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「Web集客やネット販売事例セミナー」<656>

7/23、石川県地場産業振興センターで石川県産業創出支援機構(ISICO)主催のセミナーを聴講した。

 

第1部

「カルチャースクール石心」代表の佃優子氏が「超アナログ人間の改革」と題して、高齢化で生徒減の危機を乗り越え、Web発信で生徒が2000人に!

挑戦し続ける囲碁サロンの取り組みを講演された。

佃氏は「いしかわ観光特使」もつとめている。

佃先生には日頃、囲碁の指導を受けているが、とにかく気づきと行動力の早さは抜群だ。

 

2019年 世界囲碁大会誘致。

2021年 ドバイ万博囲碁イベント出展。

2022年 将棋タイトル「名人戦」誘致。

2023年 将棋タイトル「王将戦」誘致〜藤井聡太を初の金沢へ〜。

2025年 大阪・関西万博の囲碁イベントで講演。

2025年7月 石川と日本文化普及事業inニューヨークを主宰。

 

ISICOの指導を受けて、デジタルネットへ動き、HPやJIMDO、ワードプレスへと先端SNSを事業に活かされているのは凄い。

 

第2部

「炎上を乗り越えて・農チューバーの挑戦」と題して株式会社林農産の林浩陽社長が講演。

チャンネル登録者3.4万人となったYouTube動画発信の取り組みと令和の米騒動に振り回された農家のネット通販裏話を拝聴した。

野々市市で農業不適地600枚でお米と餅加工を営み、ネット契約客の「かかりつけ農家」として安定経営されている。

 

お二人の講演には、ISICOの派遣専門家である中野治美氏と遠田幹雄氏の解説があった。

 

(写真)

・講演の様子。

「MMPG第179回全体会」<655>

7/9、ザ・グランユアーズフクイ(福井)で表題の会合が全国から94名の参加で開催された。

相談役として懇親会に招待あり挨拶をさせていただく。

MMPGは1985年4月に川原邦彦先生(2005.4.30ご逝去)が創設した学際的、業際的医業経営コンサルタントグループです。

創設から40年経ったんですね。

当社も創設から直ぐ入会している。

現理事長の川原丈貴氏が継承してから20年の節目を迎えた。

全体会も福井開催をもって全国都道府県で全開催されたとのこと、素晴らしい成果です。

 

過去、北陸3県開催は1985.10富山、2005.4金沢(第99回)だった。

 

金沢大会では北陸会会長として担当させていただいた。2005年4月7日を川原邦彦初代理事長は楽しみにされていたが直前に体調が悪くなり欠席された。

欠席のご連絡をいただいたお声は今も記憶に残っている。

4月15日に有志で新橋の本部へお見舞いに伺ったが、願い虚しく30日に66歳でご逝去された。

 

川原邦彦理事長には目をかけていただいた。

2005年4月にMMPGの専務理事に指名いただいた、遡ると1995年4月に日本医業経営コンサルタント協会の企画委員長に指名を受け、その後、2011年に会長就任までさせていただいた。

1995年10月には協会5周年記念の司会を担当した。

私の医業経営コンサルタント業界への役割は川原邦彦理事長のご指導の賜物である。

 

奥様ともども金沢を好まれ、たびたび金沢リンクスでゴルフをご一緒したことが思い出される。

 

 

(写真)

MMPG福井全体会にて川原丈貴理事長(右から2人目)、日本医療法人協会伊藤伸一会長(右側)、高橋雷太専務理事(左側)と。

「自利トハ利他ヲイフ」<654>

 

7/1、第63回北陸原点の会が開催された。

TKCの理念である「自利トハ利他ヲイフ」の起源について高橋宗寛和尚の講話を拝聴し、以下要点を列挙する。

 

・自とは、体は一つだが心は場面場面で変化する。

どれが本当の自分か?

・釈迦は王家の子に生まれ、17歳のときに結婚、29歳の時に妻子を残して出家し35歳まで修行した。

・飯塚毅初代会長は、16歳で禅の道へ、雲厳寺の植木義雄老師に師事する。

・本当の自分とは何か→自性徹見。

・肉体は残念ながら老化する。他人を固定化すると自分も固定化される。

思い込みの自分は自分ではない→自己探求。

・肉体は他者である。

・自利利他の利は一般的には利益や儲けを意味するが、仏教では利益(ごりやく)という。

・中村元事典には、利益とは仏の教えに従って得られる本当の幸福と。

儲け方ではなく、心のあり方。

利他の心。

 

「自利トハ利他ヲイフ」は今から1300年前に比叡山を開いた伝教大師(最澄)の言葉だと飯塚毅博士が著書「会計人の原点」で解説している。

 

