昨日の午後から、金城短大へ。
会計学総論、今年初。
「明けましておめでとうございます。」と年賀の挨拶からスタート。
「試験は、レポート」と宣言した後、賞賛のどよめきが教室からおこる。
なかには、感謝の声も。
さて、職業会計人専門雑誌である月刊「税理」に投稿予定の草稿を一部公開しよう。
昨日、STLOWS会員である現役病院事務長と電話で「平成20年診療報酬改定」につき、教えて頂いた結果をまとめる。
事務長のブログ。(重ね重ねのご芳情、誠にありがとうございます^^)
「イケイケ事務長かっちゃんのブログ」
わたくしの質問を事務長が分かり易く答える。
このやり取りを直接聞いた方が、文章よりも理解は容易であろう。
セミナーを受講する際、講師に直接質問したほうが良いのもそのためだ。
本質をズバリ聞ける。
以下、専門的な内容なので、ご参考に。
平成20年診療報酬改定概要(整形外科編)
■経営のポイント:脳卒中リハに対してST(言語聴覚士)活用で収入アップ
平成20年度診療報酬改定は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞(こうそく)・糖尿病の4疾病のうち、脳卒中に対するリハビリテーション(以下、「リハ」という)に焦点を当てている。
脳卒中は、日常の生活習慣を起因とする病気であり、医療費が急増していることから、厚生労働省も、その予防と対策に重点を置いているようだ。
脳卒中の後遺症として、失語症や摂食嚥下(「せっしょくえんげ」と読む。食物を認識して口に取り込むことに始まり、胃に至るまでの一連の過程を指す。)障害などが挙げられる。
言語聴覚士(以下、「ST」という)は、その障害のある者に対し、その機能の維持向上を図り、言語訓練を行う。
今回の改正は、STにスポットライトを当て、STを確保することにより収支が変わる。
■業界の最新情報
【改定の概要】
整形外科に関する診療報酬体系は、平成18年4月改正の日数制限から迷走を始め、結局、平成20年改訂で、逓減制の廃止に至り、その迷走に終止符を打つ。
結局、改正前の体系に戻り、分かり易くなった。
平成19年4月に導入された逓減制が廃止されるとともに、その際に新設された疾患別リハビリテーション医学管理料も廃止された。
ただ、疾患別の体系は変わらず、算定日数上限後は一月あたり13単位までとされ、14単位以上は選定療養として患者の自己負担において実施は可能となる。
1単位は、20分換算であるから、4時間20分を越える場合、患者は自己負担せざるを得なくなる。
仮に診療費が2千円の場合、1割負担であれば200円のところ、全額2,000円の負担となれば、病院側も配慮するだろう。
■経営のポイント
【増収PONT】
(1)脳血管疾患等リハ(Ⅱ)算定
脳血管疾患等リハ(Ⅱ)が従来の100点から190点に引き上げられた為、リハ収支が大幅に増収となる医療機関もある。
施設基準もST、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)それぞれ1名以上のセラピストが在籍しており、かつその数が計4名以上必要である。
従来からリハ医療に取り組んでいる医療機関についてはさほど高い壁にはならない。
脳血管疾患等リハ(Ⅰ)にドメインを置いていた診療機関は、その点数がすべて引き下げられたため減収であった。
一方、同リハ(Ⅱ)に収入基盤を置いていた診療機関は、増収となった。
(2)集団コミュニケーション療法の新設
STが集団コミュニケーション療法である言語聴覚療法を行った場合に、患者1人につき1日3単位まで算定できる。
金沢会計人 のすべての投稿
楽観的に行きましょうか
朝の日課は、この「職業会計人の激白ブログ」を書くことであるが、同時に、アクセス数のチェックも怠らない。
昨日のアクセス数が激増している理由を推考するに、木村所長の金沢大学での講義も一つの要因であろう。
さて、昨日、月刊「税理」2009年リニューアル版「整形外科」につき、盟友「事務長かっちゃん」に指導をお願いしていたペーパーが昨日のお昼ごろに届く。
なんというスピード、そして充実した内容。
現役事務長を友に持つ有難さに、嬉しさを隠せない。
「かっちゃん」方面に手を合わせ、頭を下げる。
また、MMPG所属京都の大手所長先生からも、1月の新年会につきお電話いただき、この「税理」の話題に及ぶ。
どうも、私の窮状はブログを見て知っていたようだ。
冗談口調とはいえかなり真剣に、「皮膚科」の執筆をご依頼するも、先生も「税理」より執筆を依頼されているとのことで、逆に窮状をご説明頂く。
聞けば、社会医療法人を実際立ち上げたことから、「社会医療法人」の項目を担当し、書きあげるのに苦労しているようだ。
そこで、事務局に昨日の件につき連絡したところ、「皮膚科」は、先輩の先生が代打執筆のこと。
すべてうまくいく。
午前中は、年始ご挨拶で、お客様2件をご訪問。
私の結婚式以来のお客様にも会うことが出来き、近況をご報告する。
午後は、中途採用の役員面談。
所長の事業に関する考え方を改めて、聞く機会を得た。
事業を通じて、自分以外の他人の幸福に貢献する。(宗教ではないよ!)
