金沢会計人 のすべての投稿

人事考課 2021

1.会計事務所の資産とは

会計事務所の財産とは、人です。

無形の情報をお客様に伝えるのは誰か。

当社の社員に他なりません。

「難しいことを分かりやすく。分かり易いことを更に面白く伝える。」

こういう社員を増やしていきたいと思います。

 

2.会計の限界

ただ、社員は「貸借対照表」の資産の部には記載されません。

「損益計算書」にただ「販売費及び一般管理費」として費用計上されるのみです。

貴重な財産である人が決算書に記載されないのは、会計の限界です。

しかしながら、財産を棚卸する機会はあります。

そうです。人事考課です。

9月の決算が終わり、冬季賞与及び昇格昇給面談の時期となりました。

 

3.人事考課という棚卸

全知全能の神ではない人が同じ人間を正しく適正に判断するのは難しいです。

ただ、会社としての役割を果たしているかの視点であれば、判断は可能です。

部下を有する方であれば、育成の観点。

拡大を期待される方であれば、生産性の観点。

新人であれば、能力向上の観点など。

ある程度数値化できるので、定量基準で一定の評価はできます。

 

4.20代の苦悩

20代で伸び盛り。

思い起こせば、私が20代の頃は、死ぬほど働き、潜在能力を開花させる。

強制的に仕事に向き合うことで、また、仕事帰りの呑み会において先輩から教示を頂く。

圧倒的な時間を会社で過ごすことで自身が鍛えられた。

そんな時代でした。

「働き方改革」以前の20代です。

最近、藤田晋氏の「渋谷ではたらく社長の告白」を読み返し、猛烈に働く意義を再確認しました。

今や、こういう働き方は行政指導の対象です。

働きすぎは「悪」なのです。

20代は、定時に帰り、自分で能力開発しなければならない。

当然、できない若者もいます。

傾向として、私生活が軸となり、私生活中心で仕事に目が向かなくなります。

定時で家に帰れば自由なので、有り余るエネルギーを趣味などに傾注するのは当然の帰結でしょう。

この「働き方改革」。

いずれ歴史が成否を証明するでしょう。

ただ、20代の迷える日本の若者の中には、時間の使い方を誤り、仕事に集中できない方が相当数いるのではないかと推察しております。

お客様を選ぶ勇気 2021

会計事務所を2代目として引き継いだ身としては、不遜な態度は決してとってはいけない。

こう思いながら経営してきました。

お客様を選ぶなんてとんでもないと。

 

業務改善を考える時、お客様を選ぶ「勇気」が必要であると最近とくに思います。

お客様を大事にしたいとこちらが思っていても、お客様はこちらに感謝しないこともあります。

信頼関係のないところに「税務代理」や「有益なアドバイス」はできないと感じております。

 

ただ、既存のお客様の感謝が前提としてありますが、他の会計事務所から移行としてくるというのは、何らかの理由があるのではないかと考えなければならないなと最近感じております。

 

先輩から、「得るは捨つるにあり」との言葉を頂きました。

信頼関係を構築できない先には「断る勇気」を必要と感じる今日この頃です。

「オンラインのメリット・デメリット」<522>

コロナの第5波がピークを過ぎ、感染者が全国的に減少する中、人の動きが活発になって来た。

 

この二年間、新型コロナウイルスの世界的な感染で新しい生活様式が現れた。

 

私個人もその様式に戸惑いコロナで鬱のような感覚になる。

 

これまで交流して来た友人知人とは、ソーシャルディスタンスで会えないのは寂しい限りだ。

 

代わりに、オンライン化でチームス(terms)を初めとするネット社会が出現した。

 

私は2017年半常勤勤務になっていたが、オンラインにより朝礼や会議の参加が容易になり参加機会が多くなってきた。

 

「メリット」

・DX(デジタル化)が進む。

・ホームステイで勤務形態が改革される

・リアル参加しなくて良いから気楽。

・オンラインで移動する時間や支出が節減できる。

・参加する場所は自由に選択できる。

・オンラインは24時間対応や録画ができる。

・映像でこれまで見えなかった部分が良く見える。

・ネットでオンラインセミナーが活発化できる。

・検索する機会が増えて知識が広がる。

・服装にあまり気を使わない。

・LINEやFacebookを活用できる。

 

 

