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デフレの正体

1月27日(金)、MMPG第125回定例研修会に参加させて頂きました。
国立社会保障・人口問題研究所 西村周三所長の講演の中で、『デフレの正体』批判を知りました。
藻谷浩介著「デフレの正体~経済は『人口の波』で動く」 (角川oneテーマ21)
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「生産年齢人口が減ると消費が減る。」
藻谷氏は、生産年齢人口が減ると消費が減退することを、地域別のデータで検証しています。
私は、この論理は正しいとずっと思っていました。
15歳から64歳までの人が激減していく。
なので、消費が増えない。
しかし。。。
こういう見方もある。。。
本来は高齢者の方が若年者より消費率は高いはず。
若年者の方が将来に備えて貯蓄をする社会が正常な姿
諸外国の例にもあるように、高齢化社会になるとデフレになるとは限らない
⇒医療・介護の需要もある
目から鱗でした。。。
「菅原晃氏VS藻谷浩介氏」
ネット上でも議論になっています。
今後、注目しようと思います。

3年日誌の紹介

先日、異業種交流会で、日誌の紹介をしたところ、反響がありました。
会社の競争優位で、強みとなるところは、独自性です。
独自性を言い換えるならば、、真似されないこと。
中小企業では、経営資源も限られることから、他者に真似されないことは極限すれば、1つしかありません。
それば、徹底して、「し続けること」だと思います。
掃除・あいさつなど。。。
誰でもできることを誰にも真似できないくらい徹底して継続すること。
私は、昨年から3年日誌を継続しています。
記録し続けると、わたくしがどのような人間がよくわかります(笑)
下記写真は、曼荼羅シートと私の3年・5年・10年日誌です。
ご紹介まで。
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「顧客の十戒」

先日、高木芳紀氏の著書 「従業員7人の「つばめや」が成功した たった1年で5000万円売上げを伸ばす仕組み 」を拝読しました。
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42頁にある本当に「顧客目線で考える」とはこういうことの項目で、「顧客の十戒」を知りました。
マーケティングコンサルタントの小笠原昭治先生の言葉だそうです。
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人のご縁の大切さ。
これに最後は尽きますね。。。
「顧客の十戒」
一 私には、選ぶ権利があります。
 しかし、あなたから買う義務はありません。
二 私は満足したいのです。
  満ち足りることができれば、どこの何の商品であっても構いません。
三 あなたのことを忘れても、私を責めないで下さい。
  自分と家族のことは忘れませんが、他人のことは忘れてしまいます。
四 私は常に、あなたから買おうか、他から買おうか、迷っています。
  あなたから買う理由がなければ、私は他から買うかも知れません。
五 私は、何らかの得をしたいと思っています。
  あなたに得させる目的で買おうとは思いません。
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六 私は自動販売機から買うのではありません。人間から買うのです。
  私もあなたへお金を払う機械ではありません。
七 私をだまさないで下さい。
  もし、だまされたと知ったとき、私は絶対あなたを許さないでしょう。
八 私は人間ですから、理性と感情があります。
  知らないものは警戒するし、買っていいかどうか不安だし、怪しいものは近づけません。
九 金の切れ目が縁の切れ目といいます。
  あなたが欲しいのは顧客なのか、売上金なのか、私は見抜きます。
十 私に24時間必要なものは、空気と健康だけです。
  それ以外は、必要なときに、必要なだけあれば充分です。
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人は、なぜ、メモしないのでしょうか?

人は、なぜ、メモしないのでしょうか。
それは、書くこと、アウトプットする機会(人のために何か伝える必要)がないからかもしれません。
私の場合、事業発展計画書や、社長メッセージ(毎週月曜日)、ランクアップノート、3・5・10年日誌(3冊)など、結構な記録をとっております。
日誌で改めて気づくのは、1月から横に12月まで書いていくと、永遠に横に書いていくような気がします。12月が永遠に続くような感覚で書いています。
当たり前ですが、日誌の終わりには12月31日で終了し、また、年度を変えて、下段から1月1日から最初に戻り、書きます。
時間は過ぎ、時間は有限だと肌で感じます。。。
蛇足ながら、ゴルフスコアを一打一打あのショットはこう打ってと記録している老紳士もおります。
外部の情報発信という点では、STLOWS誌(季刊紙)や社長ブログ(毎週月曜日)を提供しております。
「昨年の今日、何をしていましたか」の問いに正しく答えることのできる人はいないと思います。
日誌を読めば、一気に、その日の情景が匂い立つように思い出すことができるから不思議です。
記録するには、どうしても、現場でのメモが必要です。そのメモ帳には「宝心在」という題名をつけて、ひたすらに記録しています。
結婚式の披露宴でも、良い挨拶などがあれば、時と場所を選ばずメモします。
ただ、業界の先輩などの場合は、「メモとってもよろしいでしょうか」という配慮が必要な場合もありますので、ご留意ください。
「かく」には3つあります。
1.描く(計画書などビジョンを描く)
2.画く(月間目標など仕掛け、企画する)
3.書く(日々の動きを日誌で書く)
いつでもどこでも思いついたらメモをする
メモしたアイディアを発信したり、まず行動することが成功への第一歩です。

