金沢会計人 のすべての投稿

「ほんの少しの違い」<427>

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税理士法人にとって、知力・体力を試される超繁忙期。

 

金言に出会う。

 

ちょっとした意識の差が、圧倒的な差に変わる。

できない人とできる人との違い。

 

「ほんの少しの違い」

 

それは・・・

 

 

できない人は言葉で説得し

できる人は行動で説得する

 

できない人は話したがり

できる人は聞きたがる

 

できない人はお金を求め

できる人は成長を求める

 

できない人は過去にこだわり

できる人は未来にこだわる

 

できない人は不可能と思い

できる人は可能と思う

 

できない人は他人のせいにして

できる人は自分のせいにする

 

できない人は一人で頑張り

できる人はみんなで頑張る

 

できる人もできない人も

能力にほとんど差はない

 

ほんの少しの意識の違いによって結果に差が生まれる

 

(出典・関連:yumekanau2,self-pr.net)

 

 

写真・・・3月8日にご逝去された同級生の願真流書道家・松井良憲師範の書です。

ご冥福をお祈りいたします。

会計事務所のコンサルタントとは?

今年の日本M&A協会恒例の国際会議の場所はパリ。花の都パリです。

日本全国の会計人がパリに大集結。

なぜ、毎年海外で日本人がしかも日本語で会議をするのかという疑義を有している方もいると聴きます。

そこで、私なりの国際会議の意義について考察してみたいと思います。

 

経営者の中にはコンサルタントを雇い、経営に活かしている方もいるであろうと推察いたします。

私にとって、コンサルタントは全国各地の会計人。

木村経営グループよりも規模が大きくて質の高い会計事務所をベンチマークとして、その代表の会計人と何時間も話をし、質問をし、飲み明かす。このような機会は他には皆無です。

多忙を極める代表会計人。海外で隔離された状態での懇親は、私にとって密度の非常に高いコンサルティングそのものなのです。この類(たぐい)の研修形態として、共に切磋琢磨している経営者同士が旅をする「ラーニングジャーニー」(学習する旅)があります。

この国際会議で学んだことは、実践に活かすべく、毎年9月に作成している事業計画に反映しています。

実際の会計事務所経営者の言葉には、自身の喜怒哀楽、葛藤、他者への愛や思いやりに溢れています。

 

「Luck is when preparation meets opportunity」

(幸運とは、努力が機会に巡り合うときに産まれる)

いつも、国際会議で感じる箴言(しんげん)です。

「スマホの世界」<426>

先月、永らく親しんできたガラケー携帯からスマホに切り替えた。

使ってみると世界が無限に広がる気分だ。

 

1、2019年度個人確定申告から2018年分の所得税が、スマホでICカードやマイナンバーカードの代わりに電子申告できるようになった。

ただし、一度、運転免許証を持って税務署を訪れ てIDとパスワードを発行してもらう必要がある。

 

電子申告すると申告書の郵送や持参の手間が省けるばかりでなく、源泉徴収票や寄付金控除証明書などの各種書類は添付する必要はなく自宅の保管で済む。

 

サラリーマンが年末調整して無かったり、年末調整後に所得税控除の金額が違っていたり洩れていた場合には確定申告で還付されるので気軽に利用すると良い。

 

還付は五年以内ならいつでもできる。

 

2、スマホで出来ることの例。

 

インターネット

テザリング(Wi-Fiスポットが なくてもネットが使える)

GPS(位置情報)

デジタルカメラ・ムービーカメラ

Facebook・Line・Twitter

Instagram

YouTube

MP3(音響データの圧縮)などの音楽ファイルの再生

サウンドレコーダー

ToDoリスト

電子書籍・電子辞書・住所録

Wi-Fi

スケジュール管理・メモ

ウェブの閲覧・メールの送受信

地上波テレビ・ラジオ

ゲームなど各種アプリケーション

電子マネー

 

 

3、デジタルからAI(人口知能)の時代に。

 

私の趣味である囲碁の世界もAIの影響が進んでいる。

最近では人間はAIになかなか勝てない

 

でも、人間とAIでは本質が違う。

 

AIは高速で、人間が対局した棋譜を通して学び、メインの機能は盤面計算によって一手ごとの確率を計算(評価)して選択できることである。

 

