金沢会計人 のすべての投稿

危機感を常に持つ 2020

映画ゴッドファーザー(1972)の中で、マーロン・ブランド演じるゴッドファーザーが後継者に語りかえるシーンがある。

「決して油断するな」

後継者を演ずるアル・パチーノは、いかにもわかったという表情で応えるが、その後のパート2を見るに、栄光の陰にトラブルがまとわりつく。

 

絶対に大丈夫だという業種、会社はない。

環境変化により、会社を支える条件や前提も変化している。

隣の火事は対岸の火事では決してない。

常に危機感を持つことが大事と強烈に感ずる。

「油断するな」と。

「令和2年TKC北陸会役員大会」<459>

昨年12月6日の初雪だけで13年ぶりに1月中雪が無かった。

 

1月31日に表題の会合が開催された。

特別講演で飯塚真則(まさのり)TKC社長が「TKCからのご報告」と題して講演された。

飯塚真則社長(44歳)は昨年12月20日の株主総会で就任された。

私と同年の飯塚真玄(まさはる)名誉会長のご長男である。

 

新年賀詞交歓会では隣の席になり、親しくお話できた。

 

TKC全国会運動方針と飯塚社長ご講演の骨子は次のとおり。

 

TKC全国会の運動方針

 

「職業会計人が勝ち残るための3つの条件」

 

1、効果的な業績を上げるための組織力。

 

2、必要かつ有用な仕事をしていることを社会に納得させる努力。

 

3、現代の業務に適応し、経済の変転する要求を満たす新しい業務を始める。

 

「TKCブランドで社会を変える」

 

1、TKC方式の書面添付の推進。

 

2、TKCモニタリング情報サービスの推進。

 

金融機関に信頼性の高い決算書を大量に提供して、決算書の信頼性は識別可能であることを認知してもらう。

 

3、TKC方式の自計化の推進。

 

「会員事務所の経営基盤強化」

 

1、TKC行動基準書の理解と実践。

 

2、巡回監査士や巡回監査士補を増大させる。

 

3、認定支援機関として経営助言業務を強化する。

 

飯塚社長のご講演の骨子

 

・TKCモニタリング情報サービスの2019年12月末実績

 

実践事務所 5,331件

利用申込件数199,338件

利用社数  112,140社

 

・TKC方式の書面添付は全国的に着実増加

 

平成30年度(H30.4~H31.3)の国税庁実績

法人税申告件数 2,929千件

うち税理士関与件数 2,609千件(89%)

うち書面添付件数

246千件

書面添付割合

9.5%

意見聴取割合

2.4%(添付の25%)

実地調査省略割合

51.8%

書面添付中調査移行割合

1.2%

 

書面添付先においては申告是認率99%がほぼ実現されていると見れる。

 

・TKC方式の自計化の推進

 

最新のICTを活用して、初期指導・巡回監査の生産性に貢献する。

 

関与先企業からのクラウドファーストの要請に対応するとともに、API接続、マルチデバイス大量等による生産性向上を支援する。

 

・令和2年の法律改正対応

 

4月

○大法人(資本金1億円超)の電子申告義務化(対象企業は国内で約23,000社)

○大法人の社会保険関係の電子申請義務化

○中小法人への改正労働基準法(時間外労働の上限規制)の適用(働き方改革)

○民法改正(瑕疵担保責任に関する見直し、配偶者居住権の新設等)

 

7月~8月

○東京オリパラでは10億回以上のサイバー攻撃が発生?

 

10月

○年末調整控除申告手続きの電子化

 

 

・オンデマンド研修サービスで職員研修を。

 

翌月巡回監査率90%以上の1事務所あたり平均視聴本数は年間4.5本配信している。

利用してますか?

 

・全国会計事務所に占めるTKC事務所の割合

 

全国会計事務所数 31千件

うちTKC事務所数 9.6千件(30.9%)

 

石川県

300事務所のうちTKC事務所123(41%)

法人数24千件のうちTKC事務所9千件(36%)

富山県

236事務所のうちTKC事務所80(33.8%)

福井県

169事務所のうちTKC事務所65(38.4%)

 

 

飯塚真則社長の挨拶で「税理士事務所は今後10年間に黄金時代が到来するだろう」の言葉が印象的だった。

 

 

写真・・・飯塚社長の講演(1/31)