高橋和尚が自利トハ利他ヲイフの裏付けを永平寺の僧と探した。

それは、道元の「正法眼蔵」にあった。

 

利益衆生

「いたづらに世間の欲楽を与ふるを利益衆生とするにはあらず・・・衆生を利益すといふは衆生をして自未得度先度他(じみとくどせんどた)のこころをおこさしむるなり」

 

すなわち、自分は未だ悟りの世界を得てないが、あったとしても他人に譲る。

自利利他の2本立てで私が他者を利益する。

自利利他円満。

(自→主体・一心、他→諸法・一切法)

 

・この道元の教えが、飯塚毅会長が「自利トハ利他ヲイフ」の根拠になったのではないかと、飯塚真玄名誉会長や坂本全国会会長も解釈されていると伺う。

利他自利→自利利他にしたのは能動的表現だと真玄名誉会長が言っておられたとのこと。

 

講話の最後に

石霜和尚の「百尺竿頭進一歩」

(無門関、第46)

を紹介された。

植木義雄老師から飯塚毅博士に悟りを許されたが、その際に、更に修行しなさいとの教えに引用された。

 

2時間の講話の後、金沢茶屋で「おさらい会」があった。

最高齢の私が乾杯の音頭をとり、楽しい歓談の場となった。

高橋和尚、明日は東京で講話されるとのこと。

全国を行脚されている。

 

 

(写真)

1、TKC北陸原点の会、高橋宗寛和尚のホテル金沢での講話。

2、金沢茶屋でおさらい会(左から2人目が高橋和尚)。

「TKC北陸たけし会」<653>

6/17、TKC前社長角一幸(すみかずゆき)氏から「飯塚毅博士から私が学んだこと」と題した講演を拝聴した。

久しぶりにお会いした。

飯塚毅初代会長と運命を伴に歩まれた方だ。

2011.12〜2019.12の8年間、社長を務められた。

TKCは創業者飯塚毅博士ならびに事実上の共同創業者である飯塚真玄(まさはる)名誉会長の強力なリーダーシップにより、創業以来51年にわたって成長発展してきた。

その成長の理由は、第一に経営理念「顧客への貢献」を掲げていかに厳しい状況下においても全くぶれることなくこれを貫いてきたことであり、第二に創業者による強烈な「トップダウン型経営」にあったと角氏は回顧する。

角氏は社長就任にあたり、マケドニア王アレクサンダー大王はリーダーシップとともにチームワークが歴史的な偉業を実現する鍵だったことを発見し勇気づけらた。

そして「チームワーク型経営」へかじを切ったのだった。

チーム型経営の懸念材料は経営なスピードが低下することだ。

これを乗り越えるには、日常的な情報共有と相互理解を徹底するしかない。

その必要条件は「迅速な報連相の徹底」であり、十分条件は「幹部社員の成長」となる。

常に関係部門間の情報共有と幹部社員の自己研鑽が重要だと言う。

 

講演後の懇親会では角氏の隣で思い出話に花が咲く。

 

司会者から飯塚博士との思い出をスピーチしてと言われ、博士が生前に「木村くん 動中の禅は静中の禅に優るんだよ」と諭していただいた逸話を話した。

 

2005年8月に発行された飯塚毅先生追悼集「自利トハ利他ヲイフ」の会員追悼文に掲載されている。

 

飯塚真玄名誉会長とは私の誕生日が11日早い同年という関係。

 

TKCの永続発展をこれからも願っております。

 

(写真)

1、角一幸前社長のレジュメ。

2、飯塚真玄名誉会長の小言。

3、追悼集「自利トハ利他ヲイフ」

 

「一期一会」<652>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月17日〜21日までNPO法人日本海国際交流センターで中国大連のアカシア祭りに出向いたが、多くの出会いがあった。

作詞家ヴォーカリストの椿れいさん、二胡奏者の李彩霞さん、韓国の趙度衡ご夫妻、ぶった農園会長佛田氏ほか。

 

椿れいさんは福岡県八女市出身で金沢と七尾に在住、58歳で歌手デビューして14年経つ。

CDをいただき拝聴したが人生から学んだ詩と歌心の素晴らしさは感動そのもの。

 

趙ご夫妻も大連に来られていて椿れいさんから紹介され16日〜17日の白山カントリー倶楽部のゴルフ予約をさせてもらった。

 

国際情勢が激動する中、民間交流だけは平和でありたい。

 

(写真)