仕事を通じて、社員・お客様・取引先・税理士会・社会に貢献していく。
そうだ!その通りだ!!
最近、採用試験・面談を幹部へ委ねている。
その過程で、幹部と「採用の考え方」につき、価値観が同じではないことに気づき、再考する。
事業発展計画書に盛り込むか否か、検討中。。。
ただ、それだけでなく、私の指導力が問題なのかもしれぬ(苦笑)
今後、仮に会社の執行を委ねる場合、考え方・価値観が異なるのは経営にとって致命的。
私がある時点から採用したスタッフも、この基準では「全員不合格ではないか」とさえ思う(笑)
仮に不合格であれば、今の事業は成り立たなかったかもしれない。
優秀な人材こそ事業発展の礎。
機会損失は避けたいところだ。
原稿再び
昨日、初詣の後は、役員会&幹部会議&昼食会。
「明日の記憶」を読んで、記憶とメモの大切さを確信したので、「役員会~所長の視点」と題して、とにかく漏れなく所長の発言をメモする。
読み返すと、その発言の趣旨など浮かびあがってくる。
誰よりも全体を俯瞰し、危機感を有し、相当な覚悟で経営に挑んでいるトップの視点を忘れぬように、メモは継続したい。
また、所長も私のブログを毎日見ているので、ある意味、以心伝心。
公の場所のコミュニケーション。
午後から、人事コンサル案件の打ち合わせ。
夕刻まで、組織再編案件の事実関係整理をしていると、衝撃の連絡が。。。
2007年の夏、「税理」という専門雑誌で、「整形外科」「薬局」につき、執筆させて頂いた。
<業種別>税理士のための関与先訪問時 経営・税務指導マニュアル
月刊「税理」編集局 (編集), 日本税理士会連合会 (監修)
連絡は、その内容を2009年版にリニューアルして頂きたいという内容であった。
OK。
衝撃は、その原稿依頼のアンダーラインの箇所であった。
「整形外科」
これは、前回同様、盟友「事務長かっちゃん」に礼を尽くして、ご指導いただこう。
なんとかできそうだ。
「皮膚科」
「・・・」
うん、待てよ。皮膚科にアンダーラインが。
一から書き始めなければいけないので、時間がない。
メールの行き違いで、スロースタートとなってしまったのだ。
早速、事務局へ泣きの電話で、事情説明。
さて、どうなることやら。
その後、中途採用試験&面談。
仕事終了後ということもあって、19時30分開始で、終了時刻が22時。
長く充実した1日が終了。
2009年初出社
本日、初出社。
午前8時、恒例の松任金剣宮(まっとうきんけんぐう)にて社員全員で初詣。

松任は、当社の創業の地だ。
この御祓いのおかげで、本当、何か大きなものに守られているような気がするから、不思議だ。
金沢の自宅からその神社まで、車で約30分。
余裕をもって、朝7時には出よう。
毎年、必ず、誰か遅刻してくる。
賭けていたりして(笑)
ここで、遅刻すると、謝り初めとなり、なんとなく気まずい雰囲気となる。
意地でも遅刻できないのだ。
さて、事業年度が暦年の会社の場合、2009年の損益計算書の収入は、今のところゼロ。
綺麗にリセットされている。
しかしながら、固定費は、これも見事にリセットされているものの、4日分の費用はすでに計上されているのだ。
1秒でも早く仕事に取りかかり、採算を合わせて行かねば。。。
神様からひと言
荻原浩氏の「明日の記憶」を購入ついでに、「神様からのひと言」を衝動買い。
読み出すと、止まらない。
443頁を一気に読んでしまった。
サラリーマンの悲哀を痛快に笑い飛ばす佳作。
ただ、上司や役員、後継者の無能ぶり(本当、このような会社ならば、すぐに傾く)を徹底してイジリまくることで笑いを誘っている。
お客様の意見は無視し、役員や後継者はスタッフを大事にしていないし、上司は自己保身に精一杯で、部下を大事にしていない。
当社の事業発展計画書の方針とかなり食い違う点で、小説の設定ながら、この架空の会社経営に我慢ならない。