中央大学石川支部常任幹事会 2020

2月1日(土)石亭にて、中央大学常任石川支部幹事会を開催する。

4月18日(土)の東急ホテルでの役員会、8月1日(土)の総会(いずれも場所は金沢東急ホテル)開催を決議しました。

100名弱の会員が集まる総会は、準備が大変なため、中央大学出身者が多い石川県庁、金沢市、北國銀行の3団体が持ち回りで担当しています。

2020年の担当は北國銀行であることを確認しました。

富山支部との対抗ゴルフも6月13日(土)、片山津ゴルフクラブで開催されることとなり、こちらも楽しみです。

RPA実践元年 2020

従前より、会計事務所RPA研究会株式会社の大城代表と懇意にしており、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)についての知見を共有しておりました。

一方、山形のあさひ会計のグループ会社のロボット研究所もRPAに取り組んでおり、先日、幹部と見学に行って参りました。

 

前者のツールが「EzRobot」であり、後者のそれがSoftomotive社の「WinAutomation」。それぞれに特徴があり、メリットとデメリットがあるように思います。

先ずは、どちらとも採用し、社内活用さらにはお客様に知見を提供して参りたいと思っております。

 

業務を自動化するには、先ずは標準化しなければならず、業務の棚卸が必要です。

自動化に向けた過程こそが、社内改善そのものと考えております。

RPA実践元年。「覚悟と挑戦」をテーマに、自動化に取り組んでまいります。

今年も「視点はグローバルに、活動はローカルに」で活動して参ります。

「第43回・石川税理士碁友会で四度目の優勝」<458>

1月20日に北陸税理士会館で石川税理士碁友会が開催され参加しました。

 

前夜に家族で私の喜寿祝いがあり、飲み過ぎて当日朝は二日酔いで参加を躊躇する状態でしたが、なんとか参加出来ました。

 

昨年の1月に四段で参加して10年ぶりに優勝し昇段して今回は五段で参加です。

 

1局目、相手の方は三段で白番二子局、中盤から厳しい形勢だったが辛抱して打ち続け整地して見たらなんと運良く一目勝ち。

 

2局目は碁友会の指導をされている佃優子八段・石心席主に四子を置いての指導碁。

優勢だと思って打っていたが手筋を繰り出されて劫になってしまった。

相手の劫立てには天下劫でツグはめに。

佃先生の劫立ては私の石の目を取る厳しい手。

死活の際どい状況に起死回生の策が無いものかと苦しんでいたら、何と一線の下がりが先手となることを見つけて生きることができた。

その後、打ち続けていたが先生は「10目は足りないでしょう」と投了された。

 

3局目の相手は、前回負けた四段強豪。

白番で何とか盤面八目の勝利。

 

4局目も四段の方で、いつも苦戦してる記憶がある。

白番で打ち進めていたが、随所に手筋が放たれて苦しい戦い。

厳しく攻められたが、逃げながら相手の石との攻め合いになり何とか勝たせていただく。

 

運良く昨年に引き続いて四度目の優勝をさせていただいた。

 

成績は、2位竹澤謙造初段、3位小倉隆三段、4位大森英樹1級の会員の方々でした。

 

ルールにより、次回からは六段という厳しいハンディになり身の引き締まる思いです。

 

囲碁は右脳と左脳をバランス良く働かせる頭脳スポーツです。

医学的にも健康維持に効果があるとされています。

 

囲碁が趣味の税理士会員の皆様には、気楽に石川税理士碁友会へご参加いただきたいものです。

 

 

写真・・・石川税理士碁友会で優勝(1/20)

2020年 曼荼羅シート発表

毎年1月のルーティン行事である曼荼羅(まんだら)シート発表。今年もきっちり実施いたしました。発表時間は一人90秒。

 

40名超の曼荼羅シート。それぞれの個性がばっちり出てしまう。また、何を考えているかもわかり、同じチームとして一緒に仕事をしていくうえでこのうえなく貴重な資料となります。

 

年始の挨拶も終わり、北陸税理士会の新年賀詞交歓会も終了。これから繁忙期に突入します。アルバイト、派遣社員などたくさんの方にお支えいただいて、確定申告最終日3月16日(月)を迎えたいと思います。

「食は文化」<457>

わが社の「STLOWS」誌101号への寄稿です。

 

衣食住は生活に必要だが、そのうち食は命を繋ぐために欠かせない。

 

終戦前後、日本は貧しい食生活で私の小さい頃は豆腐1丁を家族全員で分けて食べた記憶がある。

 

日本の復興と共に、食は餓えを充たすものから豊かさの文化へと変わっていった。

 