新春のご挨拶

新春のご挨拶(木村岳二)
2012年(平成24年)の新春を迎えられましたこと、心からお慶び申し上げます。
厳しい経済環境の中、辛抱強く着実に歩んでゆきたいと考えております。
新春のご挨拶にあたり、「木村経営ブレーンは何屋さん」を紹介したいと思います。
「木村経営ブレーンは何屋さん」
1.成功への提案業
2.信用付与業
3.有用な情報の発信基地
4.健康志向業
5.平凡を非凡に徹底する会社
当社にも基本理念や経営理念がありますが、抽象的です。
そこで、「当社は何屋さん」を作成することにより、経営理念をさらにわかりやすくしました。作成の狙いは、社員一人一人の立場役割から経営理念を実現するためです。
○○提案業や○○を徹底する会社などにすれば、社員の仕事の発想の幅が広がります。経営理念を「何屋さん」にして、社員一人一人が日々の仕事の動きの中で、手・足・口が動く形に落とし込んでいます。
今年も、この「木村経営ブレーンは何屋さん」を意識し、仕事を行います。
最後に、皆様の益々の事業発展を御祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

仕事の実戦録 Part3

第38期(平成24年度)事業発展計画書にも記載した、「ほんもののコンサルタントになる本」(本郷尚先生著)からベスト50について解説したいと思います。
(1~10に続き。。。)
11 個人のお客様との話には、時間とゆとりをもたせる
お客様と面談しているときは、お客様だけの時間と感じてもらいましょう。
⇒お客様と面談している時は、その時間、そのお客様に集中します。電話も緊急以外、でないようにしています。
自分自身の経験があり、徹底するようにしました。きっかけは、散髪屋のカットでのこと。カットして頂いている方と楽しく会話していますが、当然、他のお客様もいます。談笑の後、別のお客様へと移っていくと、何か寂寥感が漂います。ですから、その瞬間はお客様だけ。
12 対応している一瞬一瞬が勝負である
信頼をなくさないように、心を込めた対応を心がけましょう。
⇒お客様の中には、あらゆる質問をする方もおりまして、どこから弾が飛んでくるかわかりません。そこは、大局観で大きな地図を作製しながら、目的地へ誘導していきます。神経を集中しながら、お客様の立場に立って聴きます。
13 こまめな中間報告で不安を取り除く
お客様には経緯、経過、問題点等、随時報告することが重要です。
⇒お客様は納税額など資金繰りがうまくいくかどうか不安。とくに相続税などは、中間報告が大事なことかと思います。
14 お客様は「結論」が知りたい
ずばり結論を先に言うことにより、喜ばれ信頼されます。
⇒まずは、結論からが基本でしょうね。
15 選択肢だけでなく、プロの見解を示す
プロとしての意見・見解を示し、お客様の不安を払拭してあげましょう。
⇒いくつかメニューを提示するよりも、これがベストと言える解決案をずばり提示。
(終わり)

仕事の実戦録 Part2

2012年度(平成24年度)の事業発展計画書にも記載したほんものコンサル50選(「ほんもののコンサルタントになる本」(本郷尚先生著)からベスト50)について解説したいと思います。
(5に続き。。。)
6 省く勇気、断る勇気もプロの条件
優先順位を考え、大事なことや重要案件に全力を傾けましょう。
⇒事業撤退やお客様の依頼を断ることは本当に難しいです。したがって、撤退や解約のルールや基準を設けています。
7 待つ身になって、待たせない
気持ちのよい対応は、待たせないことから始まります。
⇒信用を築く基礎だと思いますので、5分前到着は徹底します。
8 丸ごと理解しようとする気持ちで接する
お客様を包み込み、悩みや不安、迷いを解決してあげましょう。
⇒地域に根付く弊社は、決してこの地域から逃げることはできません。清濁あわせ飲むことが大事です。家族関係から何からすべて共有します。
9 お客様とたえずコミュニケーションをとる
毎日自分のお客様に自分の声や文章を届けましょう。
⇒弊社のホームページで所長のブログを10日毎にアップしております。この社長ブログ「宝在心」も、毎週のコミュニケーションと考えております。四季報STLOWSもその一環です。また、弊社の最終四半期(10~12月)では、少ないですけれども年一回のお客様廻りをしています。セミナー案内やカレンダーなど持参しています。
10 話をさえぎらず、最後までじっくり「聴く」
お客様の悩みを解決するには、話すことにより、聞くことが大事です。
⇒耳が2つで、口1つ。つい最近まで、会議でも他人の意見を遮ってまで話をしようとしていました。今は、反省して自戒しています。腰を据えてじっくりと聴きます。
(続く)