ユーモア小説なので荒唐無稽な設定は、仕方なしと理解しているつもりが、ついつい経営者の視点から見てしまい、素直に賞賛できない点がいくつかある。
もはや、職業病だな、こりゃ(笑)
さて、主人公は、有名な広告代理店に勤めていた。
しかしながら、上司に暴力をふるい、中堅食品メーカーに転職する。
そして、その転職先でもトラブルを起こし、リストラ要員の強制収容所と言われる「総務部お客様相談室」へと異動。
そこで、直属の上司から、組織の本質を教えられる。
上司は、飲み屋で、おでん鍋を見ながら、会社とは、肩書きだけで尊敬されている枠組と喝破する。
『ほら、狭いところでぐつぐつぐつぐつ煮詰まってさ、部長だ課長だ役員だなんて言ったってさ、
しょせん鍋の中で昆布とちくわが、どっちが偉いかなんて言い合ってるようなもんだ。
考えてみ、このおでん屋じゃ牛スジが一番高くて偉そうだけど、
他の食い物屋へ行けば使っちゃもらえない。
こんにゃくはここじゃ安物だけど、味噌田楽の店へ行けばエリートだよ。』
会社の組織では、自己保身のために、上司に諂い、部下には威圧的な態度をとる方もいるだろう。
『お客様の声は、神様のひと言』と金科玉条のように言えば、部下を奴隷のように扱って良いのか。
(若者ゆえの甘さは、一喝していただくのは結構。
上司は部下に厳しく指導して頂きたいもんだが。。。)
主人公の憤りが伝わってくる。
しかしながら、読み進めるうちに、著者の暖かい心が伝わってくる。
人間の持つ可能性「希望」という光が。
ある日、著者宛に証券会社をリストラされた友人からメールが届く。
「知り合いが自殺した」と。
著者は、メールを返信する。
「死ぬな」と。
著者の会社員時代、逃げ出したくなるようなとき、同僚からよくこうアドバイスされていたようだ。
「大丈夫、死にゃしねぇよ」。
死ぬほどつらいのは生きている証拠。
大切な仲間が周りにいるじゃない。
今年から、繁忙期が終わる頃、幹部やスタッフと飲む機会を意識的に持とうと思う。
事業発展計画書やブログだけでなく、飲み会という遊び的要素を加えることにより、より価値観を伝えることができるだろう。
あぁ、飲み代のお金、別に押さえておかないと(笑)
この立場で、割り勘は要求しくにくし、第一、誘いにくい(苦笑)
あと、ブログのネタにもなるし一石二鳥だ(爆)
休みの効用
正月休みもいよいよ終盤に突入。
この休みは、とくに充実したものとなり、天の恵みだと思う。
思考も整理できたし、学習もできたし、さらに、ゴルフも練習できる^^
次回の大型休みは、8月の盆休み。
(大型の休み前には会社の大掃除も必要だな、こりゃ)
いつも、この時期に、半期を振り返りつつ、次の事業発展計画書の作成に取りかかる。
さらに、学習する事項も事前に整理しておこう。
下手に動き回るより、じっくり考えて動いたほうがいい。
今年は、やるべき事10をピックアップして、半分やらない事を決めた。
なぜか。
ランチェスターの法則が参考になる。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用しよう。
マーケティング戦略で言うならば、
「一つの特殊な分野に特化することで、そこまで手を回す余裕のない大企業の隙を突いてのし上がれる。
一般化して述べれば、弱者のとるべき戦略は差別化戦略で、敵より性能のよい武器を持ち、狭い戦場で、一対一で戦い、接近戦を行い、力を一点に集中させることである。」
死中に活路を見いだす
昨日の横浜は快晴。
ポカポカ陽気の中、初詣へ。
道中、高台より、富士山が見える。
向かう場所は、称名寺(しょうみょうじ)。
金沢(かねさわ)北条氏の祖、北条実時(1224年-1276年)が開基したという。
2009年、関係各位のご健勝とご多幸をお祈りする。
午後より、帰郷。
羽田空港へ向かう途中、正月恒例で、元旦の新聞を三紙、買い込む。
日経、産経、毎日新聞。(分厚いなぁ)
