画のご指導をさせていただいております。

10年前の貸借対照表と現在のそれを比較しますと、当たり前ですが、随分、違いますね。365日(1年)ではなく、3,650日(10年)かけて改善してきた貸借対照表には迫力や風格もあります。喜びも悲しみも共にした10年比較貸借対照表を眼前にすると、経営者との話は思い出話と共に止まりません。

長期的な視点を持つと、大胆な手を打つことができます。上場会社のように四半期(3か月)で成果を出そうとすると、どうしても短期的なテクニカルな打ち手になってしまうのは仕方のないことかもしれません。

私も次の5か年計画を立案することになりますが、長期的に考えていきたいと思っております。

「誕生日カード」<314>

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1月は何かと年賀行事が多い。

 

ホテル会場での新年賀詞交歓会だけでも九回あった。

 

また、私の73歳誕生日の月でもあり気持ちがあらたまる。

 

木村経営ブレーンではスタッフの誕生日に「誕生日カード」と「お祝い」がプレゼントされる。

 

私も、あたたかいお祝いメッセージ入りの「誕生日カード」をいただいた。

 

いただいたカードは箱に入れて大切にしてあるが、一番初めのカードは平成3年だから25年も続いている。

 

その25年前のスタッフの数を数えてみると18名で今の半数だ。

 

私以外18名のうち、今も在籍しているスタッフは3名、立派だと思う。

 

18名には退職後に資格取得した方を含め税理士3名、社会保険労務士1名、行政書士1名が含まれている。

 

残念なことに、亡くなられた方も2名おられる。

 

25年という年の経過は、各人各様な運命をたどる。

 

平成3年はSMAPがCDデビューした年だが、25年後の今月はSMAPの解散が日本中を騒がした。

 

その年1月、私は48歳を迎えて日本医業経営コンサルタント協会に入会している。

 

今後も、人生をありのままに楽しめたら、この上ない幸せである。

 

このブログの作成中に大相撲初場所で琴奬菊が初優勝した。

日本出身力士10年ぶりの優勝。

モンゴル人の三横綱に優勝を委ねていたから、ようやく日本人が取り戻してくれた安堵感が漂う。

 

琴奬菊の郷土は福岡県柳川市で昨年「白秋祭」で訪れたところ。

柳川市あげて喜びに包まれていることだろう。

 

10年前の日本人優勝力士は栃東である。

栃東の親方は栃錦(春日野部屋)、私はその栃錦の大ファンだった。

昭和30年~35年まで横綱をはり「栃若時代」と言われたが、ラジオの前でしがみつきながら応援したものである。

古い話だが懐かしい。

 

写真…誕生日カード

来たれ! スタッフ!!

!cid_86566D27-7915-43C6-974B-78BA1E502987今年の曼荼羅シートの仕事(8項目中1番目)の項目で、「採用に注力せよ!」と書きました。

この採用難は一過性のものでなく、これからも続くと思います。

周囲の会計人に聞けば、採用難の状態であり、金沢だけの状況ではないようだ。

納税と雇用に貢献すれば、地域社会に還元できると信じていますので、採用を継続していきます。

SNSの活用など、現在、研究中です。