両者のエネルギー源は食料と電子。

AI は電源が切れない限り、人間と違い疲れない。

考えるスピードと正確性はAIは電子回路で有利、脳細胞の人間には時間制限があり時間切れになりやすく間違いも起こす。

AIには感情がなく、感情は開発者に出る。

人間は間違えるからドラマがある。

 

最近では、人間とAIは共存や補完の関係になりつつあるようだ。

 

4、2017年にスマホの世帯保有率が75%になりパソコンや固定電話の世帯保有率を上回る。

 

2010年には約10%だったのが7年間に7倍になったのである。

 

スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツの先駆者が主導してきたデジタルテクノロジーの進化は、さらにわれわれに夢を与え産業革命をもたらす。

AIは人間の可能性を拡げてくれる。

 

 

写真・・・雛壇(2/14アルプ本社)、雲南サクラソウ(2/3白山クラブ・高林共平師範より頂く)

MVM 2019

この時期、あらゆる学校で卒業式が行われています。

それぞれの進路があり、各人の目標があるでしょう。

目標を達成したら「オワリ」、そして新たな目標が「はじまり」ます。

ある高校の卒業式では、サプライズで沖縄県出身のかりゆし58がライブで歌ったという。その歌が「オワリはじまり」であった。

歌詞がいい。

「もうすぐ今日が終わる。やり残したことはないかい。。。」

と問いかけてくる。

あるよ、あります。やり残したこと。

やり残した課題はノートに書いて逆算して解決していく。周囲に誰もいないことを確認してこうつぶやく。

そして、歌は続く。

「一生忘れないような出来事に出会えたかい。かけがえのない時間を胸に刻み込んだかい」

とさらに問いかけてくる。

なんて熱い問いなんだ。

私は、忘れられない出来事を「MVM」(Most Valuable Moment)と呼んでいて、日記に月間MVMを書き記す習慣を持つ。蛇足ながら、その月間MVMの中から年末に年間MVMを選ぶルーティンを持っている。

MVMこそ、一生忘れられない出来事やかけがえのない時間。死ぬ間際にMVMを回想しながら息を引き取る、あるいは、MVMを想い出しながら余生を送る。

このかりゆし58の「オワリはじまり」。

今年のMVM(Most Valuable Music)の候補となりました。

この歌のご縁に感謝した次第です。

「レジェンドM・in台湾、国民年金基金の合流、七人の侍の会」<425>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1、レジェンドM・in台湾

 

16日~19日にMMPGの相談役3名と賛助会員3名で台湾へ。

情報交換しながらゴルフや囲碁対局をする。

 

話題の中心は、会計事務所のM&Aや事業承継。

また、調剤薬局の経営はジェネリックや薬価改定、診療所の門前薬局解消などで厳しくなってきており、これからはアセットマネジメントも必要とのこと。

 

三日目の夜に台北市内の棋聖模範棋院を飯田さんと訪問。

 

昨年6月に金沢から「佃亜紀子五段と行く台湾囲碁ツアー」で訪れていて、急な訪問にも関わらず親切に対応してくれた。

 

日本の許家元碁聖の先生である程清江師範に挨拶したあと専任教師の施榮隆六段の指名で対局。

1局目は2子局で徐迪生六段に11目勝ち

2局目も2子局で、羅澤民五段に中押し負け。

 

「祝-許家元第43期碁聖位獲得2018年8月3日」のボールペンをいただいた。

 

ゴルフは台湾ゴルフクラブ(旧淡水)で115。

美麗華(みらま)ゴルフクラブ

で97、ニアピン1。

天候は低気圧の影響で肌寒く、二日目は雨も降る。

グリーンは高麗で重かった。

 

食事のおすすめは、フカヒレ-アワビ料理専門店「鼎極魚翅(ディン・ジィー・イー・シー)」。

安倍首相も訪れたという。

 

 

2、国民年金基金の合流

 

20日に日本税理士国民年金基金の第65回代議員会が開催された。

 

平成3年7月に設立され平成31年3月末をもって約28年の歴史を閉じる。

4月からは、全国国民年金基金が発足して合流される。

 

地域型47基金と職能型25基金が統合する。

 

私は税理士国民年金基金の第5期(平成15年~18年の3年間)理事長をつとめた。

 