正月、このボリュームたっぷりの新聞をじっくり読むのが楽しみなのだ^^(歳とったと思う)
小松空港へフライトする直前、雪のため引き返す可能性有りとアナウンス。
「勘弁してほしいな」と思いつつ、到着。
周りを見渡すに、ホント銀世界やないか~い♪
さて、機中、吉川氏の三国志を読むに、その英雄達は、死中に活路を見いだしている。
安岡正篤氏の「六中観」に通ずる世界観を感じる。
六中観とは、「死中有活 苦中有楽 忙中有閑 壺中有天 意中有人 腹中有書」の世界。
死中有活(死を背にしたその中に活路を見いだす)
苦中有楽(苦しみ抜く最中に楽しみを見つける)
忙中有閑(忙しさの中で見つける心の余裕)
壺中有天(壺の中からも満天の世界に通じる)
意中有人(尊敬できる人を心の師とする)
腹中有書(己を導く座右の書を携える)
アメリカ不思議体験記(2009年新春書下ろし)
アメリカ不思議体験記(2009年新春書下ろし)
あれは、私が就職して数年経った20代後半の秋であった。
あの頃の日本は、全体が暗かったというか息苦しかった。
バブル崩壊後、日本人全員が頭をうな垂れていたのだ。
また、会社組織の人間関係で相当ストレスがあった。
なんだか、すべてが嫌になり、思いたったら鉄砲玉。
後先考えず、長期休暇をとり、旅行へ行こうと決意。
行き先は、アメリカ。
デルタ航空使って、オレゴン州のポートランドへ。
何の目的もない。
一人旅であり気楽なものだ。
そして、何日かたったある日、何処かのバーに入った。
何杯か飲んで帰ろうとしたとき、ある老婆から声をかけられた。
おもろい婆さんで、日本人と初めて話したと喜んでいた。
実際、ポートランドで買い物して、クレジットカード署名で自分の名前を書くと、漢字を初めて見たって人がほとんどだった。
話がすすむうちに、「神を感じたことあるか」とこう聞かれた。
一瞬、何かの宗教の勧誘かと思い、身構える。
アメリカで気をつけたのは「ホモ」と「ドラッグ」の2つだけれども、「宗教」も加えようかと真剣に思ったものだ。
でも、よく聞いてみると勧誘でも何でもなかった。
彼女は私に大事なことを教えてくれようとしていたのだ。
私は、彼女の問いに対し、「感じたことはない」と正直に答えた。
彼女はこう言った。
「神は、目に見えない。香りもない。触ることもできない。聞くこともできない。」
「でも、感じることができるじゃない。ちょうど、風のように。」
この瞬間、不思議なことが起こった。
本当、神様にぎゅっと抱きしめられたような感じで、もの凄く、ハートが熱くなったのだ。
私は、自然と目を瞑りながら、話を聞いていた。
真っ暗な宇宙の中で、神に抱きしめられていた。
ちょっとした放心状態だったのだろう。
目を開けたら、その婆様はトイレにでも行ったのかいなかった。
それにしても、何なんだろう今の感覚は。
しかし、いいこというなぁ。神は風の如しか。。。
バーデンダーに「婆様遅いね」と問うと、「誰ですか」と言う。
「怖いこと言わないでよ。私と話していたあの婆さんだよ。」
そしたら、そのバーテンダー。
もう一回、「知らない」と言う。
なんか、鳥肌が立ってきた。
なんだ。そうであれば、私は異国のバーでただ居眠りをこいていただけなのか。
それにしても、リアルすぎる。
私の英語が下手なだけなのかもしれない。
もう一回、バーテンダーに質問してやろう。
そう思った瞬間、バーの扉がバタンと空いて、風が入ってきた。
そして、また、あの感覚。
神に抱きしめられているような感覚でまたも放心状態となった。
今でも信じられないけれども、全部夢かもしれない。
ただ、あのバーで酒を飲んで、居眠りしていたのは事実。
信じるか信じないかではなく、感じるか感じないか。
これが、私の不思議アメリカ体験だ。
帰国後。
日本に帰って、母親から連絡がある。
「あんた、何処、行っていたのよ!
何度も電話連絡したのに。
おばあちゃんが亡くなったよ。」