仕事の実践録 Part1

2012年度(平成24年度)の事業発展計画書にも記載したほんものコンサル50選を記載します。
「ほんもののコンサルタントになる本」(本郷尚先生著)からベスト50について抜粋しております。
⇒が私の実践、体験です。
1 現代にも通用する「早起きは三文の徳」
仕事の効率、情報の新鮮さ、どれをとっても午前のほうが上です。
⇒緊急ではない重要なものに取り掛かるとき、誰にも邪魔されない早朝の時間を活用することが必要なことと思います。私の場合、事業発展計画書の作成や学習時間などを早朝の時間に充てていました。
2 朝いちばんに優先順位をつけ、即行動
朝いちばんは、大事なこと、気になることから始めましょう。
⇒TO DO(やるべきこと)を箇条書きに書いて優先順位をつけると、本当に効率的です。私の場合、今日の狙い(今日、これだけが絶対に完了させる!)を書いて、翌日、反省(次なる手立て)も書いております。
3 迷うより、どんどん予定を入れる
積極的に動けば相手から反応があり、目標達成に向け一歩前に進めます。
⇒役員や幹部ならば、「こなす仕事」よりも「取り組む仕事」に取り掛かることが必要です。予定というより如何に仕掛けるかが大事です。
4 お礼と連絡は早すぎることはない
心構え次第でタッチの差が生まれ、その差はやがて大きな開きとなります。
⇒名刺交換したとき、「出会いハガキ」をだすようにしております。これが縁で、富山県の金融機関の方から、講演を依頼していただいたこともあります。
5 帰り際に、必ず次回の約束を取りつける
スケジュールと面談目的が明確になり、仕事がスピーディーに進みます。
⇒私の場合、あるお客様の場合、常に3カ月先の予定も入れています。
(続く…Part10)

第8次5カ年計画(2012~2016年)の立案

現在、第8次5カ年計画(2012~2016年)の立案をしております。
2011年3月11日の東日本大震災で、社会が大きく変わり、ますます、日本経済が成熟化する中で、次世代の経営をどうするか。
過去の成功体験は全く参考にならないほど、スピードが速い。
我々の敵は、過去の成功体験。
事業計画書は、何を描くのか。
お客様から喜ばれ感謝されて、お客様の模範会社となるため、数字による目標と方針を明確にし、何をしなければならないか、何をしてはいけないかを描きます。
第38期の計画書は、180頁くらのボリュームを予定しております。
「その時、歴史が動いた」
その瞬間を皆と共有したいと思います。

採用のポイントや採用基準の優先順位

中小機構北陸支部で窓口相談を担当しております。
下記の問題と回答は、ある日の相談を簡易的にまとめたものです。。。
「採用のポイントや採用基準の優先順位」につき、考えてみました。
≪質問≫
業容を拡大するため、営業マンを採用しましたが、すぐに辞めてしまいました。
採用基準は、「専門知識があること」、「営業能力があること」としました。
今後の採用に活かしたいので、上記以外の採用のポイントや採用基準の優先順位があればご教示いただけますか。
≪回答≫
1.仕事の結果について
稲盛和夫氏は、仕事の結果を以下の方式で説明しています。
(算式)
人生の仕事の結果
= 考え方      ×熱意    ×能力
(-100~100点) (1~100点) (1~100点)
(ポイント)
・人には能力があっても、熱意があっても、考え方が間違っているために、十分な成果を出さない人がたくさんいる。
・ 多少能力があっても、熱意があっても、考え方がマイナスだと掛け算なので全てがマイナスになってしまう。
・今は能力があろうと、なかろうと、強い熱意を持ち、プラス思考で行動すれば、人生の結果は必ず良い結果になる。
・ 考え方が間違っている人やマイナス思考の人は、自分だけでなく、社内に悪影響を及ぼすので、いないほうが良い。
(採用の優先順位)
採用する際、能力よりも考え方が肝要です。
代表の考えに賛同できるかが採用の岐路と考えます。考え方には、マイナスもあるから、 職場は「プラス思考の人間育成道場とすること」を徹底することが肝要です。
2.考え方と能力について
GE元会長ジャック・ウェルチ氏は、「会社及び社長の思想を理解でき、受け入れる、しかし、仕事の能力はない」という人に対しては、「能力のないことは気にするな、よい上司をつけます。」と説明しています。
一方、「会社及び社長の思考は受け入れないが仕事の能力はある。」という人に対しては、す「ぐに辞めてください。借金をしても退職金を払います。」との採用方針を立案しています。
3.まとめ
ジャック・ウェルチ氏も稲盛氏と同様、能力よりも考え方を重視しています。この点から、経営理念や考え方に賛同できる方を優先的に採用してはいかがでしょうか。