その間の運用成績は職能型でもトップクラスの成績を挙げ、税理士国民年金基金でも其れまでの繰越欠損を大幅に減少させたのは当時の資産運用委員会仲間の誇りでもある。

 

日本税理士国民年金基金の全国国民年金基金への最終拠出金は、366億7,875万円になった。

 

これからは、税理士加入者約1万3千人の運用と事務はすべて全国国民年金基金に移行される。

 

懇親会で中締めの挨拶を指名されたので、「一無・二少・三多」の健康習慣法を紹介した。

 

3、七人の侍の会

 

前記の第5期日本税理士国民年金基金の資産運用委員会の

メンバー七人で持ち回り同期会を開催している。

 

現職だった平成17年2月を第1回として、今年は私の3回目幹事で第14回を開催した。

 

前回の7回目は新幹線開業前だったが、今回、メンバーは新幹線開業後の金沢の変わりようにびっくりしていた。

 

弁慶寿司昼食、金沢城公園、玉泉院丸庭園、鈴木大拙館、

福光屋(偶然、福光松太郎社長に会う)、湯涌温泉「湯の出」で懇親会・宿泊、翌日は近江町市場、麩の不室屋を巡った。

 

平成最後の七人の侍の会が終わり、来年の再会を誓い解散した。

 

 

16日からハードで充実した1週間だった。

 

 

写真・・・レジェンドMの会、国民年金基金代議員会、七人の侍会

新STLOWS誌とエントランス改造

1.新STLOWS誌

新STLOWS誌が2冊刊行されました。

「新」とは、自主制作からプロフェッショナルに委託したという意味です。

その2冊をエントランス左に展示しております。

誰でも持って行っていただいても良いように、複数部常に置いてあります。

新STLOWS誌の上段には、創業者である木村光雄会長の「私の履歴書」を展示いたしました。

 

2.サイネージ広告

正面のディスプレイは、サイネージ広告のためです。

1975年の創業からの歴史を綴っていこうと考えています。

 

 

消費税改定3度目の正直

1.3度目の正直

平成26年(2014年)4月、消費税率を5%から8%へ引き上げた。

さらに10%へ引き上げる予定だったものが過去2回延期されている。

平成27年(2015年)10月、そして、平成29年(2017年)4月。

そして、今年、平成31年(2019年)10月。

3度目の正直。いよいよ8%から10%へ引き上げである。

今年の新年会(税理士業界や経済団体、銀行系など)に参加し、政財界の方々の挨拶を俯瞰すると、驚くことに消費税を引き上げずに据え置くという内容が半分程あったことだ。理由は、国政選挙や中国の景気減速など。据え置き派の挨拶として、3度目の正直という言葉があるが、2度あることは3度あるとの言葉もあると続く。

現在、国会論議は増税反動の景気減速を極力防ごうとポイント還元に移っていることから、冷静に推察すると、予定通り3度目の正直で、10%へ上がるとみて間違いないと思います。

 

2.軽減税率の導入

消費税率が最も高いのがハンガリー。

消費税率27%。

日本も財務省主導で消費税率を10%から更に引き上げていくことは明らかでしょう。ここで留意しなければならないのは軽減税率は8%のまま据え置かれるということです。

今年の10月から消費税率10%、軽減税率8%と、その差は2%でありますが、消費税率が徐々に上がっていきますと、軽減税率との差はどんどん大きくなってくるわけです。

そうしますと、軽減税率の対象か否かの税務判断が非常に大きいわけです。この軽減税率の導入が、会計事務所受難の時代の号砲となるのではないかと警戒もしております。

 

3.インボイス制度

日本型インボイス制度の概要も明らかになってきました。欧米のインボイス制度とは異なり、帳簿と連動しています。

日本型インボイス制度は、現行の請求書や領収証にインボイス番号や税額が追加記載されるだけ。帳簿とインボイスが一体化しています。

一方、欧米のインボイス制度は、インボイスを金券のように扱っており、偽造問題(金券なので不正売買の事例もあるという)など噴出いたしましたが、日本型インボイスは帳簿を基本としております。この点は従前から私も主張していたところであり、安心しております、

 