また、「いただきます」、「ごちそうさまでした」は幼いころ覚えた礼儀作法だった。

 

「衣食足って礼節を知る」だったのだろう。

 

豊かさが、その後の生活と精神を変えた。

 

平成25年12月、「和食・日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録される。

 

南北に長く、四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化。

「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」がユネスコに認められた。

 

「和食」の四つの特徴。

 

1、多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重。

2、健康的な食生活を支える栄養バランス。

3、自然の美しさや季節の移ろいの表現。

4、正月などの年中行事との密接な関わり。

 

北陸のご当地食材のうち魚介類のベスト10を見ると。

 

1、香箱がに

2、がすえび

3、のどぐろ

4、寒ブリ

5、甘エビ

6、ずわい蟹

7、ホタルイカ

8、本まぐろ

9、能登とき海老

10、さざえ

 

食は生物である動物や植物をいただき人間の命を繋いでいる。

感謝無くして食は語れない。

 

日本海で獲れる魚介類は

豊富だ。

新鮮なネタと地元米の握り寿司は絶品であり、遠来の客のもてなしに最適である。

あらためて、食の有り難さを感じる。

 

 

写真・・・日税連新年賀詞交歓会で神津信一会長、稲田朋美自民党幹事長代行(福井県衆議院議員)と。(9日、ホテルオークラ東京)

2020年 金剣宮参拝

新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い申し上げます。
1月6日(月)、創業の地である白山市の金剣宮で参拝いたしました。
8時20分からの参拝で清々しい気持ちとなりました。
今年も皆で二拝二拍手一礼をし、心ひとつにしていこうと決意しました。
末筆ながら、皆様がいつまでもお元気でありますように、心から祈念しております。

2020年 新年ご挨拶

新年明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い致します。

年末年始で再読した本を紹介したいと思います。

 

1.「熔ける~大王製紙前会長井川意高の懺悔録」 井川意高

人間の業の客観視が爽やかな読後感を与えてくれた。オスカーワイルドの言葉を想起する。「人間を善と悪で区分けするのは愚かなことだ。人間は魅力的か退屈かのどちらかである。」

 

2.「30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由」 杉本宏之

お金の執着から諦念までの過程が興味深い。1万円の印刷原価が23円。造幣局から外に出た瞬間、1万円に化ける。信用創造の螺旋階段を踏み外し破滅した男の言葉は重い。再起後、経営の数値に滅法強くなったのは全ての経営者の参考になるであろう。失敗が人間としての器を大きくする。本当に蛇足だが、深田恭子とグランクラスデートした行動力も納得。

 

3.「終わった人」 内館牧子

北陸税理士会中小企業支援対策部主催で富山県弁護士会との事業承継支援交流会時にて、ある富山県の弁護士の方から推薦を頂いた本書。事業承継の渡す側に焦点を当てた光と影。

国連が65歳以上を「高齢者」と定めたのは、半世紀以上も前だという。当時、日本人の平均寿命は65歳。今、90代まで元気な方も大勢いる。60代で定年を迎えた主人公はビジネスで成仏できない。職場と墓場の間での挑戦と失敗。帰郷の時の心境が心に沁みる。「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」(石川啄木 「一握の砂」)

「2020年(令和2年)・年頭所感」<456>

明けましておめでとうございます。

 

干支の「庚子(かのえ・ね)」は、変化が生まれ、新たな生命がきざし始める状態なので、全く新しいことにチャレンジするのに適した年と言えるようです。

 

私は今月、満77歳の喜寿を迎えるので、健康第一に気持ちを新たに生活を楽しみたいと思っております。

 

本年もブログ「遊魚動緑」をよろしくお願い申し上げます。

 

本年は7月にオリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。

 

1964年(昭和39年)以来56年ぶり2回目です。

 

オリンピックのチケットはバドミントンを申込みましたが、すべて外れましたのでテレビ観戦です。

 

当社では毎年、木村岳二代表の発案で全員が「曼陀羅シート」を作成し、年初に発表して自己成長を誓うのを恒例としています。

 

私は今年の曼陀羅シートのテーマを昨年の「気付きと実践」から「自己探求」に変えました。

 

日々の生活の中に、ふとした楽しみを発見し、自分なりに探求できればと思います。

 

「断捨離(だんしゃり)」しながらも「楽未央(楽しみ未だ尽きず)」の気持ちで望みます。

 

 

写真・・朝雲、門松、お鏡(1/4、白山カントリー倶楽部で初打ち)