「デメリット」

・ネットだと言いやすいせいか発言多く対応に労力を要する。

・対面でないから、緊張した臨場感が乏しい。

・会議で思い付きの発言が多く時間がかかる。

・画面を長時間見るから健康面が心配。

・電話よりメールに頼りがちでコミュニケーション不足になる。

・言葉で内々に解決することが、ネットでは回り道になる。

・社会の分断が心配。

 

 

先日、ドコモでバーチャルリアリティを体験したが、デジタル化の影響が人間関係の分断に繋がらないか心配だ。

 

 

写真・・・11/3文化の日に金沢カントリー倶楽部で西コース7番ショートでワンオン。手前のボールが私。ピン傍ボールは他の人の2打目。

名義預金について考える 2021

最近、相続税申告時の「名義預金」について考える機会が多くなった。

名義預金とは、「亡くなった方(被相続人)の財産で配偶者や子供や孫などの相続人名義になっている預金」。

亡くなった方の配偶者が専業主婦の場合、所得がありませんので、預貯金の額そのものが「名義預金」と認定される恐れもあります。

配偶者への贈与があった場合、履歴を残しておく必要があります。

 

相続税申告の折、相続人である配偶者の方が預貯金の額を会計事務所に教えたくないと事案があると聴きます。

恥ずかしいのでしょうか。

結果的に、課税庁は金融機関の預貯金の残高を誰に対しても把握できます。

なので、そういう相続税申告は引き受けない勇気が必要かと思います。

いずれにせよ、後日、問い合わせがありますので。

 

毎月、巡回監査をしている先で相続対策をしている場合には、贈与の履歴を監査報告書に記載し、「名義預金」ではない証左を積み上げていくことが肝要かと思います。

 

 

自立できる体をつくる」<521>

ヨーガセラピーを昨年11月から週一ペースで体験している。

1時間、身体を動かし、呼吸を整えると心地良い。

身体の動きを眺めることはゴルフスイングにも効果があるとのこと。

おかげさまで、今年は今まで61回ラウンドして平均スコアが100切りできている。

 

ヨーガセラピーを通して知った湯浅景元中京大学名誉教授の著書を取り寄せて読んだ。

 

その目次を見ると

1、大切なのは自立できる体

2、ヒトも動物である

3、重力を感じながら生きている

4、日常生活動作の自立を目指す

5、自立できる体を維持するための運動法

6、家庭内での事故を防ぐ(転倒・転落)

7、痛みを防ぐ正しい姿勢のとり方

8、大切なのはほどよい手抜き

9、日々の心がけを大切にしよう

10、夢を持ち続ける大切さ

 

・高齢者は他者に依存するだけではなく、自立できる力を持ち続ける努力をすべき。

 

・日常の生活動作だけでも自立できれば老後は十分に楽しめる。

 

・そのためには「自立できる体」を維持するための適度な運動が必要である。

 

・五つの基本行動

1、一秒でも長く立つ

2、一歩でも多く歩く

3、同じ姿勢を長く続けない

4、一日一回は筋力トレーニングをする

5、一呼吸置いてから動作を始める

 

・三つの基本運動

1、ウォーキング

2、筋力トレーニング

3、ストレッチング

 

湯浅先生は一流スポーツ選手を育てた経験をもとに、人生100年時代の簡単トレーニング術を紹介している。

 

運動が不足すると筋力、持続力、柔軟性といったすべての体力が衰えていく。

 

筋肉、骨、心臓、血管、肺などの器官に、運動による刺激を繰り返し与えていかないと器官の働きが低下し体力が衰えさせるとのこと。

 

運動を日常に取り入れ習慣化したいものだ。

 

 

写真・・・「自立できる体をつくる」著書

政府税制調査会中里会長講演拝聴 2021

TKCタックスフォーラム(10月15日)にて、中里実政府税制調査会長の講演を拝聴する。

 

暦年贈与について、贈与の時期により負担が異なるという見解がある。

政府税制調査会メンバーのほとんどがそう認識している。

家計内の資金移動の性格付けは難しい。

暦年贈与を行う対象が大金持ちではなく、小金持ち(総資産数億規模)である。

そこら辺を課税対象としても税収は見込めない。

一方、暦年贈与を廃止したとしても、そんなに影響ないのではないかと。

政府税制調査会の雰囲気がよくわかった。

 

アドホックという言葉がある。

その場限りという意味のラテン語である。

コロナ禍の中、情勢が目まぐるしく変化するなかで、出来ることを優先順位を考えながら、税制を考えていく。

今後の政府税制調査会の動向を注視したい。

 