4.3つの請求書の記載事項について

平成31年10月1日から平成35年9月30日。

軽減税率導入のため、区分記載請求書へと請求書の様式が変わります。

平成35年10月1日から。

インボイス制度導入のため、適格請求書へと請求書の様式が変わります。

 

(区分記載請求書)

先ずは、今年の10月から請求書の様式が変更となることに留意が必要です。インボイス制度導入までの間、現行の請求書の記載事項に追加して、以下の2つを付け加えます。

①軽減税率の対象品目である旨

②税率ごとに合計した対価の額

 

(適格請求書)

さらに、平成35年10月からは、区分記載請求書の記載事項に追加して、以下の2つを付け加えます。

①事業者番号

②税率ごとの消費税額

 

ふー。

一気に書き上げました。

2段階で請求書内容が変わるということを言いたいのです。

先ずは、今年の10月に向けて、区分記載請求書の準備から始めたいと思います。

ところで、平成35年1月から始まるインボイス制度の番号。

法人であれば法人マイナンバーの前にTがつくだけです。(個人は違います)

 

画像出典は、日本商工会議所「中小企業のための消費税軽減税率対策」(改訂版)です。

「清水武信先生、旭日小綬章受章祝賀会」<424>

29日に表題の祝賀会が川越プリンスホテルで開催され出席した。

 

清水武信先生は、私とは永年の税理士仲間で、埼玉県狭山商工会議所会頭や日本税理士会連合会相談役をつとめて地域産業振興に貢献され、平成30年秋の叙勲において受章の栄に浴されました。

 

祝賀会には発起人の狭山市長はじめ約300名の多くの方がお祝いに集まり来賓には地元の名士の他、神津信一日本税理士会連合会会長も出席した。

 

清水先生とは懐かしい思い出がある。

 

今から13年前の平成177月の日税連会長選挙で、平成9年から48年続いていた森金次郎日税連会長の五選に反対して同期の東京税理士会会長金子秀夫先生を擁立して選挙を戦った。

しかし、力及ばず6:4で敗れた。

 

その2年後の平成197月、今度は森会長の後継者である近畿税理士会会長池田隼啓先生の立候補に対抗して日税連会長選挙に臨む。

 

金子東京税理士会会長・熊谷東北税理士会会長・清水関東信越会会長・木村北陸税理士会会長が協議して金子・清水連合体で挑むことにした。

 

税理士会員に訴えるために

インターネットを活用して、

「日税連を考える会」を立ち上げて日税連改革を訴え運動した。

 

その結果、直前まで優勢だったが、終盤で盛り返され、池田先生58:金子清水連合体571票差で惜敗した。

 

その後、8年経った平成277月、満を持して金子秀夫東京税理士会会長の後任者である神津信一先生を擁立し、対抗馬の九州北部税理士会会長を3:1で破り10年越しに勝利しついに念願が叶った。

 

今でも四人の絆は、「日税連を考える会」の略称である「NKK会」として12年間続いている。

 

祝賀会では、清水武信・七都子ご夫妻が7人のお孫さんから花束を贈られ、式場は拍手につつまれた。

 

いつまでもお元気でいてください。

 

 

写真・・・祝賀会でお孫さんからの花束贈呈。

 

第35回TKC北陸会秋期大学 「覚悟と挑戦」

第35回TKC北陸会秋期大学のテーマとコンセプトが1月のTKC北陸会の理事会で承認されました。テーマは「覚悟と挑戦」です。

ちなみに、予算案とパンフレットがTKC北陸会の理事会の承認事項であり、5月の理事会での最終承認を目指します。

承認されたコンセプトは以下の通りです。

 

明治維新にて、武士は自らその権利を放棄し、江戸時代に終止符を打ちました。翻って現在、税理士という士業も岐路に立っていいます。150年前の黒船に相当する人工知能が職業会計人にとって代わると言われています。

 

いま、TKC会計人は何を考え行動すべきなのか。

 

職業会計人が勝ち残るための3つの条件として、①組織化②社会の納得③現代業務への対応・新しい業務の開始が要求されています。

 

新しい業務の開始は、モニタリング情報サービスです。書面添付付きの信頼性の高い決算書等を活用した円滑な中小企業金融の支援が「社会の納得」に繋がり、TKCブランドを確立することになります。

 