1、6/13.長八で趙度衡ご夫妻、椿れいさん、金沢茶屋仲島氏と。

2、6/16.趙ご夫妻と白山カントリー倶楽部で。

「創業50周年を迎えて」<651>

1975.6.1に、勤務していた会社を退職し木村光雄税理士事務所を開業し、2014.10.1に税理士法人に改組し、2025.6.1で創業50周年を迎えた。

 

50周年を迎えられたのは、多くの方々との出会いと後継者に恵まれたお陰であります。

 

支えていただいた皆さまに感謝しかありません。

 

ありがとうございます。

 

 

(写真)

私の50年史。

不易流行 50周年を迎えて

松尾芭蕉の弟子の向井去来(むかいきょらい)が芭蕉の言葉や考えをまとめたのが「去来抄(きょらいしょう)」。

その中で、芭蕉の考えが紹介されている。

「不易を知らざれば基(もと)立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」

(変えてはならない伝統やしきたりを知らなければ、基礎が成り立たない。しかし、流行すなわち時代の変化に沿った新しさも知らなければ、新たなものは生まれない。)

 

2025年6月1日の今日、50周年を迎えた。

時代が変ったにもかかわらず古くからの方法に縛られていると、衰退してしまう。理念など変えてはいけない部分を変えてしまうと、滅びてしまう。

これからも不易流行を貫きたい。

個人財産のガバナンスについて 2025

はじめに~詐欺被害から「ガバナンス」という啓示

 

2025年5月1日、金沢市在住50代の男性が詐欺に遭ったと被害届を白山署に提出した。

SNS型の投資詐欺であり、被害総額は1億4,800万円。

事業経営であれば、第三者の役員や債務者である金融機関、第三者の株主、そして会計事務所から経営の監視を受けている。

事業会社はガバナンスがある一方、事業主に給与や賞与で支払われた預金については、野放図状態だ。

ガバナンスのない個人財産が詐欺師に狙われた。

事実、我々会計事務所の知らないところで、詐欺だけではなく悪質な営業会社が営業をしている。

我々のお客様を守らなければならない。

資産を猛烈に増やしたいという誘惑を絶たねばならない。

言い換えれば、個人のガバナンスをどのように担保するかが課題となる。

最近、個人の財産を守る視点で、会計事務所の役割を考えています。

「大連友好訪問ツアー」<650>

 

5/17〜21、NPO法人日本海国際交流センターの第7回会員親睦・大連友好訪問ツアーに古賀克己団長以下44名が集い大連を訪問しました。

 

17日、アカシア祭り歓迎夕食会

日本各都市から約千人が参加した。

18日、大連港湾周辺でアカシア・ウォーキング大会に参加し2キロ歩く。

19日、大連夏麗ゴルフ倶楽部(20名参加)でラウンド、4位。

20日、大連芸術学院(私立)を見学。

学生13000人が、絵画・書道・彫刻・文物復元(AIも活用)・楽器・声楽・舞台・服飾・農園(自給自足)の英才教育を受けている。

21日、帰国。

イベントで何度も歌手で出演された作詞家・ヴォーカリストの「椿れい」さんを金沢まで送る。

「大連の桜」、「月亮代表我的心」は心こもる素晴らしい歌でした。

車中、多岐にわたるお話や歌を聞かせていただいた。

 

大連への18年ぶり7回目訪問は思い出深い旅だった。

 

(写真)

1.懇親会で古賀会長がハーモニカ演奏。

2.アカシアウォーキング大会

3.大連夏麗ゴルフ倶楽部コンペ。

4.大連芸術学院見学。

移動時間の効用 2025

地方都市の交通手段は車が主である。

ここ金沢も例外ではない。

東京にいた20代の交通手段は、ほとんど電車であった。

電車の中では本は読めるが、車では道路交通法違反だ。

移動中に音楽を聴くのも良いが、学習する良い機会でもある。

手段は、オーディブル(AMAZONが提供する聴く読書サービス)だ。

 

よく聴くもの(ジャンル)

1 落語(立川談志シリーズが有難い。話し方の練習に。)

2 自己啓発(「自分自身との闘い」「足るを知る」「脚下照顧」のためのヒントを得る。仏教系が多いか。)

3 健康法(おれも歳だなー笑)

4 ポッドキャスト番組

①「ながら日経」(日本経済新聞記事の要約ではあるが、キャスターのコメントに秀逸なものがある。)

②「入山 章栄のイシューで経営理論を語ろう」(経営だけでなく、政治や文化そして宗教にも及ぶ)

 

講演や挨拶などを控えている場合には、車中で練習することもある。

車の中は完全プライベート時間でもあり、自己投資できる時間だ。

大事にしていきたい。