「M&A支援機関登録制度」への登録完了 2021

中小企業庁は、中小企業が安心してM&Aに取り組める基盤を構築するため、M&A支援機関に係る登録制度を創設しました。

木村経営グループの木村事業承継ブレーンの登録が完了致しました。

登録番号「1135」。

 

今後も石川県内を中心とした北陸の事業承継を支援して参ります。

 

なお、中小企業者等が令和3年度事業承継・引継ぎ補助金の利用に際し、登録FA及び仲介業者の検索が可能なデータベースを、M&A支援機関登録制度事務局ホームページで10月上中旬頃を目途に公開予定。

「守破離は修行の三段階」<520>

「職場の教養」を読んで腑に落ちた「守破離」という言葉をご紹介します。

 

「型破り」とは、「考えや行動が常識的に考えられる範囲を超えていること」を指します。

 

では、型破りな人は初めから「型破り」だったのでしょうか。
茶道や武道、芸術などにおける師弟関係のあり方、修行における過程を三段階に表した「守破離」という言葉があります。

 

まずは師匠に言われた型を「守る」ことから始まり、その型を身につけた者は自分にあったより良いと思われる型を模索するため既存の型を「破る」のです。
そして最終段階になると、既存の型にとらわれることなく、型から「離れ」て独自の新しいものを生み出し、確立させることができるのです。

 

「守破離」が表わすように、その道の型を習得していなければ、型を破ることはできません。
つまり「型破り」とは、努力を重ねて、型を習得し、さらに創意工夫を積み上げて新境地を開いた人のことをいうのです。

 

仕事も同じです。
基本や基礎固めは遠回りに思えるかもしれません。
しかし、それを疎かにして、型を破った仕事はできないと肝に命じましょう。

 

型破りを目指す自己探求者と社会常識のない表面協調者は本質的に違うのです。

 

写真・・・睡蓮とムラサキシキブ(10/5)

税理士による小森たくお後援会幹事長(北陸税理士政治連盟)拝命

北陸税理士政治連盟の「税理士による小森たくお後援会」の設立が決定いたしました。

玉井政利発起人代表(設立総会により会長就任予定)より、幹事長の指名を受け、幹事長を拝命いたしました。

 

14日 衆議院解散

18日 税理士による小森たくお後援会設立総会

19日 公示

31日 投開票

 

そんなに時間がありません。

石川1区(金沢市)の選挙区にある税理士の方々に周知していこうと思います。

「東京パラリンピック・障害者の当事者性」<519>

第16回東京2020パラリンピック競技大会は2021年8/24~9/5の13日間にわたり過去2番目に多い161か国・地域・難民選手団が参加し、選手数4403人、女子1853人は史上最多。

 

新型コロナウイルスの影響で史上初めて1年延期になった。

 

パラリンピックを見て、メダルの数とかでは無く、障害者に対して人類がどう向き合うかの場になったのだと思う。

 

医療介護福祉などの分野では当事者で無くては分からないことが多いと思う。

 

ボッチャを見て、動かない身体をどう活かすかとのひたむきな姿に感動する。

 

障害者はスポーツを通して喜びと悔しさを知る。

 

生きることを実感し、対等な関係と先入観なしに応援するフラットな人間関係なのだ。

 

同情や上から目線ではなくスポーツとして観戦すべきである。

 

平成26年~28年の調査によると身体や知的障害者の数は日本では936万人と人口の約7.4%に相当する。
そのうち身体障害者は436万人、知的障害者は108万人、精神障害者は392万人と毎年増加傾向にある。

 

また、在宅は全体の95%で、65歳未満は48%(うち知的障害者84%、精神障害者62%)となっているのが現実だ。

 

世界で見ると、およそ10億人の人々が何らかの形で身体的・精神的・感覚的な障害に苦しんでいる。
それは世界人口(78億7500万人)の15%にあたる。
障害者の80%が開発途上国に住んでいる。

 

障害者を護るのが健常者の義務であり、それで人類はバランスを保っている。

 

同時に健常者と障害者は共に歩む運命にあるのである。

 

 

写真
1、株式会社TKCから2021年版オリジナルネクタイとポケットチーフを頂く。(10/1)
2、「碁コングレスin金沢」で結城聡九段から「調和」のサインを頂く。(9/20)