昨年、金沢で開催された平成最後のTKC全国役員大会のサブテーマが、「TKC会計人の輝きで未来を照らそう!」です。

 

全国役員大会では、「情報の非対称性」を解消し、金融機関と企業の「共通価値の創造」に向けた支援として、金融機関と税理士との連携強化が中小企業の発展には必要と再確認されました。

 

「新元号」最初のTKC北陸会秋期大学では、中小企業の永続発展には何が必要か、その要諦を学ぶとともに、全国役員大会で確認した金融機関と税理士との連携強化の取組状況の検証と未来への挑戦に向けた新たな歴史を刻む機会にしたいと思います。

そのためには我々会員の覚悟と挑戦が必要です。

 

「新元号」維新は、第35回TKC北陸会秋期大学の号砲と共に始まります。

「ライオンの狩り」<423>

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1月23日と28日の二日、北國新聞夕刊に「お好み指導対局」が掲載された。

 

昨年12月19日に囲碁サロン石心で関西棋院の田村千明三段に公開指導をいただいた対局記事だ。

 

佃亜紀子五段の的確で簡明な解説と佃優子石心師範の文才溢れる観戦記である。

 

 

第1譜の題目は「人生の憧れ」

 

私は平成20年3月から平成28年12月までの8年9か月間、佃優子師範から279回の定期的な個人指導をいただいた。

 

三子局で数局しか勝てなかった。

 

その間に、お互いの経験や考え方を語り合いたいへん有意義な時間だった。

 

 

 

 

第2譜の題目は「ライオンの狩り」

 

囲碁はタイミングの掴みかたが難しい。

 

公開対局の解説では…

石がくっつかず「ダメヅマリ」にならない余裕が心に出てくるはずです。

 

例えば、左側に白の強くしっかりした形があるので隅は本手の守りで一時引いておきます。

 

そうしておけば薄い白がある左辺ではドーンと打ち込んで戦うことができ、白には眼形がなく困ったことでしょう。

 

狙いをすぐ実行せず、時期をみて戦う難しさは、実は「取りに行きたい、でも今すぐはダメ」という自分の心の調節が必要なのです。

ライオンの狩り方式です。

 

(観戦記抜粋おわり)

 

 

「ライオンの狩り」を調べてみると…

 

ライオンは集団で協力しあって狩りをし、目当ての群れを数ヵ所から囲いこむ。

 

群れに十分近づいたなら、近い獲物を標的にして、一気に襲いかかり、最後の一跳びで獲物を捕まえる。

 

群れのために狩りするのはほとんどメスである。

 

オスは重くて目立ちやすいたてがみが狩りのさまたげになる。

 

狩りにオスがいた場合、オスはメスが狩った獲物を独り占めしてしまう場合がある。

 

獲物を分けあうとすればメスよりも幼獣とであり、オス同士で獲物を分けあうことは滅多にない。

 

メスは狩りをしたらメス同士で直ぐに食べる。

 

またオスは2~3歳で成熟したと見なされ群れを去らなければならない。

 

群れは5~6頭のメスと1~2頭のオスからなっている。

 

 

囲碁をライオンに例えるその心は、自分の石と石を結びつける集団的な着手と相手の石を取りに行く時のタイミングを見極める大切さだと思う。

 

 

囲碁には人生訓に似た用語が多い。

 

・「取ろう取ろうは取られのもと」

 

(むやみに相手の石を取ろうとすると目が見えなくなる。逆襲をくい、自分の石が取られるのがオチだということ。べつに石を取らなくても、取るぞ取るぞと攻めながら周囲の利得を重ねる方が棋理にかなっている。)

 

・「カス石逃げるべからず」

 

(初級者はカス石と要石の区別が分かりにくいが、カス石を逃げるのはほとんど得にならないばかりか、ますます負担が大きくなる。)

 

・「厚みに近寄るな」

 

(厚みは地を作ろうとするよりも攻めに利用する方が効果がある。したがってあまり厚みに近寄ると攻められる危険がある。)

 

・「岡目八目」

 

(他人のしていることをはたから傍観していると冷静だから当事者よりも良く見える。八目ぐらい先までヨメる。)

 

 

囲碁の世界は奥深い。

 

写真…北國新聞夕刊記事。